水ト彩の投稿作品一覧
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A
星屑かき集めて 作った色鉛筆は
何の色もなくって ゴミ箱に投げ捨てた。
B
がらんどうの空には
夢なんてなかったろ
絵空事(モノガタリ)の中には
明日(アス)なんてなかったろ
C
パパの背中追って...『倦怠おもちゃ箱-ENNUI Toy BOX-』 ver.4.0
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秋風 靡くは 紅の花
土産に欲した 君に
摘み取りて 手渡すことも
出来ずに 散り過ぎ 枯れるを見送った
浮の 陽炎 陰ろふ 暮れ際
夢と見違えるような 朱色
揺れた 袖の中 儚くも枝を
離れた 手は 時を止め 地に落ちることも
叶わず 常磐に舞う
泣声 溶かして 秋風に乗せ...アキアカネ
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『-Lycoris-』
S
"もしも僕が 貴方の瞳だったなら"
――― 燕(ことり)の 哀しき歌は
綴じられた未来(そら) 雪白(ゆきしろ)の街へ散らばり
沈んでいった
A
雪灯りの照らす窓
春の音(ね)が 遠くに響いていた
病める月の映す空...-Lycoris-
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星の見えない 雨の夜
窓の外に僕はいた。
辛そうな君の顔
曇り空が良く似合った。
雨上がり星空は
まだ 遠かったけれど
君の笑顔に僕は
もう 辛くないねと言った。
七月。
織姫様と彦星様と星の川。...七月 いつか。(仮【曲も募集】
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噛み合わないピースを繋ぎ合わせていた
双子の星 頼りない灯(ひ)の下
記号に変わった “月日”“時刻”“彼(あ)の日”を
縫い合わせて 継接ぎ 手繰り寄せた
舞い降る白い花が かちりと回る
壊れた時計の文字盤を 右回しに回す
空に刻まれた 記号(サイン)は左向きに
時を刻んでは 過去...アンノスタルジア(仮)
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『砂子梦』
寄せる波が 運んできた星屑に
僕ら 幼い手を伸ばしたあの日
届くはず と
疑うことさえ知らなかった
無邪気で無知な僕らがいたね
砂を固めて2人積み上げた
儚い国を永遠と信じて 笑い合ってた
二人 見た夢の時は崩れ
この手で積み木を ゴミと決めて...「砂子梦」
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(1)
雨上がり 浅葱色の
水面と髪を揺らした 風は
春も もう
終わるのに 冷たくて
頬と耳 叩くように撫でた
ただ 呆と 立つ 私の横
乾いた空には
君の色はないの
「好き」と言った雲の白...「オテンキアメ」
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夢から覚めた街は
硝子の靴を踏み砕いて
君がただ一つだけ
残した鈴の音 掻き消した
声を失くした 言の葉を
波打つ音に乗せて送れば
届けられるだろうか あの日の彼方へ
遠すぎるあの星まで走る
列車はもう何も運びはしないと
知ったから...「midnight-dimlight」
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『ヒカリ雨*交響曲』
回転木馬に乗って 巡る ヒカリ雨の旋律(うた)
天蓋の星 散らばり きらきら響く交響曲
そよ風が歌う 無言歌を
空中ブランコで 辿っていく
涙顔で笑う ピエロにもらった
赤い風船に手紙を結んで
ふわり飛んでく風船 空の向こうで弾けて
降りそそぐ 星の銀貨 光の雨の交響曲
歌の...「ヒカリ雨*交響曲」
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『BLACK / ∃TIHW』
(1)
反撥するキミとボクの色
“白”が好きなキミの言葉は
大多数(みんな)と同じ ただの人工色(レプリカ)
コピー機で容易く真似(つく)れるモノ
朱い花 見て “黒”と云ったボクを
キミは 間違いと言った
グレイの空 仰いでた
願う景色(いろ)は透明(クリア)...「BLACK / ∃TIHW」
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『Dual Moon-reverse-』
水鏡に星を灯す
日輪にも似た 貴方の姿
私だけが映った鏡の部屋の向こう
真実(ほんとう)の私を貴方が 掴む前に
導の花追って 貴方の目 晦まそう
その指先が未だ 其処に在るうちに
木の葉飛ばす 風のように
掛布(いつわり)取り去る鋭い瞳
私を知らぬ声に名を呼...「Dual Moon -reverse-」
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『金糸雀』
空の籠を抱えて 揺れた水溜り見つめる
君の隣で僕は 小さな手を握ってた
空の果てに向かって 羽ばたいた鳥の
囀りは葡萄の木の向こう側 聴こえないけど
君の横で歌うよ 僕がカナリアになって
傍にいる ずっと ずっと
雨が虹に変わる日まで
黄昏色 銀杏の風に揺れる葉を見上げて
君がそっと紡...「金糸雀」
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『Dual Moon』
(1)
水鏡に映る月に
よく似てる君の朧な姿
合わせ鏡の迷路の中で彷徨い歩く
君の透き通る瞳が僕を射抜く
導の花散らし君の目を塞ごう
振り向いた君に見透かされる前に
(2)
風の中に儚く舞う...「Dual Moon」
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『HollyNight』
響いた鐘の音と共に白い
華が降る 街が眠りに落ちる
静寂に包まれ 時を停めた
月の夜 手紙(コトバ)は虚空に溶けた
時計の針が重なり 告げる
聖夜の天蓋(そら)から六つ星の花が
降った
淡い歌声が耳を掠めて
立ち止まる 影が硝子に映る...「HollyNight」
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『Glass Snow』
(1)
儚い鈴の音が聴こえそうな 冴えた月の夜
空から流れ落ちた 星屑のように
手のひらに零れた一片の 光の欠片
透き通った硝子の白い花弁
貴方がくれたレースの髪飾りをばらばらに砕いて
ビルの上からばら撒いたら
この中に 溶けるでしょうか
指先で掬った雪の粉 瞼に...「Glass Snow」
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『a portion』
肩を撫でていった 微かな声
振り向いた先に キミは
いなくて
ファインダー覗けば 夕焼け色の時(かこ)
叫んだ呼び声はがらんどうの
穹蓋(きゅうがい)に 吸い込まれて
弾けた
ファインダー覗けば 夕焼け色の時
硝子(るり)の空 祈りはただ...「a portion」
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☆MEIKO ★がくぽ
【A】☆
氷襲の私の園には 今日も
胡蝶の運ぶ六花が舞う
氷点下の部屋 時を停め眠る
若し君の呉れた椿
【B】★
僕の心を潤した
白珠似合う君の笑顔 今は見えず
寒き日も独り 登りし...「白霞」
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『cocktaildown』
カクテルグラスに融けた氷のように
巧く誤魔化して 私を堕として
綺麗で甘い嘘なら構わないから
翅が擦り切れて床(ゆか)に臥せるまで
手を取り踊って 耽美なワルツで
眩いライトの中に 私の心も
Liar...
甘いperfumeに浮かぶ花びら
そっと唇を寄せて囁く...「cocktaildown」
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『Bailamos!』
(1)
硝子の翅を震わせ
蝶のように 今宵も舞う
貴方は見つけてくれますか?
月の下 踊るわたくしを
風が吹く舞台ならば シルフィードになりましょう
水のティアラの中なら ウンディーネになって
踊りましょう
三日月のバルサに合わせ愛の誉め歌謳い...「Bailamos!」
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(S2')
薔薇色のドレス纏い 貴方を待ってる
(A)
鐘の音で始まる舞踏会
迷宮の中 まるで彷徨うように
噎せ返る花の香に融けてく
脳髄(アタマ)を打ち棄てて踊りながら
嗚呼――――、
朱(あか)い花びらを千切りながら
占う貴方の瞳(め)に映るあの娘(こ)...「Rosella」
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(S2')
五番目の扉開き 「キミ」を追いかけて
(A)
此の手を貫いた薔薇の棘
延びてく華の蔓 思考(ユメ)を喰らって
頭の片隅に創られた
硝子の夢(ユートピア)に反響(こだま)する雑音(オト)が
停まった時計を貫く剣
鉄の格子で鎖されたエレベーター
堕ちてく揺り籠に響くのは...「Fifth-Extended-」
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『0と1』
(1)
螺旋状に絡み合った現実(リアル)と空想(アイディアル)とに
挟まれて揺られる世界
思考回路より電子回路が優る と
教えられたプロパガンダ 染まっていく街並みで
理想も幻想も同じ言葉と捉えてしまうんだ
現実も
ヒトには 同じモノなのかな?
無(ゼロ)と有(いち)の境目に独り立ち竦...「0と1」
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『UNLOCK』
秩序立った情報(こんとん)の渦
雁字搦めに縛られたまま
方向違えた現実主義(リアリズム) 無形の“幻想(ユメ)”全て打ち棄てて
教科書(ほん)なぞって「今が大事」だって
そんな事ならボクにも言える
人間(ヒト)が造る大洪水に押し流される? 冗談じゃない
歪(ひず)んだ空へと声を張り...「UNLOCK」
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『aurora』
(1)
砕けた天蓋(そら)から星が流れ落ちる
街に咲いた花に灯(ひ)を点す
硝子の種から芽吹いた氷鏡花(ひょうきょうか)
ランプのように街路地を照らす
天蓋(てんがい)の遙か先 漆黒の空の彼方に揺れた
薄幕の向こうで舞踏会が始まる
澄み切った空 舞台に羽根の無い冬の精が
きらり 光...「aurora」
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『あすはきっと晴れ』
見上げた空に星が瞬いていて
君の街を照らし出してる気がしたよ
空にかかった虹が輝いていて
君の家に繋がってる気がしたよ
たとえ今日も明日も 雨が雪が降っても
月の覗く夜 虹は 交互にやってくる
きっと明日は晴れ と 信じながら夢見てる
澄んだ空に歌を乗せ “きっと君のもとへ...「あすはきっと晴れ」
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『Le temps des adiuex』
君の声が“仰げば”と歌いながら震えていたね
僕は横で“尊し”と歌って 君の手を握ってた
僕たちの視線の先は駆け回ってた校庭
悲しげに君は「雪だね」って
零れ落ちた雨のような白い粒が降り始め
またひとつ終わりを告げていく
線路(レール)の先で現在(イマ)とい...「Le temps des adiuex」
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『Silent』
(1)
君が言った言葉 最後の「またね」 耳の奥を塞ぐ
歩みを停められた時計の針は戻りもしないまま
錆びていく僕の世界 鮮やかだった時刻(かこ)
氷りついた歯車に春(とき)は巡らない
毀れた砂時計から零れ落ちた季節が
手の平に降る雪のように解けていく
あの日の君の言葉が止め処なく響...「Silent」
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『Dolly Carnival』
夜3時 玩具の鐘の音が
Trick or Dream? 魔法の前奏曲(プレリュード)
(1)
飴色のドレスのお姫様
ブリキの人形たちのパーティー
夢色のルージュで描かれた
綿菓子の街 in おとぎの国
瓶の中 七色のキャンディを
綺麗な虹に変えたなら 街中に降ら...「Dolly Carnival」
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(1)
あの日くれた君の言葉が冷たい雨に溶けていく
雨に涙混ぜた私の影に 傘が被った
そっと
差し出された白いハンカチは あの日の想い出の欠片
きゅっと握って 立ち上がってみた 茜色の空
君の言葉を羅針盤の代わりに抱きしめ
先は見えないけれど 宛てもないけど 歩いて行くんだ
君がくれた白い地図を抱え...「地図のない未来」
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『パステルノート』
白い朝焼けに包まれた空で月がほほ笑む
舞い上がる白い若鳥が ひらりと羽根を落とす
拾い上げて透かして見た空の彼方に想いを馳せた
君の見てる空もおんなじ 月が笑ってるよね
真っ白い紙に綴った 旋律を小鳩に託した
羽ばたく風に乗って 君に届くように
風が運ぶ歌声 どこにいても伝わって...「パステルノート」
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