タグ「AKAITO」のついた投稿作品一覧(46)
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「ナナ!」
「…有沙!!?」
名前を呼ばれて振り返ると、有沙がいた。
ナナがまだ小学生に上がる前に近所に住んでいた女の子だ。
「いつ以来だろうね!」
ナナは嬉しくて有沙に抱き付く。
「うわっと…落ち着こうよ」
有沙は子供をあやすように背中を何度か軽く叩く。
「しっかしまぁ…」
「…何?」...混じり合う物語
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先生に呼ばれて行ってみると、雑用を頼まれた。
「なーんで私なのかなぁ?」
ナナははぁ。と溜め息を吐く。
男子に頼めば良いのにと思う。
ハク曰く、男子が怖いらしい。
「まぁ…分からなくはないけど」
階段を下りようとすると、カクンとなる。
「え…ちょ…ヤバッ」
ダンボールで前が見えないナナは階段を踏み外...狼さんだらけ@3
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「はぁ…」
有紗はぐったりしていた。
「マスター大丈夫か?」
AKAITOが心配そうに有紗の顔を覗き込む。
「大丈夫…」
苦笑いをして見せる。
AKAITOはある方向を見て呆れた顔になる。
「マスターは俺のだよ?」
「違いますよ?マスターは俺のです」
有紗がぐったりしている理由はKAITOと帯人にあ...番外編__旅行1
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男の顔を見た瞬間、時間が止まった気がした。
「マスター…」
帯人が男から距離を取るかのように、抱き寄せる。
「嘘…。女?」
声や体格は男なのに顔は女である。
「…ビックリしただろう?」
相手はニコリと笑う。
「でもね…?」
次の瞬間、姿や声、喋り方が変わる。
「アタシは女よ」...闇にレクイエムを___敵→仲間…?
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「そういえば、マスター」
「ん?何?」
「刀とか銃とか持っちゃ駄目ですよね?」
一瞬の沈黙。
「あー…うん、駄目だね」
「…忘れてましたね?」
「いや…ほら!カイト達が実体化してる時点で非現実な事だし、今は気にしちゃいけないよ」
有紗は乾いた笑いをしながら言い訳を言っている。
「つか、家に戻らね?外...闇にレクイエムを___法律?そんなの無視!by和音
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久しぶりの平和が訪れた。
「今日は久しぶりに外食にしよっか?」
「たまには良いですね!」
「だな」
「…ですね」
四人で近くにあるファミレスに行くことになった。
「何名様ですか?」
「4人です」
有紗が話した瞬間、空気が変わった。
「マスター危ない!」...闇にレクイエムを___久々の平和が来たと思ったのに!
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「…で、私じゃなきゃ解除出来ない理由は?」
有紗は腕を組みながら聞く。
「私達は、貴女の血で出来た対ウイルスデータを入れられてるのよ」
「だが、アイツ等でも解除は出来ない」
「は?あれを入れられてるの!?…って事は、解除の仕方…!」
有紗の顔が青くなっていく。
「無理!嫌だよ!私には無理ですぅ!!!...闇にレクイエム___理由があきらかに!?
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敵の襲撃が無くなった頃、ある事件が起きた。
"事件を報道したアナウンサーが遺体で見つかった"
どのアナウンサーも、連続殺人事件や誘拐事件を報道した人だ。
「マスター…この事件」
カイトが新聞をテーブルに置く。
「断言しにくいけど、確率は高い…かもね」
有紗はテレビをつける。
男性アナウンサーが紙を...闇にレクイエムを___次の計画?
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「おい、有紗!」
バタバタと走って来る。
「ふあー。煩い、あず兄」
勢い良く扉を開けた人物を睨む。
「呑気な事言って無いで、さっさと来い」
「うわぁ!?」
ズルズルと引きずられる。
「あ、マスター」
帯人が近寄って来る。
「あ♪マスター」...闇にレクイエムを___えー!?
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「嘘でしょ?あの時死んだもん!!」
あの時の悲劇は嘘じゃない。
確かに殺されたんだから。
「そう。私達は確かに殺されたわ」
「だが、今居る」
二人の言葉に有紗は泣き出した。
「…データ?」
考えたく無かった。
こんなデータが保存されていた事に。
「今は、有紗達の敵よ」...闇にレクイエムを___データ
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「ミク!」
梓の声が聞こえる。
「…」
有紗は顔を下げる。
泣いているのを知られたく無いのか、先程の事で気まずいのかは分からないが。
「マスター、良いですか?」
「わお…」
パシン
乾いた音が響く。
「…へ?」...闇にレクイエムを___一人じゃない。皆を頼ってよ
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「…皆、ごめんな」
有紗は皆が居るであろう、茶の間には行かず、部屋の窓を開ける。
二階からなら、命を無くす程危険ではない。
「この戦いで犠牲になるのは私だけで良いの」
窓の枠に足をかけた瞬間、扉が開いた。
「マスター…何処に行くつもりですか?」
「帯人…ごめんね!」
素早く動き、帯人の背後に回り、首...闇にレクイエムを___ごめんね
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家に着くと、玄関に亜美のボーカロイド、リンとレンが倒れている。
「リンとレン!?ちょ…二人とも!?」
有紗が慌てて、二人の体を揺らす。
「う…有紗サン?」
リンがダルそうに起き上がる。
レンも起き上がる。
「亜美…いるの!?」
二人はゆっくりと頷く。
「亜美!?」
茶の間の扉を乱暴に開ける。...闇にレクイエムを___挨拶代わりの襲撃
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和音が有紗のボーカロイドになってから一週間が経つ。
そんなある日。
「ん…?」
体に重い何かが覆い被さっているのに気付き、目を開ける。
「おはよ、マスター」
「アカイト?」
アカイトが有紗の上に馬乗りしている。
「寝惚けてるの?可愛いね」
「アカイト…何か喋り方オカシイよ?」
「気のせいだよ?」...新しい物語___ちょっとした休息
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「マスター大丈夫ですか!?」
カイト達が現れる。
「遅かったね?彼女は、たった今…処分した」
劉の足下には有紗がいた。
動かない。
だが、彼等は見逃さなかった。
有紗の指が微かに動いたのを。
「…誰が処分されたって?」
有紗は素早く立ち、劉の腹を蹴る。
「!?…確かにプログラムは破壊した」...新しい物語___到着
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「う…ぅ」
有紗が劉の腕の中で唸る。
「ほら。早く俺を壊さないと、ボーカロイドを助けれない」
カイト、アカイト、帯人がプログラムで出来た、拘束具で動きを止められている。
「私から…大切なもの…もう奪わせ無い!!」
有紗は劉を薙払う。
「カイト、アカイト、帯人!!」
三人に駆け寄る。
「マスター、後ろ...新しい物語___ピンチ!?そしてチャンス?
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あれから数週間過ぎた。
連続殺人事件の犯人も夢羅みたいで、ニュースになる事は無かった。
有珠のKAITOは梓と結衣のお陰で回復した。
でも、二人を狙う敵が完全に消えていない事を忘れていた。
『殺戮型に平和は要らない』
アイツ等なら絶対にくれないだろう。
「ん?連続誘拐事件?」
新聞を見ていると、ある...新しい物語___新しい敵
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「ふぅ…流石にプログラムの実体化はしぶといな」
有紗の視線の先には、分子レベルに消えかけているプログラム、夢羅を見る。
「痛いよぉ…。酷い事しないでよぉ…」
「酷い事だぁ?殺戮モードの俺にンな言葉は無い。分かってんだろ?殺戮型サンよぉ?」
日本刀を腹に刺す。
悲鳴が響き渡る。
「プログラムはオリジナ...新しい物語___バイバイなんてしないよ?
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「お早うございます、マスター」
「……お早う、カイト」
カイトがこちらを向き、挨拶をする。
「何…見てるの?」
テレビから女子アナウンサーの声が流れる。
「殺人事件?」
「みたいですよ。犯行手口が同じだから同一犯の可能性もあるみたいですよ」
凶器は刃物。
死体は皆、首を斬られて即死。...新しい物語___きっかけに過ぎない事件
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14日になってしまった。
「はぁ…。三人共、期待してるだろうね」
本命とか考えてない。
寧ろ考え無いようにしていた。
「誰が好きとか…分かんないもん」
三人共好きだから。
それが恋愛感情なのかも分からない。
「カイト!」
「はい?なんですか?」
「はい、あげる」...新しい生活___ハッピーバレンタイン!
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「…私達は、殺戮型なの」
「まぁ、殺戮型ボーカロイドを処分するために造られた双子だ」
有珠は有紗から無理矢理取り出されたプログラムを実体化した者で、ボーカロイドに近い人間。
二人が合わさった時が完全なる殺戮型。
殺戮モードの後はパニック症候群と言う症状が出る。
両親は、梓と結衣の両親に殺された。
梓...新しい生活___真実を教えます
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「ただいま」
有紗が帰って来た。
しかもフラフラだ。
「マスター大丈夫ですか?」
カイトが近付いて来た。
「俺に触れるな!」
パシ
伸びて来た手を思わず払った。
しかも、殺戮モードが出た。
「マスター…?」...新しい生活___真実への一歩
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「はぁ…」
もう少しで14日。
バレンタイデーだ。
何を作ろうか迷っているのだ。
「どうしたものかな?」
亜美はガトーショコラを焼くらしいし…。
「ん~。私もガトーショコラ焼こうかなぁ?」
去年も悩んだ気もする。
「よし、決めた!材料あるか確認しないとね」
台所に向かう。...新しい生活___どうしようかな?@ハプニング?もあり
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カイトが歩いている。
「…」
「あ、マスター。どうしたんですか?」
有紗の視線に気付き、近寄る。
「ん?いや…。カイトが楽しそうに歩いてるから」
カイトは、ふふふ。と奇妙に笑う。
「な…何よ。気持ち悪いなぁ」
有紗は顔を歪ませる。
カイトは有紗に近付く。
「14日、楽しみに待ってますからね?」...新しい生活___もうすぐですね♪
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五番目アリスは麗しく
全てを壊して不思議の国
いろんな世界を消しさって
大きな夢を作り上げた
そんなアリスは夢の中
人格を沢山作りながら
夢の思うままに
国を作る事は無かった
「さぁ…君はどんなアリスになってくれる?…な」
「ごめんなさいね。私はこんな所に永遠に居るつもりはないの」...人柱アリス@五番目アリスと
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「ただいまー」
有紗が茶の間に入るため、扉のドアノブに手をかけた瞬間、悲鳴が聞こえた気がする。
「大丈夫!?」
有紗は慌てて扉をあける。
「…あれ?」
確かに、あれはアカイトの悲鳴だった。
「マスター」
「あ、カイト?さっきアカイトの悲鳴が――…」
振り向いた瞬間、カイトに押される。
「っ!?ケホッ...新しい生活___カイトもヤンデル?
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ピンポーン
来客者を知らせるインターホンが鳴る。
「あ、あず兄!入って良いよ」
ガチャン
扉が開く音が微かに聞こえる。
「久しぶりだね」
「うん!久しぶり」
あずさの姿が見えるとはしゃぐ。
『…』
面白くない、と顔に書いてあるカイト's。...新しい生活___ライバル!?
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「マスターいるか?」
茶の間にいるであろう有紗に声をかける。
返事は無い。
「…なんだ、いるじゃん」
ソファーに座っている有紗を見つけ、近寄る。
「マスター?」
「…アカイトだぁ~♪」
横に座ったアカイトにいきなり抱きつく。
「!!?」
突然過ぎて動揺する。...新しい生活___酔った勢いほど恐ろしい事はない
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朝、物音が聞こえたから目を開けたら、笑顔の帯人がいた。
「んあ?なんだよ?」
「…別にアカイトにも怨みはないんだけど、俺のために犠牲になってもらうよ」
「はぁ?…!!?」
いきなり、目の前が真っ暗になった。
そして、どっかに入れられた。
「見ないで!」
マスターの声で目が覚めた。
(ここ…マスターの...新しい生活___俺も最悪な1日だった@アカイト
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「いやぁ…何とか戻って来れて良かったよ」
「マスター…」
「はいはい」
帯人が有紗に抱きつく。
有紗は慣れたのか背中を軽く2、3回叩く。
「ヒヤヒヤしたぜ」
アカイトは思い出したのか溜め息を吐く。
「それより、マスター」
「な…なぁに?」
ビクッと肩を震わす。...新しい生活___帰宅後
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