ブクマつながり
-
カーテンが風にそよぐ。
温かくなり始めた太陽の日差しをほんのりと感じながら、私はじっと前を見つめた。
ひらひら、と斜め前の金髪が風にそよぐのをそっと視界の端に入れながら、5時間目の気怠い授業を聞き流す。
「えー、この時元の価格をXとするなら、個数が四割増、価格が二割減であるので…」
別に、見てない。...私的メランコリック Girl's side
翔破
-
オッス、オラ鏡音レン! それじゃまた来週!
……おーい、そこまでドン引きしなくたっていいだろ。軽いジョークじゃねえか、傷つくなぁ。
まあ、いつも通りの鏡音レンだよ。ひとつよろしく。
今日はミク姉ぇの誕生日。我が家は朝から準備でみんなてんてこ舞いだ。
メイコ姉ぇとルカ姉ぇは今夜のごちそうの下ごしらえ。...Happy Birthday, Dear Our DIVA !
時給310円
-
北海道の冬は、寒い。
<砕けろ☆ホーリーナイト>
雪のちらつく中を、俺は無言で歩いていた。
賑やかにざわつく街中が、正直恨めしい。
え、今日は十二月二十四日?この時期何かあったっけ?もうすぐ色んな店舗が年内の最後の営業日だから、買い溜めを始める時期の事だろ?え、なにそのイルミネーション。なに...砕けろ☆ホーリーナイト
翔破
-
(Aメロ)
深夜2時過ぎ外は雨
ひとり何せず起きてたら
遠くの方で女声
こんな時間に何だろう
声がだんだん近くなり
自分の家の前でほら
話しかけるように喋る
「こんな心はいかがです?」
(Bメロ)...心情セール
青山ゆっきー
-
「リン、ケッコンしよう!」
白詰草の花冠と白詰草の指輪、そしてシーツのベール。
緑の三葉の絨毯の上で、私は頷いた。
「うん!」
本当は、結婚ってよくわからない。
したからどうなるの?って気もするし、しなくてもいいんじゃないの、って思う時もある。
でも、それがずっと手を繋いで生きていくってことなら…そ...ハッピーマリッジイエローに寄せて
翔破
-
赤く染まる街並みを駆け抜ける
どこまでも行けると信じてた僕は
何度も迷子になっては昨日を忘れた
あの日埋めた小さな種
どこに埋めたのかも忘れてしまった
そうやって僕はたくさんの風景を忘れていく
残したかった「何か」は大切なものだった
壊れるのが怖くて 壊さないため忘れていく
ああ、そこに違和感
この...進行トラスフ
青野あじる
-
「白い重力」
作詞・作曲:雷鳴P
紅い瞳が見つめて来る街で僕等はいつも搾取されて消費されてく
鉄路が交差する街にしがみ付いた固定観念が何かを壊してく
極彩色に塗り潰した街で悲劇は起きた "マスメディアの平和武装"さ
命が奪われて そして 偏ってるうわべの情報 貴様達に奪われたんだ
白昼の交差点は人ご...白い重力
雷鳴P
-
いつも聞こえる 今日のニュース、明日(あす)の預言
聞こえないフリして 飛び込んだ二次元階層
「XとYの交差点(バーチャルエリア)」を駆け抜ける衝動
「はやくしなさい」←みんなの言葉、僕の意志は?
聞こえないフリして 飛び出した三次元階層
「立っている場所(グレーゾーン)」を駆け抜ける衝動
ここには...セーブポイント
青野あじる
-
「ミクが笑っていれば、ママはそれで幸せなんだよ」
ねぇ、ママ。
ごめんね、私が居て。
ごめんね、私が生まれて。
私にはデキナイ
みんなと外で遊ぶこと―――
私にはデキナイ
ママを笑顔にすること―――
私にはデキナイ
明日までこの命を繋ぎ止めること―――...【ミク誕記念小説】【※暗いです】
美亜 瑠璃
-
全然つかめない、つーか良く分かんない
全然しらないうちに、て事あんの?
ココロ奪われるなんてこと、・・・はぁ?
あるはずないでしょ、当然!
出会いはほんの些細な事だった。中学も二年に上がり、学校生活もそこそこ楽しくなってきた時、リンはレンと出会った。
何となく噂で聞いた事はある。自分と苗...【自己解釈】 メランコリック 【原曲崩壊注意】
lunar
-
(暇だなぁ…)
そう思いながら、レンはテレビを眺めていた。
内容は頭に入っていないらしく、ボーッとした表情からそれが伺える。
現在レンは双子の姉と共に、留守番の最中だった。
当の家主であるマスターは、年長のテトと一緒に買い物に出掛けている。
時計を目にやっても過ぎた時間はほんの30分、帰ってくるのは...飴玉より甘いモノ
欠陥品
-
リンの様子がおかしい。落ち込んでいるのか、ずっと暗い顔をしている。
思えば昨日の夜から変ではあった。どこか上の空で、朝起きた時には泣いていた跡もあった。
どうしたのか聞いてみようかとも思ったけど、触れられたくないっていう気持ちが伝わって来たんじゃ手の出し様がない。
どうしたんだろう。
考えつく理由は...私的アドレサンス(後)
翔破
-
「風神∽雷神」
作詞/作曲:cos k -雷鳴P-
吹き往くは風の声 靡く風に草揺れゆく
吹き荒れる風の声 薙ぎ払う雨の中 風が吼える
鳴き叫ぶ雷の声 稲光雲を連れ往く
鳴き荒れる雷の声 雨脚は緩む事無く
湧き上がる鬨の声 誰も彼も己が為に
誇りの為に命懸け 此処に命刻み礎となれ
風よ 今背を押す神...風神∽雷神
雷鳴P
-
私は、ゆっくりと右手を真上に伸ばした。
電灯の明かりに透かすようにして、その形を眺める。床に落としていた左手も同じようにして、左右の手の甲を見比べる。
仰向けで床に寝転がっているせいでなんとなく背中がひんやりするな、なんて思いながら、それでも目線は両手から外さずに。
…そういや、コンセプトか...pair
翔破
-
白い雪が降る。
俺達の立てる音は足音でさえ飲み込まれて消えてしまう。
「ねーレン」
「ん?」
寒い・・・けど別にそれは嫌じゃない。俺達、人間じゃないし。
ただ視界の全てが白いのは、ちょっと不気味だ。
「カイ兄、さ」
「うん」
「きっと幸せだったよね」
「え?」...音のない声(私的soundless voice)
翔破
-
枕元のシーツが微かに揺れた。
おなじみになってしまった、涙が落ちた振動。
そんな感触までわかるようになった自分に心の中で苦笑する。
どこまで敏感になるつもりなんだろう、私の感覚は。何年もこうしていたら変わっていくのも当然かもしれないけど。
また涙が落ちたのを感じる。続けざまにぽつぽつ、とシーツが揺れ...いのちの証(私的proof of life)
翔破
-
「リン、レン、自分の部屋が欲しくないか?」
始まりは父さんの一言だった。
「え―?なんで?」
私は口を尖らせた。だって別に不便があるわけじゃないし、今までもずっと同じ部屋だったし。なんでわざわざ分けなくちゃいけないのかな。
お父さんは暢気な顔で指を立てて見せた。
・・・あんまり可愛くない。いつも以上...私的アドレサンス(前)
翔破
-
「ねえねえ」
「ん?何」
私の声に、雑誌を読みながら適当に答えるレン。
まあ答えてくれただけいいけど…もうちょっと答えようがないのかな。人間関係って大切なんだから!
でもそんな抗議は口にせず、ひとまず横に置いておく。本題に入らないと。
「この番号ってさぁ」
レンに左肩を見せるようにしながら、問う。
...心配ご無用!
翔破
-
ほんのりと薄闇の中で鏡が光る。
それに気付いた少女はぱっと顔を輝かせ、不自由ながらも慣れた動きでそこまで這いずって行った。
「お帰りなさい、レン」
鏡に掛ける少女の声は最初の日よりも遥かに明るく、穏やかで、深い思いに満ちている。
それに対して返る少年の声もまた、同じ。
「ただいま、リン」
...魔法の鏡の物語.3
翔破
-
「恋愛感情喪失論」
作詞・作曲 cos k
焼きついた言葉とあの娘の血の跡
穢して、壊して、本能はほくそ笑んで
感情公式の右辺は消失
解を求めても尚、定理など解らない
救いよう無いこんな世界じゃ救われたいと思わない
感情欠落なのは僕じゃない、群集のほうだろう?
恋って一体何なの? 孤独な心蝕むだけで...恋愛感情喪失論
雷鳴P
-
すみません、ギャグです。
~~~~~~~
私は、常々思うのです。
―――レンって、男じゃない!
<ぶつけろ枕!>
「信じらんない!信じらんない!」
「ちょ、リン、落ち着いて!」
「落ち着ける訳ないでしょこのヘタレ!」
「へた・・・!?僕が気にしてるの知ってるだろ!?」
「知るかぁ―――ッ!」...ぶつけろ枕!(私的アドレサンス)
翔破
-
それは、六日の朝だった。
<空はブルー。だからこそ、>
おかしいのは私なの?
寄り添う温もりを感じながら、私はぼんやりと考えた。
本当に行くの、なんて言わない。
そんな事確認したって、答えは変わりはしないんだから。
行かないでよ、なんて言えない。
そんな風に縋り付いても、選べる道なんてないんだから。...THE DYING MESSAGE より
翔破
-
「詭弁/青春シンパシヰ」
作詞・作曲:雷鳴P
灰色の晴れた朝方に 四畳半で君は噴出しに
「オハヨー」と言葉こぼれ出す 在りもする情景
本性がバレたその日から 僕のイドのアレが暴れ出す
「おはよう」と紡ぐその言葉 ありえない風景
五月雨に遷ろう街角で君は謂ふ
かき鳴らせ、今 ダメな僕らのRock
音も...詭弁/青春シンパシヰ
雷鳴P
-
夕方。
パタパタと廊下を歩き、リンはレンの部屋のドアに手を掛けた。
ガチャっ
「レン~」
「っいきなりノックもしないで部屋に入ってくんなよバカリン!!」
「ぴゃあっ!ご、ごめん!」
ドアを開けて部屋に入ると、突然レンの怒声が振って来た。
反射的に悲鳴を上げて謝罪の言葉を言うと、レンはフ...思春期なんです。
ひそか
-
少女は独り、ベッドの上で膝を抱える。
自分が逃げただけだという自覚はあった。
―――避けられないと分かっていたはずの問題から、目を背けただけなのだと。
「分かってたことなのに…」
膝に額を押し付け、強く強く目をつぶる。
「…分かってた、はずなのに…」
優しい声は、聞こえない。
<魔法の鏡の...魔法の鏡の物語.5
翔破
-
少女が少年と出会ったのは、薄暗い部屋の中だった。
<魔法の鏡の物語>
静かな世界の中で、私はぼんやりと天井を見詰める。ここには窓や電球といったものがなくて、明かりとして機能しているのは部屋の壁と壁の隙間から漏れてくる光だけだった。
私が横たわっているのは狭い部屋。ううん、違う。本当はここは、部...魔法の鏡の物語.1
翔破
-
「Blue」
作詞・作曲:雷鳴P
嘘吐きの街は赤色で独善の声に満ちている
突然の雨に撃ちぬかれて街並みは薄く滲んでいく
待ちわびた未来は来ないし いつまでもあなたは来ないし
動かない時計投げ捨てよう つまらない街を塗りえる
甘い汁ばかりを求める 苦虫の味も知らない奴等
全て白色に塗りつぶしても 汚い...Blue
雷鳴P
-
照れ隠しも、度が過ぎると問題行動なのかもしれない。
<だって気になるのよ 下>
「彼女欲しい」
とある昼休み。
物凄く適当に、レンがそう呟いた。
「なんで。大体レン、バレンタインに沢山チョコ貰ってただろ?より取り見取りじゃん。って言うか、そんな事言うならそろそろ身を固めなよ」
「やり手のジジイ...だって気になるのよ 下
翔破
-
僕の名前は風見音レツ、一般的にみるとVOCALOID・鏡音レンの亜種ということになる。レンにリンという片割れがいるように、僕にもセンという片割れがいる。というか、僕たちは始めから亜種だった訳じゃない。元々はごく普通の鏡音リンと鏡音レンだった。
風見音の名は僕らのマスターがつけてくれた。名前が変わった...【小説?】風見音双子ができるまで【設定もどき】
りつ
-
「timepiece beat」
作詞・作曲:雷鳴P
僕らには時間がない
だけど死に急いでいる訳じゃない
振り向けば 時の轍
止まれば 時に置いて行かれるよ
僕らには時間はない
まだなにもしちゃ居やしないのに
僕らには時間がない
1秒が重い音を刻む...timepiece beat
雷鳴P