ろろあ製菓堂の投稿作品一覧
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握手をする手を差し出したのに
君はとても寂しそうな目で払いのけた
分からないのかいと言ったような目で
そのままどこかへ居なくなってしまった
笑えることもない泣けるほどでもない
ただわからなくなって消したかった
汚い点が散りばめられて見たくもなくて
でも上書きも消し込みもできなかった
どれだけ時間が過...不必要安楽
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放っておいてしまえばすぐにでも
瓦解を始めてしまうんだろうって
キナ臭い話題に埋もれていくのも
忘れ去られた方がマシだってきっと
この先に線路が無いってわかってる
立っていることしか出来ないのなら
駅が無いことも不思議に感じなかった
振り返ればどこに向かうかも知らない
使われないチケットを飾りながら...夜色の笑い方を
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行方不明の歌をずっと一人きりで
溶かしていくんだと思ってたんだ
透明に刻まれたのは心かもしれない
だってそれしかできなかったから
なにかを取り戻したいだなんて
どこかへ飛び出したいだなんて
感じることはなかったんだけどね
もう忘れてしまったのかもしれない
急に眠くなった明けない夜を越えるため
小さく...アシアトネイロ
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なんにも無いのを言い聞かせてる
無かったら済む話だと思ったから
それでも霧は晴れていかなくて
どこにも動けずにずっと立ってる
誰かの指先を待つ浅はかな想いには
歪な笑い方がよく似合うからほら
見透かされたって抗いようのない
呪文みたいなお説教はオールナイト
巻きすぎたネジに気付かないままで
うずくま...ばるねらぶるる
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ねぇもう大丈夫かな陰から見てる
終わりましたか続いてますか
そこに私は居ても良いのかなとか
見たってわからないのに見ていたい
こんなに焦ってパニックなんだけど
それすらもほんのり心地よいような
見つけられるのを待っているなんて
とても趣味の悪いかくれんぼなんだ
聞こえないふり言わないふりして
小さく...クサバノ
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鮮やかに薫る透明な川の流れへ
足の先をその先をまっすぐに下ろす
波は立たない飛沫も飛びはしない
けれども豊かな微笑みが聞こえるように
見慣れない場所を歩いていたの
どこでも良かったけどここで良かった
まだ旅は私を子ども扱いしていて
紡がれる口笛を優しく撫でている
この歌がどこまで届くか知っている?
...紫陽花の眠る月の夜に夢は咲く
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頑なな唇の先に置かれたのは種ひとつ
叫びを上げれば時間は容易く朽ちて
合わせ鏡をもう一つ増やすだけ
本当の色を忘れてしまえば戻らない
痛みを信じて量子を伴えばすなわち
引き寄せられるように暗闇が惑いを待つ
しかして開くことの無い扉と瞼であれば
誰の笑顔を刻むことが出来るというのか
それは終わらないそ...青色の種
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羽ばたく音が一斉に聞こえて
穏やかな波と汽笛が誰かを連れてくる
岬に住まう風が思い出を熱にして
やがて春を誘っていくように
静かな黒が鬱蒼と張りつめ
鮮やかな闇が雲間を指さし消えていく
梢に宿る水が遠い日を土にして
それは空に還っていくように
足取りは夕暮れに傷痕は落ち葉に
細胞をふるわせた扉の音は...足取りは夕暮れに傷痕は落ち葉に
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ひとつまみセクタをリライトリライト
確認を怠ったレコードは消滅してく
忘れたことを覚えてる内は大丈夫
いつかそれだってきっとそれだって
消しますか?はい・いいえ
消えますか?はい・いいえ
消したいの?はい・いいえ
消していい?はい・どうぞ
悪意のあるアドレスが挿入されました
始まりの番地どうせいつも...忘誤癖 (y / n)
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そうだね頼まれることはなかった
ただの一度だってだからこれはお節介
泣きながら言う「おはよう」を消し去るための
それは呪いかもしれないけどいいかい?
シームレスにやってくる次の瞬間
いちいち楽譜を切り替えるなんて面倒
思うだけで思いのまま夢のキャンバス
クレヨンは要らないさぁ描いて見せてよ
エンリョ...アリガト☆迷惑
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いつまでも波の来ない湖が好きだった
寄せる波をずっと見つめてしまうから
小さな飛沫はいつか私に触れようとして
知らない誰かの思い出へ連れ出そうとする
正直に言ってしまえば浮かんでしまいたい
水の上でもいい星のそばでもいい
小さな飾り付けからこぼれた欠片のように
気付かれないまま静かに反射していたい
...役立たずの消波堤
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聞こえてた鼓動からは少しだけ焦りが見えてた
ここにいる私の気持ちも知らずにきっと
答えが出ていても募る不安に立ち向かうのは
一人きりなんて思わないで欲しいけれど
呟いた言葉も味わう感情も届いていたの
だって巡るものは同じなんだから
最後に少し忘れてしまうだけで今もほら
それまでが手に取るように分かる...デシリアライゼーション
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湖に深く深く沈んでいく音色は
包みを開けてもらえなかった贈り物
濡れそぼつリボンに巻き付かれては
行き場所を失って彷徨っている
俯いたままの首元に輝いた光は
二人だけの秘密を鮮やかに反射して
途切れていく未来が嘘みたいだった
幾つものトワに似た最後のページ
張りつめた冷たい水の重み知らずに
今でも暗...地蛮沈下
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押し寄せてくる言葉を形にしてしまった
醜いだけだから諦めていたのに何故か
そして音は遂に途切れてしまった
何も聞こえなくなった砂浜は乾いてる
夜を忘れてしまった夕暮れはどこに行く?
貝殻の数だけ後悔を沈めたって無駄さ
引き出しにしまっておいた哀れみの数々
鍵を無くしたからご自由にどうぞご自由に
さな...Dryer Diary
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頬をすぼめたのはキスのためじゃない
飲み込めない沢山のものを全部
遠くへと吹き飛ばしたいから
喉の奥が間違ってるって言ってる
口に含むもの甘いもの辛いものも
本当か分からないまま食べてるんだ
考えたくないから信じてるふりで
苦かったら吐き出せば良いからって
原材料の欄に書かれている愛の言葉達
私のカ...みつとからし
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右目の視界入り込む刹那見えた踵
光って消えたそして真っ暗くらいくらい
星の巡り合わせは良かっただろうか
数えている内に時間切れザ・苦戦
ふらりんくるりん宙返り腸捻転
目玉が360度大パノラミックVIEW
静かになったのは鼓動だけノイズも無し
雁字搦め意識解放最初からの遺伝子
こじらせマインズ鍵かけB...蹴るん?
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転がってきた2枚のビスケット
足下にはミルクの水たまりだし
誰も食べないままで浸っていく
解れやすくなった甘いだけの
もし手を出さずにいられたなら
もう一枚を期待してしまうかも
こぼれた甘さが移ったミルクも
誰かの体に突き刺さってくのかな
ずっと見てる見ているだけ
欲しくない知りたくないけれど...ほろあまにがが
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新月の日にだけ会えるの
約束は一度きり必ずねって
けれどその日は熱が出て
外に出られなくなっちゃった
窓際から残念そうに夜に云う
次の新月まで会えないの寂しい
シリウスに笑われては
カシオペアになだめられては
月を巡る光に恋を問う
新月の夜だけ会えるの...新月に夜と会うの
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キラキラしてるティアラや
ヒラヒラのドレスで
ちやほやしてくれるの
全部全部がわたしのもの
そんなの良いなとか思っていた
朝から遅刻で
廊下に立たされ
それでもわたしは
おひめさまが良い!
お城を抜け出し...きっと私がぷりんせしゅ!
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花の色を数えないで
いつ咲いたかを忘れてしまうから
星の道をなぞらないで
眠ることをやめてしまうから
近づきたくなる衝動を抑えきれずに
何度も躓いていくうちに
そばにいることを拒んでしまいそうになる
暖かさを疎ましく感じてしまう
目を閉じて響かせてしまえ
この声に関わるものは何一つない...花の色を数えないで
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呼吸の浅くなってしまう夜に
見つからないと諦めてた音を見つけた
鼓動なんて要らないと思っていたのに
今だけは耳にしても良いなんてズルいね
落ちることのないルーレットのボール
当たることのない色も数字も見飽きてた
そのままどこか遠くへ飛んで行って
新しい月にでもなってしまえばいい
姿見に映るのは私の姿...姿見は偽物の始まり
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指先から解き放たれていくの寂しくて
いつまでもずっと触れないでいました
そうして檻に閉じ込めておくように見えて
健気に笑いかける姿に耐えられずに私は
それは恐らく求められる希有な形をして
誰もがこぞって手を伸ばし続けている
向き合って戦って傷ついて手にしようとする
それを見ていることしか出来なくなっ...泣き虫ドライアイ
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僕の仕業だってことにいつから気付いてた?
きっと君のことだから知ってて隠してたんだね
高速で通り過ぎるドア越しの顔はいつも
そこに誰もいないかのように振る舞っていた
駆け足を知らない君の爪先に見透かされそうで
願い事を大切にとって置くには狭いココロもち
逆立ちで見下してる底意地の悪さ似たもの同士
誰...ガタコトかうんせら
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鍵を無くしてしまったの
隙間だらけの鳥かごから
いつでも出られるけれど
ここにいた方が良いって
閉じこもってばかりいた
壁があるだけ窓があるだけ
大きな扉は小さくなって
ひとつだけの靴は増えてく
ただの針金で世界を区切れない
全ての世界と宇宙みたいに...なくしたカチャリ
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繋がっていたのは君だけ
糸電話伸びていく一本だけ
暗がりで影も見えなくて
吐き出す息は声に足りない
温もりが震わせたのはなに?
なんにも届いていないはずなのに
どうしたらこんなに灯っている
それだけを頼りに歩いていたら
星に出会っていたんだ
見つかってたのは君だけ...トモニエム
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揺らぎの中にいた気がしていた
持ち寄った切なさのカケラ輝く
誰も言わなかったけど綺麗だね
すぐに無くなってしまうものばかり
確かめ合うことにもう疲れていて
言葉を諦めてもう何世紀経った?
肝心の想いはまだ見つからないのに
ため息だけがこの星を支配している
大丈夫大丈夫こないだからそればっか
痛々しい...笑顔の記憶と嘘つきの言葉
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諦めながら笑う癖がなおらない
でもただそこにいるのうれしくて
ボサボサの髪のままで立っていた
私の意識探すの手伝ってくれますか?
ママに聞く事が出来なかった事柄
大切なのに知らなくて良いからって
その奥に伸ばした指は汚くなるよ
飴細工の攻撃力に似ているお悔やみ
ワンダーワンダーワンダードリーム
眠る...ワンダーRe:コール
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気が付けば朝が溶けていて
光だけの面倒くさい世界だ
思い通りにならないカラダ中
意味の無い涙だけがふたしずく
音のない時計に替えたって
時間が止まるわけじゃないのに
叩き壊す気力も腕力もなくって
また同じように全部溶かしてく
カレンダーの外側に自由があるとか
世界地図の裏側に真相があるとか...二重神話トキアカシ
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どうしても俯いてしまう夜に
いつまでも傾いてしてしまう朝に
握っては開いて繰り返し繰り返し
即席のインスタントお星さま
叶わないこと全部情けないこと全部
お星さまにのせて流してしまおうか
今ならキャンペーン中で無料なんだ
ついでにその涙ものっけていこうかな
毎日を流星雨にするくらいに
悩ましいたくさ...てのひらほし
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のぼせたまま湯冷めのまま見上げて
月の無い空はそれでも寂しくはなさそうで
不揃いの雪駄をパタパタ鳴らして歩いた
明るい場所が苦手なのを知っている君は
すぐにろうそくを吹き消して迎えてくれる
星だけでこんなに明るいのなら確かにね
小さな話をいくつか紡いでは解いてく
昔のことも今のこともどうしたいかも全...遊興に値する