調味料理の投稿作品一覧
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突如、黒い服に包まれた女の子が空を駆けた。左眼に蒼い炎を宿して。
『今日という今日は貴方を倒してやるわ!』
それは対にいる大きな黒い怪物に言ったものだ。それから女の子は槍のような武器を持つと怪物に襲いかかった。怪物はその武器を片手で受け止めるとニタリ、嗤った。
『どうすればいいのよ…。』
武器...とあるボカロ荘の一日 隣の大豪邸編
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「おかえり…ってどうしたの?!その傷?」
一見メイド服に見えるヒラヒラな服を纏ったカイトに似た女性が言う。
「カイコ姉さん、ただいま。」
擦り傷や殴られた後がくっきりと残るミクオは手をヒラヒラとさせていた。
「どうせ自業自得だろそれ。」
「っ、はは。弟は厳しいねぇ。」
空元気でレンにそう言うと...とあるボカロ荘の一日 『歩く都市伝説』と鏡の住人編の後日談
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ねぇ、初音さんしってる?この町に『歩く都市伝説』って呼ばれてる人がいるんだって。怖いよね。だって鏡とお話しする女の子だよ。考えただけで恐ろしいわ。
そんな話、ミクにはどうでも良かった。根も葉もない話にミクは興味がなかったから。夕方、学校の下校時間に残っている女の子達が話す内容は最近そればっかりだ...とあるボカロ荘の一日 『歩く都市伝説』と鏡の住人編
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え、何?こんなにおいしい物作るならパティシエになれって?僕が?冗談じゃない。僕はただ単に作りたいから作っているだけであってお客さんとかに出せる代物じゃないよ。それにほら、僕のアイアンディティーであるマフラーを外さないといけなくなるのだけは絶対にごめんだね。これは命の次に大切な物なんだ。
パティシ...とあるボカロ荘の一日 カイトの過去編 【亜種約一名います】
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…久々に帰ってきたなぁと思う。何せ軽く5年は海外留学していたから。色々とへんてこりんな(と言うより変わり者)が住んでいるこの場所はすっかり空気が変わってしまった。
私が知っている頃は自然が豊かで何故か近くに農園があった。―それは大家さんの趣味らしく、いつも春か秋頃になると“収穫できました!”って...とあるボカロ荘の一日 ルカさん帰ってくる編
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パリンッ。
音が鳴った。彼女の大事にしていた姿見が割れてしまったのだ。可愛らしい黄色の水玉が目立つこの部屋で。彼女の足下にはバラバラに砕けた鏡の破片が、あちこちに散らばっている。
「あーあ。」
その声は諦めと悔しさがこもっていた。彼女はその場でしゃがむと落ちてしまった破片の中で一番大きいものを...とあるボカロ荘の一日 ミクとリンと鏡編
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大地を踏みしめる快晴
息吹く晴れの恵み
駆ける様々な曇り空
鮮やかに落ちる雨の雫
星屑が消える雹
儚い幻想の雪
音速連鎖雷
傷みを与える霰
台風と嵐は紙一重
霧雨は悲しみの証...天候季節【詩】
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光満ち溢れる物語を記す白紙の日記
未来は暗き道標 紡がれる数々の運命の糸
事実を知る道化師に現実を託す術はない
過去は幻想 描かれる空想
絵の具を零した紙のように鮮やかな世界が広がる
開かれた枚数(ページ)には水彩画の如く美しく入れ替わる
最初の白に貴方は何を写すのだろうか...空想日記【詩】
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晴天とも呼べる青空の下、駅前では人々がそれぞれの目的地へと急いでいる。鳩が歩いたり飛んだり電車が規則正しく動く中、夏に近い温度なのに白いコートに青いマフラーを巻くアンドロイドが歌を歌っていた。彼は少しでも人々にその歌を聴いて欲しいのだ。
何故かは誰も知らない。いつの間にか彼はいたのだから。もしか...未来都市に住むアンドロイド
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Lullaby
終焉の合図
「がくぽ、アリスがこの城に来たって本当?」
ミクは誰もいない病室に一人いた。
「もちろん、本当でござるよ。ミク殿。」
幻聴が言う。
「そう、なら出て行くように言ってくれない?」
素っ気なく、ミクは言う。周りからすれば大きな独り言を呟いているようにしか見えない。
「...人柱アリス 四番目アリス【亜種、流血表現注意】
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Rhapsody
彼の歪
ハートの城へ行こうとすると女性二人に道を遮られた。どうやら喧嘩をしているようだ。
「ワタシこそが相応しいわ!」
「いいや、ボクこそが相応しいに決まってる。」
全体的に淡いピンク色の星の似合うが言う少女が言う。
「女王親衛隊はワタシこそ相応しいの。分かる?」
負けじと...人柱アリス 間章3 【亜種、グロ表現注意!】
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Prelude
面影
テトは調べていた。もちろんレンカのことだ。彼女はそれなりに医師歴が長い方だが、専門が内科と外科だったため精神科のことはあまり知らないのだ。だがこの病院は精神科も扱っている。それは別の精神科医を呼んで治療したりしているのだ。
レンカは自分で情緒不安定で妄想癖と言っているがそ...人柱アリス 間章2 【亜種注意】
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Intermezzo
悪夢の末路
時間は昼にもかかわらず外は酷く雨が降っていた。ネルは窓をみてつまらないと思った。何しろこの時間の控え室は彼女以外誰もいないのだ。
テトは手術室で患者を診ているしハクは有休をもらって休んでいるのだ。それに、お気に入りの携帯は病院だからと勤務中は取り上げられている...人柱アリス 間章1【グロ表現注意!】
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Waltz
王冠
夢の国、というには些か不気味だった。空は赤く水は墨のように黒く、大地はピン色だった。そんな中を全く気にせずに歩くのは緑色の長いツインテールの少女-ミクだった。
「ステキなことがあるといいな。」
ミクは鼻歌を歌い、時には口笛を吹きながら陽気に夢の国を進んでいた。
しばらく歩い...人柱アリス 三番目アリス 【亜種注意】
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Requiem
優しき薔薇
よくよく考えれば彼はそこに立っていた。数時間前から彼がいたであろうここは花園。だが白と赤のバラしか咲いていないこの場所は綺麗とは言えるがずっと見ていたいとは思わなかった。
そんな中を歩く白を基調としたコートに青いマフラーを巻いた男性―カイトは無言で他にないかと探してい...人柱アリス 二番目アリス 【亜種、流血狂現注意】
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Capriccio
剣の掲げる夢
ある赤い服装をした女性は目を開いた。そこに広がるのは真緑の森の中だった。
「わたし、何をしていたのかしら。確か“レンカ”のお見舞いに行っていたはずなのに。」
女性-メイコは独り言を呟く。彼女の目の前に時計を持ったウサギがいる。しかもこちら側へと駆けてくるではない...人柱アリス 一番目アリス【亜種注意】
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Overture
病室の眠り姫
静かな、真っ白の部屋。見渡す限りの医療機材。光が差し込む、明るい部屋に不似合いな少女が眠っている。
そんな白い部屋に入る看護師がいた。名札には『弱音 ハク』と書かれている。音に呼応するように少女が起き上がる。
「おはよう、レンカちゃん。」
「うん、おはよう。」
...人柱アリス プロローグ 【亜種大量生産につき注意】
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初めはただの音の存在だった
それから、誰かが音の存在に形を作り上げた
その形を見た者たちが次々と人格を作り上げていった
遂にはある場所でスーパースターのようになり果てた
しかし未来は何も言わない
言えないのだ
ただ、入力された言葉しか言えないのだから
それでもその音の存在を愛する者たちは作り上げる
...モデルは初音ミク
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夢を描く大地は腐り、音を奏でる空は灰の雨に覆われた
光を差す筈の僕らの行き先は壊れてしまった
僕らの夢は何処へ逝ってしまった?
僕らの進むべき道は何処?
そんな廃れてしまった僕らに天の声はいう「夢をあきらめるな」と
何を頑張ればいいのか解らない僕らは紅い空に問いかけた
ある人はこう言った
「作りたい...夢想崩壊