タグ「GUMI」のついた投稿作品一覧(75)
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私はミクとイアちゃんの読み聞かせを、子供たちの後ろにまわって、一緒になって聞いていた
今日のお話は「白雪姫」
美しい姫が7人の小人と出会い生活していく中で、嫉妬深い魔女に毒りんごをたべさせられ、王子様のキスで目を覚ますという定番と言えば定番なお話
二人とも緊張はあるものの、はじめてにしては、結構出来...図書館は秘密がお好き #12【グミ視点・しるる】
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「いつも通りのある日」
六月も終盤
今年はまだ梅雨が続く
梅雨が作物にとって必要だっていうのが頭では分かっているが、毎日こう雨が降っていては気が滅入るっていうものだ
私はゴロゴロとベッドを転がる
「なぁ…グミ?何をやってんの?【私のベッド】で…」
その様子を見て、私の幼馴染リリィが私にたずねる
そう...【グミ誕】いつも通りのある日 byしるる
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#10
私がメグミさんたちに読み聞かせの練習に付き合ってもらって、早二週間
付き合ってもらってというか、巻き込まれてというのが正しいのかもしれないが……
今日が、メイコさんが私たちに提示した【読み聞かせ、本番の日】でもある
正直、まだ全然不安でしかない
そもそも、メグミさんの教え方……毎日毎日アドリ...図書館は秘密がお好き#10【イア視点・しるる】
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#12「好きと好き」
グミは、やはりグミだった
嘘なんてつけないし、隠す気もなかった
彼女は手袋をアイツにあげたことを正直に話した
それはあまりに彼女らしくて……
怒っていた自分が馬鹿らしくなるほどだった
許した私にいつも通りの笑顔をくれる
それで十分じゃないか
私が彼女に求めているものは、それで十...私とアイツとあの子 #12
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#11「演技と誠意」
私とグミは被服部の部室にやってきた
……全校生徒が登校するまで、まだ時間はかなりある
グミは黙って、私についてきた
私は部室でのいつもの窓のそばに立つ
グミはいつも通りの椅子に座る……
「で?うまくいったの?」
話を切り出したのは私
グミのあの様子からすると、いずれは聞かないと...私とアイツとあの子 #11
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#10「心の傷と目の前の笑顔」
週があけて、月曜日……
当然、まだ一昨日の出来事は、私の心に突き刺さっている……
私は家の中では、具合が悪いとか、眠いとか、適当に理由をつけて、アイツとは会わないように昨日は過ごした……
とてもじゃないが、今は会えない……
そして、今日もアイツが起きる前に家を出た
登...私とアイツとあの子 #10
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#9「光と影」
アイツがグミに想いを伝えた
グミがアイツに想いを伝えた
結果……二人は両想いだった……
嬉しさのあまり、泣いてしまったグミを優しく抱きしめるアイツが、私は憎らしい
あれからどれだけ時間がたっただろうか……外はだいぶ暗くなってきた……
天気が悪いこともあるが、そろそろ部屋の中は、電気を...私とアイツとあの子 #9
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#8「交錯する想い」
被服部の部室……
私が財布を見つけたところに、グミとアイツがやってきた
天気が曇り空のせいか、部室の中が薄暗い
「いま、準備するね。レン君はそこに座って待ってて」
グミは例の衣装を取りにいく
アイツは、いつもグミが座っている場所に座った
私は目線の先にあいているロッカーの空気穴...私とアイツとあの子 #8
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#7「誤魔化してきたもの」
私は部室にやってきた
ここまで走ってきたので、いくら冬間近といっても体が火照る
「あちぃ……」
私はマスクを投げ捨てる
パーカーの前も開ける
「あ、財布、財布っと……」
私はあたりを見渡す
こうしている間にも、あの二人は仲好くしているのだろう……
「ああああ!腹立つ!!」...私とアイツとあの子 #7
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#6「敵意と嫉妬」
翌日、アイツはこともあろうか遅刻しやがった
「ごめん、待たせちゃったね」
噴水の前にアイツが走ってきた
「う、ううん……だ、大丈夫……わわわ、私も今来たところだし……」
グミは顔を真っ赤にしてうつむいた
嘘だ、グミは待ち合わせの時間の30分前からいた
それだけ……楽しみだったとい...私とアイツとあの子 #6
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#5「失態とジレンマ」
私とグミの楽しい空間だったはずの放課後の部室
そこにアイツがやってきたせいで、私のテンションが急降下した
「こんにちは」
そういって入ってきたアイツ
「え、ええ?レ、レ、レン君!」
グミは顔を真っ赤にして、私の方をみた
確実に「今日来てくれるなんて一言もきいてなかったよぉぉ」...私とアイツとあの子 #5
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#4「敵意」
その日、結局……アイツは来なかった
「きっと、何か用事が出来たんだよ……仕方ないよ」
笑ってそういったグミの顔は、どこか寂しそうだった
私は家に入るなり、アイツの部屋のドアを蹴飛ばして中に入る
すると、ソイツは椅子から転げ落ち、ものすごく驚いた表情で音のした方……つまり、私を見る
「び...私とアイツとあの子 #4
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#3「暗がりのシルエット」
部屋の明かりをつける
外は暗くなったというのに、アイツはまだやってこない
「……はぁ」
グミは、さっきからため息ばかりついている
なんとなく、私が嘘をついたようで、罪悪感すら覚える表情だ
「ねぇ、グミ」
「なぁに?」
椅子に座ったまま、力なく私の方を向くグミ
私はグミに近...私とアイツとあの子 #3
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#2「ただそれだけで」
グミと約束した日の夜
私は家に帰って、アイツの部屋にいった
「ん?どうしたの、リン?僕に何か用?」
にこっと私に向かって笑いかけてくる、この寝癖野郎
男のくせに髪を後ろで縛ってて、正直……ない
ほんと、その顔にイラッとする
「……明日の放課後、時間ある?」
「え?ああ、また被...私とアイツとあの子 #2
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#1「私とアイツとあの子」
校舎3階にある部室から見える外の景色は、遠くの紅葉している山が夕日と相まって、さらに紅くなっている
まだ五時にもなっていないというのに、日が暮れるのは早いもんだ
そして、ふと視線を落とすと、下をアイツが歩いている
高校生にもなっても、アイツは部活の一つもしていない
……ま...私とアイツとあの子 #1
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#6「TRUTH-トゥルース」
TRUTH(名):真理、本当の
グミが捕まった……異形の者として……
彼女が十字架のもとに連行されそうになっている
それを見るために集まる群衆
彼女の体からは赤いものがしたたり落ちている
「グミっ!」
私は思いがけず走り出す
けれど、次の瞬間に私の足はとまった
という...BRIGHT #最終話
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#5「HUNT-ハント」
HUNT(動・他):(動物・鳥などを)……狩る、狩猟する
小さな女の子とはいえ、グミの異形の姿を見られてしまった
グミは私のことをじっと見つめている
グミの言いたいことは、私にもわかる……
「ご、ごめん……でも……」
私が言いかけた状態で、グミが人間の形に戻って、近づいてく...BRIGHT #5
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#4「GUEST-ゲスト」
GUEST(名):来客
東の空から、日が昇る
結局……私もグミも一睡もしなかった
私は眠ることで、自分の中の本能が目覚めそうで、怖くて仕方なかった
「朝ですね……さぁ、リリィ様、参りましょうか」
グミが立ち上がり、座っている私を上から見る
「ど、どこへ……」
私の目の前に...BRIGHT #4
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#3「INSTINCT-インステンクト」
INSTINCT(名):本能、……しようとする(自然の衝動)
「リリィが人間じゃないこと知ってたよ……だって、私も人間じゃないもの……」
「え……ど、どういうこと……?」
グミが発した言葉を自分の中で噛み砕くのには、少し時間がかかった
「リリィは……いや、リ...BRIGHT #3
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#2「REBORN-リボーン」
REBORN(形):生まれ変わった
私は自分が何者かわからなくなった
でも、私がグミに手をかけてしまったのは、十中八九間違いないだろう
私は怖くなり、家を飛び出し、一人で山に入る
街中では、またいつ、発作が起きてしまうかわからない
そして、その日も夜がやってくる
怖く...BRIGHT #2
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#1「BITE-バイト」
BITE(名):…を噛む
悪魔、ドラキュラ、妖怪、怪物……
世界各地にそんなおとぎ話があるけれど、誰もみたことはない
私だって、そんなのは母親が読んでくれた絵本の中だけの存在だと思っていた
けれど……
私が人と違うことに気が付いたのは、20歳の誕生日を迎えたその日の夜からだ...BRIGHT #1
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私は何故かめーちゃんに【今日、イアと音宮さんの読み聞かせの練習、あなたが指導しておいてくれない?】と頼まれてしまった……
もちろん、私は【ええ……なんで私が……】と断ろうとしたが……
【あっそ、じゃ、今からのバイト代はナシね、もう帰ってもいいわよ】なんて、鬼なこというから……仕方なく私は付き合う
そ...図書館は秘密がお好き#8【グミ視点・しるる】
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#6
隣の幼稚園から預かった子供たちをメグミさんが面倒見てくれている
この事情を知らなかったミクさんにも話をした
そのミクさんは裏で本の整理を行ってもらっている
時刻は夜6時前……そろそろ、この子たちのご両親が仕事を終え、迎えに来るはず
「すいません、お疲れ様です」
ほら……さっそく、お迎えがきた
...図書館は秘密がお好き#6【イア視点・しるる】
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#4
「グミ……ちゃん」
恥ずかしそうに赤くなりながら、私の名前を呼ぶミクちゃん
ほんっと、かわいい
「ミクー!!」
私は思わず、本能のままにミクに飛びついた
「わぁい!うれしい!もう友達だねー!」
私のことをグミと呼んでくれた彼女なら、もう彼女は友達!
ミクもやれやれといった様子で、受け入れてくれ...図書館はひみつがお好き#4【グミ視点・しるる】
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#2
私はこの静かな図書館の空間が好きだ
下の階のカフェのコーヒーの香ばしい香りもリラックスさせてくれて、とても気に入っている
今日は天気が良かったので窓の外には夕日が見える
時刻は18時ちょっと前……
大抵の図書館はすでに閉館時間を過ぎているのだろうが、【うち】は近くの大学や高校があるので、彼らも...図書館はひみつがお好き#2【イア視点・しるる】
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#「変わらない毎日の一日」
八月も終盤
夏本番はすぎたのだろうか……いや、まったくそんな感じはしない
今日も私の家に幼馴染のグミがゴロゴロしにやってきた
「なぁ、グミ……なんで、わざわざ私の家に来るの?」
「え?だって、リリィの部屋にはエアコンあるじゃん」
当然のように私のベッドの上でグミは横になり...【リリィ誕】変わらない毎日の一日【byしるる】
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#「いつも通りのいつも」
六月も終盤
梅雨が終わり、いよいよ夏本番が近付くこの頃
私は幼馴染のリリィの家でゴロゴロとくつろいでいた
「なぁ、グミ……」
「なぁに?」
さっきまで雑誌を読んでいたリリィが、ベッドの上でゴロゴロしている私に声をかける
「グミ、うちに何しにきたの?」
「え?遊びに来たんだよ...【グミ誕】いつも通りのいつも【byしるる】
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#37「真相とテト」
前回のあらすじ
ようやく夕ご飯を食べることが出来た私たち
みんな、たのしそうでよかった
私たちは、夕ご飯の後、いつまでたっても帰ってこないしるるを待ちつつ、ゲームをしたり、世間話をしたりして、時間をつぶした
けれど…………しるるは帰ってこなかった
時計の二本の針は、天を指し示す...みんなにインタビュー(仮)#37
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#36「食事とテト」
前回のあらすじ
電子レンジがおかしくなった
それでも料理の準備をして、ちょっと遅めの夕食
「いただきまーす!!」
挨拶が終わるか否かのタイミングでリンさんが、勢いよく大皿に手を伸ばす
「もぐもぐ……ん、おいしー」
にへらーと、しまりのない顔でとろけているリンさん
「はい、ミク様...みんなにインタビュー(仮)#36
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#35「改造とテト」
前回のあらすじ
グミさんを無事発見し、家に帰ってきた私たち
夕食を食べずに待っていてくれた一同に感動しながら、ルカさんが料理を温める
が……ルカさんの手には真っ黒な炭とかした料理が……
料理が一品、消失し、固まる一同
「ル、ルカ姉?……一体、どうしたらそうなるの?」
ミクさ...みんなにインタビュー(仮)#35