FOX2の投稿作品一覧
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「おや、これはこれは。まさか貴方が勝っちゃうとわねぇ・・・・・・。」
ミクオが鋼鉄の怪物の上から笑いかける。
「ミクオ、貴様、何が目的なんだ!!正気か?!」
「フッ・・・・・・ククククク・・・・・・ハハハ・・・・・・!!!」
俺がボルトガンの銃口を向けると、ミクオはミサイルサイロ全体に響き...SUCCESSORS OF JIHAD 第十話「迫る死」
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狂気に満ち溢れたその叫び声と共に、苦音シクという少女の両手に握られた二丁の大型拳銃が火を噴いた。
「ッ!」
一瞬のみ視界に入った鉛の弾丸が俺の前髪を僅かに抉り取った。
俺は瓦礫に身を隠し、ボルトガンを引き抜きチャージレバーを引いた。
彼女も機械だ。これを一発でも当てれば、たちまち気絶す...SUCCESSORS OF JIHAD 第九話「GUNs LOVEGAME DARKNIGHT」
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鉄の扉の向こう側、そこに足を踏み入れた俺は、一瞬思考を働かせることを忘れていた。
ここはミサイルサイロ。核を貯蔵し、発射する場所であり、
俺の第二の目標の場所でもある。
思考が蘇った俺はまず、考えた。
これはなんだ?
自分の想定していたものが、そこには無い。
あるのは、広大なミサ...SUCCESSORS OF JIHAD 第八話「裏切りの奇襲」
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LEDライトの光が、電源を断たれ闇に包まれた変電室を照らした。
しかし、その光によって確保できる視界はかなり制限されている。
それでも無いよりは断然いい。
さて、これでこの施設のセキュリティーは完全にシャットダウンし、空挺部隊が突入できる状態となったわけだ。
『タイトさん。電源の破壊に成功...SUCCESSORS OF JIHAD 第七話「駆ける」
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「ここの扉から中に入れる・・・・・・。」
両手を上に上げたまま、小さく喋ることのみを許された兵士が呟いた。
その兵士の前には、小さな鉄製の扉がある。
「その先から、セキュリティを管理している部屋は。」
俺は兵士に最後の質問を押し付けた。
「知らん・・・・・・俺達警備の連中はそんなことま...SUCCESSORS OF JIHAD 第六話「第一目標」
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光が見える。
スポットライトの光が一つ、二つ、ここから確認できるだけでも、六つだ。
俺は雑草の茂みに身を紛れさせ、双眼鏡でその光の先を観察していた。
そこには、俺の目標である、建造物が聳え立っていた。
まずここから一番近いのは、あの鉄条網がついたフェンス。恐らく高圧電流が流れている。
そ...SUCCESSORS OF JIHAD 第五話「闇に紛れて」
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目の前には、緩やかに山水を流す小川をまたぐコンクリートの橋が、二十メートルほど先まで伸びている。
そこを通り抜ければ、俺は目的地である興国核発射施設にたどり着くことが出来る。
目標は既に目前なのだ、が・・・。
「大佐。聞こえるか。」
『どうしました。』
「施設前の橋までたどり着いた。だが...SUCCESSOR’s OF JIHAD 第四話「通過」
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二人の敵を目前にして、再び無線機のアラームが鳴った。
『タイトさん・・・。』
「分かってる。俺のいる場所から十メートル前方に、敵兵二名。アサルトライフルFY-71とハンドガンで武装している。」
『迂回できるルートは?』
「いや・・・・・・両側の岩肌で道を狭まれている。どうやらあの敵兵をどう...SUCCESSOR’s OF JIHAD 第三話「河」
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『上手く降下に成功したようですね。』
無線に聞こえるその声は、今回の全作戦指揮権を握り、また、俺のサポート役でもある男のものだ。
俺は背の高い雑草の茂みへと身を隠した。
『敵の姿は見当たりますか?』
辺りを見渡しても、そこには木々が乱立しているだけであり、聞こえるものは僅かな風の音で、虫や...SUCCESSOR’s OF JIHAD 第二話「森」
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今から8ヶ月前の、2020年、9月19日。
空軍に所属していた俺はその日、ある運命的な任務を任された。
だが任務は、成功しえなかった。
ある思いがけない事件によって、俺は任務を達成しきれずに・・・・・・。
生死の境を、彷徨った。
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...SUCCESSOR’s OF JIHAD 第一話「HALO降下」
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何がために 私は生き
何がために 私は歌う
教えて 私という 存在
己を見出す 狭き道のそこで ひた歩く
その先に意味があると 信じて
未来は見えない自分も見えない感覚だけが その確証
明日を見つけて 荒野の中を 独り行く
独りで行くの誰の手も 取らない
誰もいない自分もいない私の存在は 何所に?...I for sing and you MAIN THEME 「I for sing and you」
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朝というものはいつ何時でも穏やかなものだ。
大都会の中心でさえ、あの喧騒を取り戻すのは昼に近い。
まして、人々が日々生活を営むこの高級住宅は平和という言葉が相応しい。
爽やかな風が全身をすり抜けるように空間を流れ、
顔を覗かせて間もない太陽の日差しが眩しく、
聞こえるのは、かすかな生活音...I for sing and you 最終話「I for sing and you」
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我ながらバカなことを言ってしまった・・・・・・。
いくら海に来たからって、着替えも水着もないのに泳ごうなんて無茶もいいとこだ・・・・・・って。
「ほら、ネルも!」
雑音の体が半分海に浸かっとる!
自分がどんな格好だか分かってんの?ワンピだぞワンピ!!
まぁ・・・・・・あたしのせいだけど。...I for sing and you 第三十六話「ずっと一緒」
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「ほら、雑音!早くいこっ。」
「ああ。」
「雑音、それ、すごい似合ってるよ!」
「そうか。ネルも可愛いよ。」
「えー?そぉ?」
「さぁ、行こう!」
「うん!」
ここは、とても涼しくて、気持ちの良い場所。
水平線の果てまで、コバルトブルーの海が広がって、空も同じ色。...I for sing and you 第三十五話「海とあなたに語る」
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さく・・・さく・・・さく・・・・。
足を踏み下ろすたび、そう足元の枯れ草が囁く。
さく・・・さく・・・さく・・・。
歩けば歩くほど、枯れ草は囁く。
さら・・・さら・・・さら・・・。
...I for sing and you 第三十四話「感情」
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俺を含む三人がテーブルの前の椅子に腰を下ろしたとき、既に重苦しい雰囲気が俺達を包んでいることに気付いた。
「で、大事な話って?」
最初の一言をためらっていると、ネルが何も知らないように話しかける。
本当に、何も知らないのだ。
しかし、今から俺が話そうとしていることは、彼女にどのような反応...I for sing and you 第三十三話「わたし達のこれから」
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その朝は二度繰り返された。
自分の習慣に従い、行動した故に招いた事態である。
起床時にPDAを手に取り、メールの受信状況を確認するという行動である。
そして、それは繰り返されていた。
PDAの液晶画面には、確かにメールが届いていた。
送り主も、昨日と同じく。
しかし、その内容だけは繰り...I for sing and you 第三十二話「書置き」
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「ごめんね。勝手に上がりこんじゃって。」
その声は、ドアの向こうの、玄関のほうから聞こえてきた。
ミクオの声と、その影。
「ちょっと大事な用があったもんで。ホラ、朝のことだよ。この時間帯しか自由に動けないからね。」
朝のこと・・・・・・ミクオが博貴のことで何か言おうとしていた。
そうだ。...I for sing and you 第三十一話「真夜中の話」
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今日という日も、いつも通りありふれた朝を迎える筈だった。
しかし、目覚めと共に何気なく覗いたPDAに届いていた、一件のメール。
それが、ありふれた朝を非日常のものへと変貌させた。
メールの中身は、一件の動画と僅かな言葉が綴られた文章。
文章を先に目にした俺は、見れば分かる、という言葉のせい...I for sing and you 第三十話「厄日」
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視界が開けていく。そして、白く、良く手入れされた天井が目に入る。
次に、木々のざわめきや、小鳥達の囀りが耳に入る。
都心の喧騒など、全く感じない。
今日も悪くない起床だ。
毎日のように、俺は朝五時半に目覚め、ベッドから起き上がる。
そしてまず、ベッドの脇に置いておいたバックの中に、無造作...I for sing and you 第二十九話「三度、凶の兆し」
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事の前から、絶え間なく胸が弾む。
無理も無い。なぜなら、俺は今から、ある行動を実行に移すからだ。
それは、今まで俺が、待ちに待った瞬間なのだから。
ついにそれを実行する好機に巡り合えたのだから。
俺はこの日のために、準備を怠らず、緻密な計画を練ってきた。
失敗は予定に無い。そんなことはあ...I for sing and you 第二十八話「奪取」
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ミク・・・・・・ミク・・・・・・。
誰だ・・・・・・わたしを呼ぶ・・・・・・。
ミク・・・・・・・・・・・・。
誰だ・・・・・・・・・・・・。
アタシ・・・・・・・・・・・・アタシヨ・・・・・・。
誰なんだ・・・・・・・・・・・・。...I for sing and you 第二十七話「思い出の中に」
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蒼白の視界、廊下。響くは足音のみ。
この静寂の廊下を歩き続けると、突然、視界が揺らぐ。
立ちくらみだ・・・・・・。
このクリプトン地下研究所に缶詰となってから、早二ヶ月半。
僕の精神は、ボロボロになった。
一日の業務はそこまで大変なものじゃない。ただ、ここにいるだけで、自分でもどれほどス...I for sing and you 第二十七話「昔話」
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時計の秒針が、決して止まらず、決して戻らず、ひたすら突き進むように、 あらゆる物事は、例外なく、進行していく。
時計の針が止まることが無いように、皆、一秒一秒突き進んでいく。
時計の針が戻ることが無いように、物事は元には戻らない。
そして、例の計画も、実行へ至ることに、もう時間は残されていな...I for sing and you 第二十六話「刻」
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こっそりと、扉の隙間から見えた、雑音の姿。
それを見た瞬間、思わずドキッとして、声が出そうになった。
今も、その雑音を見ているうちに、胸の高鳴りが早くなっていくのが分かる。
あれって、もしかして・・・・・・。
雑音は床に座り込んで、白い布のようなものに、顔をすり寄せている。
あれって、...I for sing and you 第二十五話「好きの証拠」
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時は流れた。それも、良い方へと。
ネルと雑音さんの出演した番組が放送され、それは大好評を生んだ。
それからというもの、ネルの人気は過去以上に急上昇し、CDの発売、ライブ、メディア出演など多忙な日々が続いたが、二人がそれを苦と思うことは全く無かったのだ。俺自身も然り。彼女達といられるそのときが、...I for sing and you 第二十四話「寂しくて」
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遂に・・・・・・遂にだ。
彼女は己の在るべき姿を取り戻したのだ。
歌姫、ボーカロイドディーヴァとしての、美しく歌う姿を!
その姿を、俺は二度と忘れないだろう。
ネルは雑音さんと、歌を歌い、歌い上げた。渾身の力をこめて。
俺も分かった。
躍動が、振動が、駆動が、鼓動が。
美しく歌を歌...I for sing and you 第二十三話「共感」
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ひとりじゃ見えないものがある
(Buddy)
ひとりじゃ分からないことがある
(Buddy)
わたしの手をとってそっと導く
(BUddy)
あなたがいてくれる
(Buddy)
わたしの体を...I for sing and you 第二十二話「Buddy」
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ピアプロは、ボーカロイド専用のプロダクションだけでなく、各メディアへ登場する際に必要なテレビ局、ラジオ局としての機能も兼ね備えている。
最も、ここではその他のテレビ番組の殆どが放送されている。
ピアプロは放送局としても利用されている。日本で最大のテレビ局でもある。
ここは、テレビ放送部の第二...I for sing and you 第二十一話「収録開始!」
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ついにここまで来れたんだ。
出会い方は良くなかったけど、あのネルをここまで立ち直らせて、その上、好きになった。
そして、ネルと一緒に歌うことが、こんなに楽しいと初めて知った。
わたしは、ネルと出会えて、本当に良かったと思う。
そうして、わたしは、今度はネルとテレビに出演する。
わたしもネ...I for sing and you 第二十話「狂」