タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(31)
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日付が誕生日に変わり18歳を迎えると、さあ寝ようとベッドに潜り込んだ瞬間、突然部屋のドアがバーンと開け放たれた。
普段ポーカーフェイスに定評のあるのが嘘のように目を見開いている私に、開いたドアの前で悠然とシャフ度を決め、幼馴染のミクは目を輝かせながらこう言った。
「──肝試し、行こう!」
「……は?...【Lily誕】このあと滅茶苦茶お守り大事にした
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「うーん……」
仰向けで目を覚ました途端に襲い掛かる頭痛に、私は顔を顰めずにはいられなかった。
そして、さっき自分の身に何が起きたのかを思い出し、ぽつりと呟く。
「……そっか……私、家ごと竜巻に飛ばされたんだ……」
だが、口に出したところで非現実じみたことが一気に現実味を帯びるなんてことはなく、むし...Music Wizard of OZ 2【自己解釈】
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窓から差し込んでくる朝日と鶏の鳴き声で目が覚め、私は瞼を擦りながらゆっくりと身体を起こした。
まだ半分意識が眠っているまま水色のエプロンドレスに着替え、縁にレースがついた三角巾で長い髪をまとめる。
次にキッチンに行き、たまたまラップして置いてあった骨付き肉を持って再び部屋に戻ると、ペットの鶏(将来は...Music Wizard of OZ 1【自己解釈】
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雪の降った日
手袋を持ってこなかったボクに、キミは自分の手袋の片方を貸してくれた
手袋をつけてないボクの右手と君の左手をギュッと握って、「これで寒くないね」と言ったキミの笑顔が、ボクの心を不思議とポカポカと温めた
ボクは家につくまで、キミにこの「ドキドキっ」ってうるさい心拍数が聞こえないかとっても不...【カイト誕】始音という少年が青が好きという世界での2月14日
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昼でもほとんど人気のないこの図書館は、夕方になると未来しかもう人がいなかった。未来は昼時でも誰も来なさそうな隅で、壁に凭れ、体育座りをし、その膝に顔を埋めていた。
「…………」
ミクは独りだった。
一体何故彼女がこんな寂れた図書館で独りでいるのか。それは彼女の心中しか知らない。
涙はあの日に...【ミク誕】とある寂れた図書館での小さな恋の話
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目を開けると、僕は見知らぬ場所に立っていた。
上を見上げると紫がかった空には白い星や月がチカチカと光っていた。
それを見ているうちに僕の目もだんだんチカチカしてきた。
僕は見上げるのをやめて目を擦る。
すると、突然何処からか声が聞こえてきた。
「──ようこそいらっしゃいました。ドリームランドへ」
「...ドリームヒーロー
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ねえ、ゲームをしようよ。
そうだなあ、ただゲームをするだけのもつまらないし……
負けたほうが罰ゲームをするのはどう?
*罰ゲーム*
「さあ君の番だ、さっさとしろよ」
得意の営業スマイルを顔に貼り付けながら啖呵を切る39。93は視線を手持ちのカードに落としたまま、
「──ちょっと黙っててください、考...罰ゲーム【自己解釈】
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「「「「「「「Happy Birthday!!」」」」」」」
≪Birthday with a......≫
ぱーん! と高い破裂音が部屋中に響き渡り、僕の視界が一瞬「色鮮やか」になる。
そして「色鮮やか」はそれがクラッカーの紐だと気づくのに、僕は数秒かかったのだった。
僕は頭をふるふると横に振って...【カイメイ】Birthday with a......
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今、アタシの目の前で愚痴を言っている女二人のヤバさに、マジで病院に行ったほうがいいんじゃないか、とマジで思ったことが何度かある。
そして、今もそう思っている。
「メイコ姉~、ホントレンがムカつくんだよ~!」
緑髪のツインテをしたネギ娘、ミクが泣くような声でアタシに縋ってきた。
……アタシが何をすれば...【レンきゅんなう!】いちゃみねめ、レンだけ爆発しろ!←【自己解釈】
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「おいコラミク姉、ルカ姉ェ──ッ! お前らにけっとぉうを申し込む!」
昨日降っていた真っ白な雪が今朝には溶けてなくなっていた、よく晴れた昼下がり。
俺は、リンの部屋のドアを蹴破る勢いであけた。(ノックは一応した)
そしてそこにいたのは、口と手足を布で縛られて涙目のリンと、そんなリンを襲おうとしていた...【リンちゃんなう!】リンは俺の嫁。おk?←【二次創作】
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昔々あるところに、ルシフェニアという王国がありました。
その王国には齢14の王女様と王子様がいました。
彼女たちの両親はグーラ病という病で死んでしまったため、大臣達の支えのもと、国を治めていました。
そして今回のお話は、双子の平和で、のどかで、グダグダで、いろんな意味でありえないお話です。
──心の...【悪ノ娘】双子と平和な国での恋仲戦争【二次創作】
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こんにちはー! 皆のアイドル、カイト兄さんだよ!
……うん、まぁ気にしないでね。
雪りんごが「兄さん言って!」ってお願いしてきたから言ってるだけだから。
今日は【原曲者に謝れ】のハズなのに、今度やる予定の「リンちゃんなう!」でのインタビューをしてほしいんだって。
雪りんごがやればいいのねー。
一応僕...【リンちゃんなう!】リンちゃんについてのインタビュー!←【原曲者に謝れ】
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──一言いうと、
≪Birthday with a cat≫
時々、「自分の誕生日を忘れていた」などのお話を、マンガや小説などで見たことがある。
そういうのは非常にマヌケだと思うが、少しだけ羨ましいと思ってしまう。
だってその分嬉しさが何倍にも膨れ上がるし、それに……焦ったり、不安にならなくていいか...【カイメイ】Birthday with a cat
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映画館の住民達を集めて、裁判ごっこを始めましょう。
『墓場の主』と『サーバンツ』はいないけど……まぁいいや。
──さぁ、始めよう。裁判という茶番を!
【茶番カプリシオ】茶番とは一体何ですか?【原曲者に謝れ】
……さて、さっそく聞いていきましょうっと。
「神の命により探し求める。器も残るはあと一つ、【...【茶番カプリシオ】茶番とは一体何ですか?【原曲者に謝れ】
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「こんな暗い夜には、コワい熊が出るから」
貴方は落ち込む私に、いつもそう注意して夜に出掛けさせないようにした。
理由は・・・・・・言いたくない。今は、言える気分じゃないの。
だけど私は出掛けてしまったの。
・・・・・・ごめんなさい。
だけど、今夜行かなきゃいけない気がするの。
なんだか今夜は・・・・...【moonlit bear】ミルクは勝利の暁に【原曲者に謝れ】
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君は私が生まれる前からいたよね。
君はいつも誰かを支えてくれる。
君は私も支えてくれる。
君にも「寂しい気持ち」とかあったりするのかな?
そしたら私が君の側に居てあげる!
君がいつも側に居られますように─────・・・・・・
【ゆめゆめ】君は一人じゃないよ【自己解釈】
「私のことはさておき、君のこと...【ゆめゆめ】君は一人じゃないよ【自己解釈】
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夏風が、窓を優しくノックする。
私はその窓を開けてみると、何処からか迷い込んだ鳥の声が聞こえる。
私は、読みかけの本を置き、
「何処から来たんだい?」
と、笑った。
午後三時。
案外シンプルな世界でいう、おやつの時間。
私は、心にも“目隠し”した。
【想像フォレスト】イアとドラマと「JOYSOUND...【想像フォレスト】イアとドラマと「JOYSOUND石化中」【原曲者に謝れ】
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「レンッ!レンッ!ねぇ、レンってばっ!」
私はレンの頬を叩き続ける。
しばらくすると「う~ん」という、レンの呻き声。
あ、気絶しただけなんだ、と気づき、私は叩くのをやめる。……レンの頬が赤く腫れてるのは気にしないでおこう。
とりあえずレンをベッドに運ぼうと、レンを抱き起こした。
その時、レンの部屋の...【リンちゃんなう!】続・リンちゃんは誰にも渡さない!←【自己解釈】
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俺はいつものように、自分の部屋でだらーっとしていた。
そんなときだった。
ガチャッと、ドアの開く音に俺は向くと、そこにはミク姉とルカ姉。
「どうしたの?」
俺は二人に訊く。
「ねぇねぇレン君」とミク姉。
「あのねぇレン君」とルカ姉。
「「リンちゃんのアルバム写真とか……くれないかな?」」
あぁ、なん...【リンちゃんなう!】リンちゃんは誰にも渡さない!←【自己解釈】
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「さぁ、眠りなさい…」
私はマルガリータ=ブランケンハイム。
皆に幸せを与えているの。
このgiftを飲めば、皆ぐっすり眠れることができる。
このgiftを飲めば、誰でも幸せになることができる。
へ?私は幸せなのかって?
ふふ、嫌ね。変なこと訊いてきちゃって…。
そんなことより、さぁ貴方も、このgi...【眠らせ姫からの贈り物】正しい「gift」の使い方【原曲者に謝れ】
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孤独な男がその死の間際、作り上げた映画館。
僕たち「収集品」は、そこに住んでいる。
パーティーが大好きな『墓場の主』、我侭な『待つ者』、庭師のMa、この僕『アダムの魂』。
そして、彼が生前最も愛した『人形館長』。
この時計塔の歯車の音。それは「彼女」が生きている証。
その秒針が止まらないように、ずっ...【ハートビート・クロックタワー】彼が生前最も愛した『毒舌館長』【原曲者に謝れ】
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私の名はカイル=マーロン。
通称“青ノ国”の王だ。
近々“黄ノ国”ことルシフェニアの王女、リリアンヌとの結婚を控えている。
しかし、私は恋をしてしまった。
ミカエラという、緑の髪の娘に───────………
【小説「悪ノ娘」完結祝い】青ノ王と狂おしい娘たち【小説に土下座しろ】
「やぁ、ミカエラ」
「カ...【小説「悪ノ娘」完結祝い】青ノ王と狂おしい娘たち【小説に土下座しろ】
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「さぁ、開廷の時間だ」
私の名はガレリアン=マーロン。
連合国家USEの裁判長を務めている。
「裁判長?カッコイイね!」だって?
ははは、ありがとう。そんなお世辞など私には無用さ。
なにせ私は“正義”の裁判長などではなく、“悪徳”の裁判長───ジャッジメントだから。
そう、罪を私のさじ加減一つさ。
...【悪徳のジャッジメント】残念すぎる裁判長【原曲者に謝れ】
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-サーバンツ(グレーテル)side-
「「お待たせしました。我らが偉大なる主」」
EVILS FORESTの墓場にて。
私たちは出来上がった料理の数々を偉大なる主にお出しする。
「今夜のメニューは何かしら?」
「【大人の都合により掲載できません】と【大人の都合により掲載できません】です。
デザー...【茶番カプリシオ】10、「人生」という名の茶番【自己解釈】
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-人形館長side-
屋上に着く。
心地よい風──とは言い難いが、今の私を涼んでくれる。
早まる鼓動を落ち着かせようとするが、鼓動は「早く歌って」と言ってくるかのように一向に遅くならない。
まったく、なんて欲張りなのかしらね。
息を吸う。
そして、静かに歌い始める。
「るりら~るりら~~るりるりら...【茶番カプリシオ】9、鳴り始める子守唄【自己解釈】
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-侵入者side-
「我はもうすぐ死ぬ」──…
そんなことを思いながら時計を見ると、時刻は午後11時45分を指していた。
午前0時まであと15分だ。
──このまま、逃げるか?
ふと、そんな一言が我の頭によぎる。
今、ここには、我以外誰もいない。逃げるには好都合だった。
──でも…
我は思わず拳を握...【茶番カプリシオ】7.5、侵入者と救いの手【自己解釈】
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-呪われた庭師side-
「『待つ者』・・・お前に一つ、聞きたいことがあるのだが」
まだ「裁判」という会議が開かれている最中。
我は『待つ者』に、ずっと前から聞きたかったことを質問する。
「何よ、『雑用係』の分際で」
「『雑用係』って呼ぶのはやめてくれ」
「じゃあ何?『我らが偉大なガモン様』とでも...【茶番カプリシオ】7、二人の人間の違い【自己解釈】
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-侵入者side-
「ここがEVILS FOREST・・・」
独り言を呟きながら森を歩く我。
手には地図も何もないから、直感で進むしか術はない。
木々にはカラスが住み着いており、さっきからカーカー五月蝿い。
今夜は満月、月明かりが見事に森とマッチして不気味さが増している。
しかも隣には雲があり、何...【茶番カプリシオ】6.5、森の侵入者【自己解釈】
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-箱庭の少女side-
「ただいま」
「お父さん」が家から帰ってきたようだ。
私は自ら車椅子を押して出迎える。
「お帰りなさい、お父さん」
「ただいま、ミッシェル。今日もお仕事、頑張ってきたよ」
「お父さん」はそう言って微笑んだ。
「ねぇねぇ、今日は何をしたの?」
「・・・ミッシェル。外の世界は残...【茶番カプリシオ】5.5、少女の思い出【自己解釈】
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-in EVILS FOREST-
『墓場の主』はくるりと廻れ右をすると、食いかけのリンゴを持ちながら去ろうとする。
しかし、ふと何かを思い出して、『歯車』に可笑しそうな笑いを浮かべながらいう。
「もしも、彼らがこの地にいたのなら・・・今頃、こう言って嘆いているのでしょうね」
そういって去っていく彼...【茶番カプリシオ】5、一番恐ろしい「モノ」【自己解釈】
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