タグ「小説」のついた投稿作品一覧(50)
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※注
wowakaPさまの「アンハッピーリフレイン」を聞いているうち
頭の中をぐるぐるし始めた自己解釈です。
吐き出したくて仕方がないのですがPV作る技術もないので小説で。
多少の流血表現がございます。妄想も暴走しております。ご注意をば。
読んだ後の責任は負いかねます。
悲しい悲しいと...アンハッピーリフレイン 自己解釈してみた【05】【完】
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wowakaPさまの「アンハッピーリフレイン」を聞いているうち
頭の中をぐるぐるし始めた自己解釈です。
吐き出したくて仕方がないのですがPV作る技術もないので小説で。
多少の流血表現がございます。妄想も暴走しております。ご注意をば。
読んだ後の責任は負いかねます。
地獄だなんて、...アンハッピーリフレイン 自己解釈してみた【04】
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wowakaPさまの「アンハッピーリフレイン」を聞いているうち
頭の中をぐるぐるし始めた自己解釈です。
吐き出したくて仕方がないのですがPV作る技術もないので小説で。
多少の流血表現がございます。妄想も暴走しております。ご注意をば。
読んだ後の責任は負いかねます。
三日が経った。...アンハッピーリフレイン 自己解釈してみた【03】
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wowakaPさまの「アンハッピーリフレイン」を聞いているうち
頭の中をぐるぐるし始めた自己解釈です。
吐き出したくて仕方がないのですがPV作る技術もないので小説で。
多少の流血表現がございます。妄想も暴走しております。ご注意をば。
読んだ後の責任は負いかねます。
人質として“蛙...アンハッピーリフレイン 自己解釈してみた【02】
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wowakaPさまの「アンハッピーリフレイン」を聞いているうち
頭の中をぐるぐるし始めた自己解釈です。
吐き出したくて仕方がないのですがPV作る技術もないので小説で。
多少の流血表現がございます。妄想も暴走しております。ご注意をば。
読んだ後の責任は負いかねます。
“少女”はゆる...アンハッピーリフレイン 自己解釈してみた【01】
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ねえカイト。アンインストールされたあなたは、一体何処へ行くの?
エス
...エス
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黒いワンピースが風に靡く。結い上げて後ろでバレッタで留めた髪の毛先が、さわさわと項で揺れる。 私の隣には黒いスーツを着込んだシーマス。彼のスーツ姿を見たのは一体いつ以来だろうか。 多分、恐らくは、「彼」のお参りの時以来。 けれどあの時とは違って私の周囲には四人のカラフルな髪をしたボーカロイドたち...天使は歌わない 44【終】
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自供の中で判明したことだが、犯人は犯行を警察が想像していた以上に重ねており、しかも日本のみならず世界各地で起こされたものだったらしい。故に、割合犯行の多い場所にある、もっと大きな警察署へ移される―――その途中のことだった。 彼が突然呻き苦しみだし、慌てて車を止めた所不意をつかれ、逃走を許してしま...天使は歌わない 43
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歌は嫌い。 私は私の声が嫌いだから。
初めて人前で臆する事なく自然に歌ったのは「修」と馬鹿やっていたころ。 次にそう出来たのは―――愛すべきボーカロイドたちが、側にいてくれるようになってから。
真っ直ぐに歌える気がした。
笑いながら。 誰を気にすることもなく。 歌いたいから歌う、そういうシン...天使は歌わない 42
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過ぎ去ったことは、もうどうにもできない。正しかろうと間違っていようと、良かろうと悪かろうと、どうにもできない。
実業家 ジャック・ウェルチ
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私と大江 修が出会ったのは清水谷に仕事を依頼されるよりずっと前のことだ。 元は作家になりたくて、十八で家を出て一人都会にやって...天使は歌わない 36~41
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ホールの関係者用入り口にひっそりとパトカーの赤ランプが点滅する。客が混乱しないようにと考えた美木は、客が出払った後で警察を呼び更に関係者用の入り口にパトカーを回させたのだ。 客が完全にホールを離れるまでかなり時間がかかったため、時刻は深夜。人々は皆夜の眠りに覆われていることだろう。
何事かと...天使は歌わない 35
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修理技師の男はどんどん奥へと進む。とうとう、「死角」である関係者用の倉庫に辿り着くと、修理技師は初めて足を止め振り返った。暗闇の中、弱弱しい裸電灯の下に浮かぶその目にはギラギラとした危なげな光が宿っている。 倉庫に放り出された、最早使い道のない廃品に囲まれたその男の不気味さ! “悪魔”を前にした...天使は歌わない 34
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最後のシークレットゲストである巡音ルカが歌い終えると、会場には割れんばかりの歓声があがった。燃えるように熱いライトの下で、桃色の長い髪を翻したボーカロイド、巡音ルカは涼しげな表情でお辞儀をし、ライトが落ちる。 暗闇。 からからと、異様な音が突如見えぬ舞台上から響く。歌でもバックグラウンドミュージ...天使は歌わない 33
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―――夕暮れの時は過ぎた。 赤く焼けた空は静けさという夜色のマントを被り、何れやってくる青天の時を待つ。だがその輝きの色が訪れるのはまだ先の話だ。 今は星がちかちかと瞬く闇の舞台に、小さな小さな群れが寄り集まるばかり。 ざわめきの中、客席を照らしていたライトがふっと消えた。一寸先も見えない暗闇に...天使は歌わない 32
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コンサート当日。
ホールの前には人だかりが―――いや、人だかりというよりも、人が寄り集まって一個の巨大な生き物になっているような、うねる群れが出来上がっていた。 集団の発する声や音がぐちゃぐちゃに混じって、夕暮れの赤々と焼ける空にのぼる。 こういう状況になる前に早めに関係者用出入り口からホー...天使は歌わない 31
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あいのかたち、さがしにいこうか。
「…ねーミク。やべえ私二次元しか愛せない」
「私にそんな告白されても」
何を勘違いしたんだかディスプレイの向こう側で自分を守るように両手を組み合わせたミク。 私は遠い目を横へ放ってハッと鼻で笑い、「悪いけど例え二次元でもまな板に興味はない」と...ラブサーチ☆ガールズパーティ!
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獣の笑い声が聞こえる。甲高い声は夜闇を切り裂いて真っ赤な鮮血を垂れ流す。澱んだ流れが渦を巻いて黒の向こう側に吸い込まれてゆき、また夜の笑い声。けらけらけらけらけら。背骨を引っこ抜かれるような怖気。
「変わらないものなんてないんだよ。 夢見たままでいられるか」
「…変わらないものもあるって、信...天使は歌わない 30
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小説「天使は歌わない」プロローグ漫画化
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“ラドゥエリエルの試作品”の話を持ち出したら即決オーケー。 普通ならありえないことだが、真偽の定かを確かめずとも、嘘ならば紹介した清水谷の罪になり後々いい材料になるだろうし、真実ならば国に睨まれる心配もないし、彼女にマイナスはない。 そういうことだろう。
「ここにそんなボーカロイドっぽいもの...天使は歌わない 29
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スイートルームというだけあって、美木の部屋は豪華だった。 彼女の荷物があちこちに積んであってもまるで乱雑さを感じさせない十分な広さと、一目で値段を考えさせる高価そうな代物でありながら同時に落ち着きや居心地のよさなども与えるナチュラルな美しい置物。シンプルな壁紙が、家具の丁寧で緻密な装飾を引き立て...天使は歌わない 28
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「僕、ついて行こうか」
「しつこいって。一人でいいって言ってるでしょ?」
清水谷と取引して、初音ミクのマスターである慈善家、美木に会うアポイントを取り付けさせた。コンサート開催日に近づけば近づくほど、私がもぐりこめる望みは薄くなる。なんとか無理矢理捻じ込んだ一番早く彼女にあえる日和、それが今...天使は歌わない 27
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初音ミクの所有者は何処かの石油王と国際結婚した日本人で、名前はなんとかかんとか美木。苗字は偽造したんじゃねえかと思うほどややこしく、聞いてもすぐに忘れてしまう。 とにかく、その美木は、たいへん慈善事業に熱心と有名だ。 あちこちの団体に莫大な金額を寄付しては新聞に取り上げられ、人として当然のことを...天使は歌わない 26
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レンに手伝ってもらった作詞の仕事は思いのほか捗り、更に思いのほかいい出来栄えになって、依頼者にはたいそう喜ばれた。これで少年達のユニットはヒット間違いなし!なんて気の早い台詞まで出ていたから、きっと相当に気に入ったのだろう。 こっちは締め切りを守れたことに安堵するので精一杯、ヒットだとか考える余...天使は歌わない 25
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「我らーがさァとのー、うつくゥしきみどーりーぃぃぃ、うたーえ永久ぁの豊穣をぉお」
「え、何、デジャブなんだけど」
「ああ めーちゃん。いや何、リンとレンが二人で歌えるような歌教えろって言うから、合唱の基本である校歌を教えてあげようとだね」
「はーい いい子だからおねーさんと一緒に今時の歌をお勉強...天使は歌わない 24
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天気がいいとはお世辞にも言えない、曇り空の昼間。天の恵みを待ち侘びるようにざわめく木の葉。人々が生活する音色は、雨を恐れ、外ではなく家の中で響いている。赤ん坊の泣き声とそれをあやす母親の甘い子守唄。 子供が走り回る軽やかなステップ。 長い長い世間話のささやき。 幾多の世界を横目に歩く足取り、浮遊...天使は歌わない 23
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リンとレンの問題はやや複雑だったが何とか解決した。 殺気だった清水谷も、流石にリンが持ち出した「機密」が後ろ盾だと思い通りにはいかず、歯噛みしながらリンとレンの所有権を私に譲った。 覚えていろよとの捨て台詞でも言いそうなご乱心ぶりだったが、リンが顔を出し、自分の思いをはっきりと清水谷に告げると、...天使は歌わない 22
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しがない作詞家の機転で引き離されたツイン・ボーカロイドは見事ロリコンマスターを退け再び共に歌えるようになりましたとさ。 めでたし、めでたし。
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…で、終わるはずだったのに、何故かそのツイン・ボーカロイドは二人揃って私の自宅の前にいて満面の笑顔で手をふっているのだった。 丁度...天使は歌わない 21
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第一発見者の私とカイト、それから修理済みのレンは、改めて警察に呼ばれ、詳しい事情を聞かれた。 一晩たっぷり考える時間はあったので、カイトのことや今まで関わった事件のことの詳細は上手くぼかして話した。 「清水谷を尋ねたのは、一度仕事をした人間として最近の物騒な事件を聞き心配になって。それから可愛く...天使は歌わない 20
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「馬ッ鹿じゃねーの」
開口一番はそれだった。 自宅に帰る前に、レンを連れてシーマスの所へ駆け込んで、今までのことをざっくりと説明した後での一言だ。 白々とした眼差しにむっとしながらも、彼が何も嫌味だけで言っているわけではないとわかっているので黙ってレンの背中を押す。まだぶつぶつ何かを言いなが...天使は歌わない 19
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可愛らしい家の白い壁に、パトカーの赤いランプの光がちかちかと反射する。 カイトの通報によってかけつけた救急車は血だまりに浮かぶ彼女を見るなり首を横に振り、代わりに警察を呼んだのだ。 かけつけた何台ものパトカーはあっという間に彼女の家を黄色いテープで囲み、多くの警察が行き交う場所に変えてしまった。...天使は歌わない 18
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