タグ「MEIKO」のついた投稿作品一覧(77)
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忙しくも希望に満ちた毎日。
そんな日々が当たり前になっていることを、私は感謝する。
人は皆、誰かに支えられている。
支えてくれる人がいないのは、とても寂しくて――悲しい。
だから、支えてくれる人がいることに感謝しよう。
それが、私が存在する理由の一つだろうから。
目を覚ませば、白い天井が見えた。
...【がくルカ】Grazie【ルカ誕生祭】
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「世界の間違いを、レミーが正すのよ」
数年前、サンタさんに言われたこと。
僕は、世界を正す救世主。今日も、世界のために、サンタさんのために、一生懸命がんばるんだ。
僕は、ずっとひとりだった。
こじいんっていうところに閉じ込められて、ずっとかなしかった。
サンタさんは、ぼくをたすけてくれた。
ぼくは、...【五番目のピエロ】忠実少年と賑やかサーカス【二次創作】
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夢は記憶を示すもの
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『それじゃあ次の曲!』
リンさんの声が講堂に響く。観客の盛り上がりようは、普段のそれとは違った。
「凄いね……まさか、リンがトークだけで観客を盛り上げさせるなんて」
「しかもめっちゃノリノリじゃん」
メイコとグミちゃんが、ステージの端っこにある控え場所...【がくルカ】memory【19】
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「さよなら、愛しい人」
そう呟いて、リボルバーを目の前にいる人に向ける。
この行為を、何回繰り返しただろう?
もう、当たり前のように、私は引き金を引いた。
私は「悪」の人間だった。
組織に属している限り、私は「悪」であり続ける。
組織をやめることは、彼らを裏切ること。
組織をやめたくても、心のどこか...【七つの大罪】グミさんと白熱討論会【二次創作】
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非日常は、案外すぐ傍に
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「すまない、迷惑をかけた」
学園長が失踪してから十日経ったある日。失踪した本人である学園長は、突然帰ってきた。現在は学園長室にいる。
「何も言わずに、十日間もどこに行ってたんですか!」
「いつものことですが、そろそろいい加減にしてくださいよ……」
...【がくルカ】memory【18】
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「何があっても、僕は君を守る」
その誓いを立てたのはいつだろう。
君を守るためなら、僕は悪にだってなる。
それくらいの覚悟が、僕にはできていた。
かつて、僕と彼女は引き離された。
自分の出世のためだけに、大人たちは僕らを利用した。
自分たちさえよければ、僕らの幸せなんかどうでもいい。
それがきっと、...【七つの大罪】アレンといつもの忘年会【二次創作】
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「踊ろうよ、このハーレムで」
屋敷に訪れた女性に手を差し伸べ、決まり文句のように告げる。
そんなことを言っていた時期が、俺にもありました。
幼い頃の俺を、周りの奴らはあざ笑った。
俺は何もしていないのに、奴らは暴行を加える。
奴らの口から出るのは暴言の嵐。
誰も、俺を助けてくれなかった。
そう、俺が...【七つの大罪】ヴェノさんと悪戯の内容【二次創作】
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全ては、唐突に
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「はい、できた」
宣言通り三日で台本を完成させたリンさんは、笑顔で台本を手渡した。ちなみに、ここは放課後の講堂です。
「リン……お前、これを三日で……しかも一人で……?」
「先生、リンの執筆速度をなめたら駄目だよ。凄いときは、一日で書き上げて推敲を終えること...【がくルカ】memory【16】
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どうしてあなたが?
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「見つかんないじゃん……」
帰りのバスに揺られながら、リンさんはブツブツ呟いていた。
「まぁうちの学校にいるといっても、かなりの人数だからね。そう簡単には見つからないでしょ」
メイコは、静かに本を読んでいた。グミちゃんに至っては、ずっと何かを考えている...【がくルカ】memory【14】
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「食らい尽くせ、この世の全て」
食べることは私の全て。
全てを失くした私に残された、唯一の希望。
この世の全ての生き物は、必ず何かを犠牲にして生きていく。
私たち人間もその一つ。私たち人間は食べることで栄養を得る。
残してしまっては、私たちの力になってくれる食物たちに申し訳ない。
だから私は父の教え...【七つの大罪】バニカさんと本日の宴【二次創作】
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意味わかんない。
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「どういうことなんだろ?」
グミちゃんの呟きは、この部屋にいる全員に聞こえていた。
この合宿は二泊三日で、一日目(今日)に大きなイベントはない。それなりにいろいろあったけど、めんどくさいのでカットする。何かハプニングとかがあったかもしれないけど、省略。で...【がくルカ】memory【13】
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花が散っていく森。
私はただ、道なき道を駆け抜けた。
木にぶつかりそうになった。
カラスにつつかれそうになった。
石につまずきそうになった。
それでも、私は走り続ける。
はやく、はやく、逃げないと。
これさえ持って帰れば、私と赤い二つの果実は、きっと幸せになれる。
この果実も、きっとそのほうがいいで...魔女ザルムホーファーの逃亡【自己解釈】
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彼女たちは物語を作る。その【エンドロール】が褪せるまで、永遠に。
暗闇に響くカーテンコール。
やむことのない、観客達の喝采。
それらの音を、もっともっと響かせてほしいと願う。それこそ、永遠に。
しかし、それは永久に続くことはなく、開演ブザーが鳴り響く。
幕が上がると同時に、観客達の【目】は彼女たちに...Crazy ∞ nighT【自己解釈】
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どういうこと?
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「……で、どうしてこうなった」
バスから降りて最初に見たのは、初音先生が転んでいる光景だった。別に初音先生がよく転ぶのはいつものことなのだが、右足の靴が無くなっている。どういう転び方をしたんだろう。
「どうしたんですか、初音先生」
神威先生が呆れながら問い...【がくルカ】memory【12】
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「だけど仕事は頑張らなきゃ」
私の相方である裁縫鋏を片手に、一生懸命仕事に励む。
今日の依頼は七件。ちょっと多いけど、今日中に終わらせることはできる。
だって、私は仕立屋だから。
そういえば、最近困ったことがあったの。
私には夫がいるの。
イケメンで優しくて歌って踊れて誇れる夫よ。羨ましいでしょ。
...【七つの大罪】仕立屋娘と勝手な来訪者【二次創作】
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あなたに聞けばいい?
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「信じらんない!」
今は昼休み。お弁当を食べていたらメイコが思い出したように突然キレた。いきなりどうしたんだろう。
「なんかよくわかんないけど、とりあえず落ち着きなよ」
「なんでルカは落ち着いていられるのよ!」
なぜか私に言い返された。私が何かした?...【がくルカ】memory【8】
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あなたにとって、彼女はどんな存在?
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「―――といって、ここは……」
二-Bの教室に響くのは、神威先生の声、チョーク、シャーペンを動かす音。いたって普通の光景だ。
私のノートは、言葉で埋め尽くされて真っ黒だ。他の教科とかもそうだけど、日本史とこの古文だけは、ノートを解読する...【がくルカ】memory【7】
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この気持ちの正体は?
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「ルッカーーー!」
メイコが私めがけて走ってくる。私は危険を察知し、陸上選手の日本記録ぐらいはあろうメイコの突進(体感)を回避するために、真横にずれる。
そしてスピードを落としたメイコの手が、空を切る瞬間。
「え」
メイコの制服の襟を掴んで、私から...【がくルカ】memory【6】
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物語は、村娘の手によって“本当の終わり”を迎えようとしていた――
三年前、複数の村から人が七人、消えた。
消えた七人の行方は、定かではなかった。
村の人々は、彼らが殺されてしまったものだと考え、彼らを“いなかった”ことと思い込んでしまった。
しかし、実は彼らはまだ生きていた。
村から離れた、巨大な森...Bad ∞ End ∞ Night 4【自己解釈】
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「あら、おやつの時間だわ」
最後に『悪ノ娘』が口にした言葉。
その言葉は、午後三時になると、彼女がいつも言っていた口癖でもある。
『彼』が死んでしまったのは、たくさんの人の首を跳ね続けてきた自分の責任。
私が彼を殺したのと一緒だ。それを私が信じたくなくても。
この青い海を眺めて思い浮かぶのは、幸せだ...【七つの大罪】悪ノ王女と無限戦術【二次創作】
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恐ろしいほどに暗い森の中を、私は駆け抜ける。
はやく、はやく、逃げないと。
これさえ持って帰れば、私は幸せになれる。
でも、うしろからは怖い熊が追ってくるの。
花が咲いた道を駆け抜けたためか、花を踏んでしまった。
ごめんね。今、私はあなた達に構っている暇はないの。
今抱えているこれを、とられるわけに...【moonlit bear】原罪者と平和な森【二次創作】
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「そっちは見つかったか!?」
「いいえ、厨房も客室にもいなかったわ」
そんな声が聞こえてくる。
みんな私を捜しているんだ。
そして、きっと殺されちゃうんだ。
最初からそのつもりで、私を引き入れたに決まってる。
思えば変なことばかりだ。
『器』とか、『値踏み』とか。
そして、この森に入った人は二度と帰...Bad ∞ End ∞ Night 3【自己解釈】
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「みんなみんな…眠ってしまいなさい」
この街は、嘘みたいに静かになってしまった。
みんなが眠ってしまった。
あの人が悪いのよ。
お飾りだけの人形のように、私にそっくりなあの人形のように、利用される「だけ」はもううんざりなの。
私は悪くない。
あの人が、私をお金のためだけに使ったから…
だから壊してあ...【七つの大罪】眠らせ姫と異常な光景【二次創作】
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宴から一夜が明けた。
すっかり疲れ果てた私は、この屋敷に泊めてもらった。
そして、異変に気づいた。
いつのまにか眠っていたらしいのだが、目を開けても夜のままだった。
かなり眠っていたはずだが、一向に朝がこないのだ。
「あれぇ…?」
階段を降りる。
「…て、あんたは…」
「っちこそ…まえは…」
階段を...Bad ∞ End ∞ Night 2【自己解釈】
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「ていうか、今思ったんだけど」
「何?」
「なんでハクがいるの?私、あの子たちの保護を頼んだはずだけど」
ごもっともである。
「あそこには、リリィを派遣したわ」
「え?リリィを?」
「グミと一緒に送ったけどね。たぶんリリィ道に迷ってる」
「何…グミ!?」
一番驚いたのはカイトだった。
「俺は確かに、...僕と彼女の不思議な校内探検 28【リレー】
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それは、月の綺麗な夜。
深い森の奥。
それは、暗闇に包まれている。
その森は、道が入り組んでいる。
道に迷いやすいのだ。
その森に入った者は、どういうことか帰ってくることはない。
その理由は、さだかではない。
その森の奥に、ある村の娘が迷い込んだ。
「どうすれば、いいんだろう」
その娘の手には、色あ...Bad ∞ End ∞ Night 1【自己解釈】
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「ナァンダ…マダタベルモノ、アルジャナイノ」
私は、目に映った‘誰か’の右手を見て、呟いた。
あぁ、私ったらうっかりしてたわ…
みんな食べてしまったと思ったんだけど…
よく探したら、こんなところにあるじゃないの…
私は領主の娘に生まれたから、料理なんてしたことがない。
ていうか、しようと思ったら怒ら...【七つの大罪】悪食娘と始まる戦争【二次創作】
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これは『罪』なのだろうか?
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巡音はまだ体調が良くないので、今日は休むようだ。なんとなく、咲音が寂しそうだった。
休み時間、俺が一-Aの教室から出た時、誰かに腕を掴まれた。恐る恐る振り返ると、そこには咲音。
「な、なんだ?」
「先生。ちょっと、こっち来て」
そう言うと、咲...【がくルカ】memory【3】
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「あれー?おかしいな…」
ただ走っていたはずのカイトは、足を止めた。
「あの時と同じ風景…だったのに、なんか知らん道に出たぞ…?」
そう、本人に自覚ゼロの、正真正銘の迷子である。
そして、さっきまで走っていた道は塞がれている。
戻ることができない迷子。
「はてさて、どうしたものかな」
「どうするの?...僕と彼女の不思議な校内探検 26【リレー】
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「私の言うことが聞けないの!?」
人形館長が槌を強く叩く。
そんなこと言っても無駄よ。
だって、すでに彼は力を失っているから。
今日はゆっくり脚本を作ろうと思っていた。
それなのに、『今日も情報整理やるから』と、茶番法廷に無理やり出席させられた。
あの人形館長は、いったい何を考えてるの…
で、現在...【茶番カプリシオ】時の魔導師とぐだぐだ裁判【二次創作】