タグ:初音ミクオ
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「ねえ……このペンダントトップ、もしかして、靴の形をしていなかった?」
巡音さんが遠慮がちに割り込んだ。靴? どうだったかな……。
「壊れる前のは見てないから、わからない」
俺の答えを聞いた巡音さんは、黙ってしまった。
「リン、思い当たるところがあるんなら言ってやれよ」
「う、うん……あのね、こ...ロミオとシンデレラ 外伝その三十五【君に捧げるガラスの靴】後編
目白皐月
注意書き
これは、拙作『ロミオとシンデレラ』の外伝です。
クオ視点で、本編七十八話【クオの想い】アナザー七十話【ミクの願い】より、数ヵ月後のクオとミクを書いたものです。
よって、本編とアナザーをそこまで読んでから、読むことを推奨します。
【君に捧げるガラスの靴】
レンと巡音さんがアメリカ...ロミオとシンデレラ 外伝その三十五【君に捧げるガラスの靴】前編
目白皐月
クオ視点
「…ついて来るな…っ!リンは戻ってろ!」
俺は、ついて来るリンにそう言った。
「何で、何処に行くの?ミク姉を助けられるの!?ねえ、クオ兄、何か言ってよ!」
悪UTAUとの戦闘の最中、チャンスだと思って、ミクを助ける為にエンジェに早く行こうとしているのをリンにとめられている。
リンは、俺がや...歌姫戦士ボカロボット第31話
sinne-キョノリ@戻ってくる努力中
リンちゃんの様子がおかしくなったのは、大学二年の終わり頃だった。「体調を崩したからしばらく休む」とのメールが届いて、それきり。わたしはお見舞いに行くとメールしたのだけれど、リンちゃんから「ごめんなさい、今、人に会える状態じゃないの」と断られてしまった。
何が起きたの? また閉じ込められてるとか?...アナザー:ロミオとシンデレラ 第七十話【ミクの願い】
目白皐月
大学二年の春休み。レンから、突然連絡が来た。いや、連絡自体はもともと取っている。連絡というか、いきなり電話がかかってきたんだ。しかも、今日本にいるという。
「お前、いつ日本に戻ってきたんだ?」
「……二、三日前」
電話の向こうで、レンが答える。何があったんだ。巡音さんを迎えに来れるようになるまで...ロミオとシンデレラ 第七十八話【クオの想い】
目白皐月
「うわ……俺だったら撃てねえ」
ああ、クオは射撃、やってるもんね。クオが進学を決めた大学は射撃部があるので、大学に入ったら部活はそれにするって言っている。もっとも、まだ動かない的しか撃ったことがないから、あの状況じゃ撃てないだろう。
トラヴィスが銃を撃つと、二匹は倒れた。まさか……と思ったけど、...ロミオとシンデレラ 外伝その三十一【愛すべきわめき屋へ】後編
目白皐月
注意書き
これは、拙作『ロミオとシンデレラ』の外伝です。
ミク視点で、ミクとクオが大学に入る直前の話です。
それが頭に入っていれば、読めると思います。
【愛すべきわめき屋へ】
高校を卒業した、春休みのある日。特に予定も入っていなかったので、わたしは自宅でのんびりと過ごしていた。クオも今日...ロミオとシンデレラ 外伝その三十一【愛すべきわめき屋へ】前編
目白皐月
今日から私は、昨日のことがばれてしまったので、多くの使用人に無視をされてしまうようになった。
それは、リンさんが皆に言ったことらしい。
でもそれは、私がクオに手伝わせたからなんてことが悪いのだから、自業自得だ。
だから私はそれについてはもう気にしないことにした。
――もうあまりクオに頼っちゃいけない...トライアングル * 第14話 *
亜梨亜
-2話-どちらか。
「ごめん、、、ミク姉。」
私は、レンに抱きしめられたまま、そう言われた。
「ご、、、、ごめんって、、、、、い、、言われても、、」
「うん。迷惑なのはわかってるんだ、、、わかってるんだけど、、、っ」
ぎゅううう
「痛っ、、、」
「っ、、!ごめん、、、、」
「い、いや大丈夫、、、...く お と み く 。 2話
羅姫。【Raki】-クオミク狂愛-
「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、え?」
「ごめん、、、ミク姉。」
-1話-喜び、困惑。
「おはようミク姉ー」
「おはよっリン!!ってあれ?レンは?いつも一緒に起きてくるのにー」
「んー、、、」
「ケンカでもしたの?」
「うーん、、、、別にケンカってわけじゃないん...く お と み く 。
羅姫。【Raki】-クオミク狂愛-
ワンクッション!!
ここから死ネタ等グロテスクと思われる内容を含みます。
苦手な方はUターンをお勧めします!!!神様ゲィム・プロローグ上
アストリア@生きてるよ
--次の日--
「こんにちはー」
いつも通り、大学の帰りに初音家の使用人室に入る私。
私が入る時間は、ちょうど使用人の入れ替え・休憩などが多い時間帯だから、人は割と沢山いる。
だから、いつもなら、笑顔で皆が私に挨拶を返してくれる、はずなんだ。
でも今日は、なぜか誰も私に向かって挨拶をしようとする人は...トライアングル * 第13話 *
亜梨亜
5月1日、天気良好―――俺は自室のベッドに寝転がってアイスココアを飲みながら漫画を読んでいた。
ああ、暇だなあ…とかのんきに考えてるところへ、俺の彼女のリンがやってきた。
白いリボンを頭の上でぴょこぴょこと弾ませながら俺に抱きついてくるリンは世界一かわいい…じゃなくて。
「びっ...【れいあ(元れっちぃ)へ】 鏡音君と鏡音さんとキスマーク 【誕プレでござるよ←】
紅華116@たまに活動。
--20分後--
「いやぁ、ありがと。手伝ってくれたおかげで、超早く終わった」
「いや、別に…。俺も暇だし」
…この部屋のそうじは、呆れるほど広いため、1人でやったら軽く40分ほどはかかる。
でも今日はクオが手伝ってくれたから普段の半分の時間で終わらせることができた。
クオの身長、思ってたよりもずっ...トライアングル * 第12話 *
亜梨亜
--次の日--
私は、昨日リンさんが言った、『今までもずっと、そうだった』という言葉が気になりつつ、使用人室の私のロッカーを開けた。
「…え?」
ロッカーの中をみて、思わず出てしまった声が、誰もいない部屋に響いた。
その中には、なぜかいつもおいてあるものが何も入っていなかったのだ。
私は、使っていな...トライアングル * 第11話 *
亜梨亜
--日曜日午前10時--
「お前だろ?ミクにあの手紙書いたの」
俺、初音ミクオは、部屋におやつをもってきたリンに尋ねる。
…正直、おやつとか3時だけでマジ十分なんだけど…。
「なんの、こと?」
リンは目を逸らして誤魔化した。
これは、完全にリン仕業だな…。
「大丈夫。俺、ミクのことはなんとも思ってね...トライアングル * 第10話 *
亜梨亜
リンさんの言葉が私に突き刺さる。
私は怖くなってすぐにその場を立ち去った。
「しっ、失礼します!」
外に出たら急に、挨拶に行った時、皆に言われたことを思い出した。
…あれは、リンさんに何か関係があるの…?
--次の日--
私は自分のロッカーを開く。
と、そうしたら、1枚の紙が置いてあった。
そこには...トライアングル * 第9話 *
亜梨亜
私は昨日やったように、(今日からは1人で)クオの部屋におやつを持って行く。
今日はお客様がきているそうだ。
どんな人だろう?
「失礼します」
そう言い、ドアを開けた瞬間、お客様の動きが止まった。
クオは、私を見て固まっているお客様に対して、笑いをこらえている。
…私も、この人物が来ているとは思わなか...トライアングル * 第8話 *
亜梨亜
クオが微笑む、その顔が、カッコいいと思ってしまった。
でも私達はもう終わったんだ。
昔みたいに楽しかった時にはもう戻れない…。
私は考えていることを顔に出さないように、とりあえず何か話そうと思い、クオにかける言葉を探した。
「あ、あのさっ!ちょっとだけ、わがまま言ってもイイ?」
「どーぞ」
あぁもう...トライアングル * 第7話 *
亜梨亜
うそ!なんで…、どうしてココに…!?
クオ……!!!!
リンさんは、テキパキとおやつの準備をして、机の上に置いた。
「では、私はこれで…。お二人は少し自己紹介でもなさってください」
え…!
リンさん行っちゃうの?
クオは私達のことは気にも止めず、ずっと本を読んでいる。
まだ私に気づいてない様子。
と...トライアングル * 第6話 *
亜梨亜
男子と女子が、ギャーギャーと言い合っている中、めったに怒らないグミヤ君が少し怒り気味に言った。
「……もう、やめろよ。お前ら」
「グミヤ…?」
「そう見ればさっきのが笑えてくるんだよ。何がおもしろいか俺には全くわからない」
グミヤ君が言った瞬間、不安そうだったグミの顔が明るくなった。
「それに、『テ...トライアングル * 第4話 *
亜梨亜
私は何を言っていいのかわからず、どうしようかと悩んでいたら、クオが言った。
「…やめろ。なんでテメェらの推薦で俺とミクが付き合わなきゃなんねーんだよ!」
クオは、私が思っていたことをはっきり言ってくれた。
私は言われる側のことを考えると、はっきりとは言えないけど、クオのこんな所、少し憧れてたりするん...トライアングル * 第3話 *
亜梨亜
「お~い、男子!ウチらとも一緒に話そっっ!」
グミの明るい声で男子の方も「おー」「いいぜー」などの声が上がる。
そしてグミはすぐにグミヤ君の所へ駆けて行った。
「グミヤっ!」
「おー、グミさん。勉強は大丈夫か?」
あれ?女子から話しても無表情であんまり話さないグミヤ君が笑顔でグミと話してる。
「もー...トライアングル * 第2話 *
亜梨亜
--高校1年11月--
「……ごめん。別れよう、ミク。」
「うん…。私もそう思ってた。」
「もう、気安く話しかけてくるなよ!」
「ー…今までありがとう。」
そして彼は1度も振り返らずにスタスタと歩いていってしまった。
あーあ、今回も1年もたなかったなぁ…。
彼、初音ミクオと付き合って約6ヶ月。今まで...トライアングル * 第1話 *
亜梨亜
謎
「……レンカ…?」
今レンカが、突然開いた魔方陣に吸い込まれていった。
レンカも削除されたのか?
――まさか。
...家族の消失 ―鏡音編⑧―
june
先輩
廊下を歩く。
いろんな扉があるが、どれもMEIKOさんのものではない。
会ったことないからどんな人か楽しみだ。
ミク姉は簡単に言うと『大酒飲みのドSなお色気姐さん』だって言ってたけど…。
「あれ…、行き止まりだ…」
「もう…、ここからも削除されちゃったのかな…。もう一回会いたかったな…...家族の消失 ―鏡音編⑥―
june
探検
レンカと一緒に廊下へ出た。
廊下もまた真っ白で、窓もない。
まず、隣の部屋。
ドアに『Hatune 01』と書かれている。
どうやらミク姉の部屋のようだ。
レンカがノックをする。
「はーい」...家族の消失 ―鏡音編④―
june
──春。
僕は3月に中学を卒業した。
ずっと一緒だった友達と離れ、1人上京した。
初めての土地に戸惑いはしたものの、新しい生活が出来ることに嬉しさが込み上げる。
しかし知らない土地に1人、ということは紛れもない真実。
やはり寂しいし、怖い。
上京してから一週間、真新しい制服に身を包み電車に乗る。
今...春、君、僕。
禀菟
日曜日、わたしはクオと居間でゲームをしていた。例によって、音楽ゲームで対戦中。受験生だけど、たまには息抜きも必要だもんね。
「くそっ、また負けた」
クオがそう叫んで、コントローラーを投げた。……ふふん、連勝記録更新っと。
「そろそろ音ゲーやめて別のゲームにしようぜ」
「じゃあ、ダンスゲームを……...アナザー:ロミオとシンデレラ 第六十話【ミクの涙】
目白皐月
日曜の午前、俺はミクとゲームをしていた。受験生のくせに悠長なって? 普段はちゃんと勉強しているよ。これは、勉強の合間のささやかな息抜きって奴だ。
「くそっ、また負けた」
俺はコントローラーを放り投げた。ゲームとはいえ、負けるのは悔しい。
「そろそろ音ゲーやめて別のゲームにしようぜ」
「じゃあ、ダ...ロミオとシンデレラ 第六十五話【クオの苛立ち】
目白皐月