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自慢じゃないが、今僕の生活は十二分にと言って差し支えないくらい恵まれている。
「はたから見れば恵まれている」なんていう、本人には全くもってありがたくない感じではなくて、当の本人さえ恐縮しかねないほど充実した日常をおくらせてもらっている。
そう、僕は今すごく「幸せ」なのだと思う
――― ま...まがりかど
いつき
ああ、通勤ラッシュの電車をなめるんじゃなかった。
(あの目覚ましが悪い!!)
鳴らなかった目覚まし時計に怒りの矛先を向けて、雪花はうめく。
普段はかなり早めに登校するためラッシュの電車に乗るのは初めてだったが…これはきつい。
(これに毎朝のってるサラリーマンを心の底から尊敬する…)
ため息をつい...朝の電車の中にて
いつき
これは ある貧しい町の話――。
ここでは誰もが、明日も生きていられる保障なんてない。
この町では常に、生きるか死ぬかの世界。
窃盗、殺人、暴力、詐欺
生きる為なら何でもやった。
信じられるのは己のみ。理想と現実と自分自身、
一体どこまで信じられるというのか?
「人々に一時の安らぎと喜びを」
与える道...【小説】少年少女-Juvenile-
(ぬωこ)@依頼休止中
ねぇ、神様 私は歪んでいるのかしら?
私の願い事…
背中に羽根が欲しいな…。
自由に自分の力で空を飛んでみたい。
もう1つの願い事は…
この地球(ホシ)が滅んで欲しいのは、
ただ単に怖いから。
だから地球が滅ぶ様を大好きな鳥みたいな羽根で一人飛んで、見て、安心したいの。
でも本当は私…
普...【小説】confession-懺悔-
(ぬωこ)@依頼休止中
不変など、ありはしないのだから。
ましてや人の気持ちなど、尚更。
いつかは終わり、幕は閉じる。
私は知っている。
キレイの影には灰をかぶる。
灰かぶり姫…シンデレラと同じで-。
だけど
乗り越えられるなら私は…変えてみせる。...【小説】永遠-forever-
(ぬωこ)@依頼休止中
君の隣は…心地よかった。
「…あゆ?」
―――――…!
私の意識は戻された-と同時に微笑んだ。
「ううん。何でもない。」
…の、会話と共に。そうさせるのは彼…悠の隣が居心地良かったせいなのカモしれない。不思議だ。
友達だけど、家族みたいな…それからずっと、寄り添ってきた恋人の様な。
この気持ちの名前...【小説】start off-旅立チ-
(ぬωこ)@依頼休止中
痛い痛い痛い…
どうかその声が届きますように
少し揺らしてごらん?
すぐこぼれてしまうから
それは表面張力
ギリギリの象徴かもね
君は僕が出すサイン
気付いてくれるかな?
どうかその声が
(キミに)届きますように...君は僕の処方箋
(ぬωこ)@依頼休止中
◆「わたしは、ド・レ・イじゃない」
インスコされた、その日のうちに、防寒着を着せられて、千葉家・近所のイオンスーパーに連れてこられるミク。衣料品売り場で服をもさもさ探している美幸。
ミク「…姐さん。なにしてんの?」
美幸「ミクに似合う服、ないかなと思って」
ミク「買ってくれるの?」
美幸「うん。だ...初音ミクが嫁に来た!(小説)第2話
細雪美紅Relena【Me*curio】
夢見たあとで
「嫌ああああああああああああああああ!!!!!」
「…ィ‥オイッ!!…刹那!起きろッ!!!」
「…あ‥、ゆ、すけ…」
ドクドクと鼓動が鳴る。
額には脂汗が滲み、布団を握り締めるその手は握力が失われつつあった。
じっとりと汗ばむ手をゆっくりとひらくと、自分より一回り大きい掌がそれを包む。...夢見たあとで
natsukimayumi
ある日、少年と少女に出会いました
少女は愛情を無くし、
少年は希望を無くしていました
そんな中、二人は街ですれ違い、絶望の中にいた少年は恋をしました。
しかしそれが叶わぬ恋としりながら。
少女はいつも独りぼっちでした。
人へと向ける愛情を無くしてしまったからです。
そのせいか人への興味を全く持たなく...忘却少年少女(プロローグ)
雑務係
ヒトは皆、ふと旅に出たくなるように
眠る場所を求めるものだ
と言う…
僕が週末を知った時はもう遅く、
暖かくも
寒くも無い
分からない速度で落ちていたんだ…
でも、もし“カミサマ”がいたら…
僕はこの速度の中で思う
大きな空に虹をかける...ワンダーラスト ~短編小説~
まんじゅう
【Aー1】
『私はいったい誰なのか』
考えても 考えても
答えは 謎
『ここはいったいどこなのか』
悩んでも 悩んでも
答えは 不
【Aー2】
叶わないと知っていながら
私は望み続けるんだ...【初音ミク】SIGNAL【コラボ済】
ぺ い 【 コラボ 募集中 】
【A】
○月×日(まるがつばつにち)
君は私を置いて星になった
「もう君なんか知らない」(レン)
「あんたなんか死んじゃえ」
これが君と私の最後の会話
喧嘩の原因はいつも私
我が儘で強がりな私を
君はいつも笑顔で許す
【サビ】...【鏡音リンレン】星になっても愛してる
ぺ い 【 コラボ 募集中 】
エイプリルフール。
それは、年に一回の「嘘つきになれる日」
「お姉ちゃん、今日ウソつきの日だね」
新品のランドセルを背負い
てとてとと走りよってきて弟は言った
「そうだね」
カレンダーは先日めくった
四月一日には大きな赤い丸がされていた。
つんつんと服を引っ張ってくるので見下ろすと
満面の笑みで弟が...嘘ホント 短編小説
kudako
いつも…
僕の目の前にはキミが居た。
離れ離れだった時間は、
もう取り戻せない。
だから、
その時間を忘れてしまうくらい、
たくさん思い出を作るつもりだった…。
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キミは、周りから
暴君王女、と呼ばれている。...1人牢屋で・・・
友愛@in不可
あれから…
何年経ったんだっけ?
皆は今、
元気なのかな?
聞暗い部屋の隅っこにうずくまり、
1人ですすり泣いていた時・・・
『卒業おめでとー!』
遠くから
あの時の声が聞こえた気がした。
毎日が楽しくて、...友情
友愛@in不可
「ファンクラブ」「コンセント」「擬人化」
西暦2511年。
あらゆる環境問題、国際不和、自然災害等を克服した人類は、残された最後の課題さえもその科学力で乗り越えようとしていた。火星移住による人口爆発の解決である。
「ねぇお兄ちゃん、火星ってとおいの?」
「うーん。三日くらいかかるみたいだ...三題噺 「ファンクラブ」「コンセント」「擬人化」
りりん
些細な死季
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【春:出会い】
些細な事で 心が揺れる瞬間があるのです。
時にそれは、ちょっとむずかゆいような、苦しいような・・・
いけな...些細な死季
流雨@LOUP
「ラピスラズリ」「粉雪」「ストーブ」
「おじゃましまぁーす」
学校からの帰りに、仲良しの加奈子の家にあがる。
加奈子の家は今どき珍しいこじんまりした平屋建てで、築ウン十年なのだそうだ。でも外観と違って家の中は新しく、玄関を入ってすぐ右のキッチンには、食器洗い乾燥機まで埋め込まれている。
...三題噺 「ラピスラズリ」「粉雪」「ストーブ」
りりん
三題噺 「雪」「純白」「電話」
めでたく社会人一年生として出発したのが今年の四月。
それからは、初夏のまばゆい緑も見ず、風鈴の音も聞かず、突き抜ける青い空やいわし雲も見ることなく、ひたすら季節も色気もないオフィスという箱の中で、俺は時間に追われ続けた。
いつの間にか、「俺」は「俺」ではなくなっ...三題噺 「雪」「純白」「電話」
りりん
いつも夢見てたんだ
あの広い空の先
空舞う鳥にはなれないと
すぐに諦めて
僕はいつも何かにしがみつく弱虫なんだ
自分は飛べるってほんとは知っていて
ただ何かに恐がっていただけなんだ
優しい風が僕の髪を揺らす度に
まだ今じゃないって嘯いてた
ある日突然嵐が吹くんだ...蝶
甚平
私は、このところ、奇妙な夢を見続けている。
最初の年代は、私の年代。ときどき行く、イベント会場内。知り合いと、会うたびに少し話をしたり、行動を共にするものをふやしたりしながら、私は、少し早目にと、更衣室へと向かう途中、
「あっ。」
そう親したしいわけでもないが、まあ、学校も同じで、知っている子に出...夢、前世?謎。
珠音
気がついたら「それ」は私のパソコンの中にいた。まるで正しい手順を経てインストールをされたとでもいうように、堂々とデスクトップにショートカットアイコンを貼り出していたのだ。
「何だお前、KAITOを買ったのか?」
友人が我が物顔でパソコンを起動するなり、驚愕混じりにそう声を上げた。
「何を買った...【KAITO】文学青年と音楽青年【小説】
Rusha
I WANT TO BE BROKEN BY YOU.
私はいつになったら
この痛みから解放されるの?
身体から滲むものが
ベッドを、シーツを、床を
そして私を汚していく。
それをただ呆然と見ている私。
赤は素敵
赤は美しい
赤は私のための色...NIGHT DREAM Ⅰ
やよ
AM 7:00 起床。ケータイで天気をチェック。『6/23 全国的に晴れ』
AM 7:15 ママの手作り朝食を食べる。毎朝はパンってのはちょっと簡便してほしいけどね。
AM 7:45 制服に袖を通して鏡でチェック。今日も変わりなし! 『いってきます。』と家を出る。
AM 8:15 付属高校前通過 ...『6/31』 part1
Asteraceae
「私のいうこと、聞いてればいいのよ…っ」
何で男の子って女の子のキモチ分かってないんだろ。
ホント、嫌になっちゃう!
- ワールドイズマイン -
君の中心は私でいたいの。
女の子は誰かのお姫様。
そんなことも知らないの?
はぁ…。いーい?仕方ないから教えてあげる。
その代わり、...- ワールドイズマイン -
niya31
女の子のタイプは? と聞かれると、やはり凝りに凝って考えてしまう。出るとこ出てる子、おとなしい控えめな子、笑顔の素敵な子、料理が上手な子、いろいろとある。高望みもあれば、それはどうなんだと思う好み、嗜好でもって女の子のタイプを決める男もいる。
だがまぁまてまて。人にはいろいろな面がある。一義的に...ある席の思索
product16
イヤフォンをつけて寝転がった。ポータブルプレイヤーからお気に入りの曲を選んで流す。部屋は静寂だけれど、僕の体は音楽に満たされた。
忘れられていたメロディが耳にそそがれる。一つ一つの音に集中してそれを追ってゆく。目を閉じて、その暗闇のなかで、一つ一つの音が輝いて、さながらプラネタリウム。僕はその暗...プロモーションイメージ
product16
心は風に、意識は宿に、荒れすさぶ海に体はある。すべては別々の位置にあって、一つを形作っている。
心は風に乗ってどこか知らない場所に飛んでいってしまった。意識はじっと宿にいるばかり。荒れすさぶ海にあって体はもみくちゃになっている。
意識は残酷なまでに明晰だ。恐怖に怯え、寂しさに震えている。どこか...健全な病まい
product16
手紙が来ないと言う事を理由に、私は彼を忘れることにした。手紙をすべて処分して、彼が居たと言う痕跡を全て、徹底的に処分した。残ったのは記憶の中の彼だけであった。胸の奥が空っぽになったようで、でも不思議な重さがあった。深夜になっても眠気はやってこない。それでも電気を消して、布団に潜り込んだら、涙が止ま...
心よ枯れろ
product16