タグ「MEIKO」のついた投稿作品一覧(27)
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---A frog in the well knows not the sea---
ボクは水の中にいた。
ゴボリ、とボクの口から白い泡が漏れた。
だが不思議と息は苦しくなかった。
滲む視界には人はおろか、魚一匹が泳ぐ姿すら見当たらなかった。
どうやらこの世界は完全にボク一人だけのものらしい。
ボク...【カイメイ】A frog in the well knows not the sea
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昼休みに、いつものように3人で教室で昼食を食べていたときだった。
「明日はバレンタインかー」
蓮がバナナジュースの紙パックのストローを口に離してからそう呟いた。
きょとんと呟く僕らに、レンは無邪気な子どものように目をキラキラさせた。
「去年みたいに女子からチョコをたくさん貰ったせいで、グミにあらぬ疑...【カイト誕】フォンダンショコラ【カイメイ】
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雪の降った日
手袋を持ってこなかったボクに、キミは自分の手袋の片方を貸してくれた
手袋をつけてないボクの右手と君の左手をギュッと握って、「これで寒くないね」と言ったキミの笑顔が、ボクの心を不思議とポカポカと温めた
ボクは家につくまで、キミにこの「ドキドキっ」ってうるさい心拍数が聞こえないかとっても不...【カイト誕】始音という少年が青が好きという世界での2月14日
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小さい頃、町のハロウィンイベントで手に入れたたくさんのお菓子を食べていたカイトの隣で、幼馴染の彼女は御伽話についてこんな風に語っていた気がする。
「絵本を読んでるときにいつも思うんだけどさ、この『いつまでも幸せに暮らしました』っていう終わり方、おかしいと思わない?」
カイトは彼女の話に興味を引かれな...【カイメイ】ようこそ愛しきジャックよ
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目を開けると、僕は見知らぬ場所に立っていた。
上を見上げると紫がかった空には白い星や月がチカチカと光っていた。
それを見ているうちに僕の目もだんだんチカチカしてきた。
僕は見上げるのをやめて目を擦る。
すると、突然何処からか声が聞こえてきた。
「──ようこそいらっしゃいました。ドリームランドへ」
「...ドリームヒーロー
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今、目の前に、自分が会いたくて会いたくて堪らなかった人が、いる。
「メイ、コ……!」
話したいことは山ほどあるのに、口からやっと出てきた言葉は彼女の名前だった。カイトは目尻の奥が熱くなるのを感じた。
「……カイト」
「会いた、かった……! ずっと、ずっと、ずっと……! 会いたかった!」
「……カイ...【カイメイ】a wish of the pure heart,【後半】
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それは「君に会いたい」だった。
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だんだんと蒸し暑くなってきた7月7日。大通りの看板の下には「七夕フェスティバル!」と書かれた横断幕が張られ、家族連れやカップ、または一人寂しく歩く人などでごった返していた。
楽しそうに皆笑顔を浮かべる人々の目には、一体自分達はどう映っているのだろうか。カイト...【カイメイ】a wish of the pure heart,【前半】
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「「「「「「「Happy Birthday!!」」」」」」」
≪Birthday with a......≫
ぱーん! と高い破裂音が部屋中に響き渡り、僕の視界が一瞬「色鮮やか」になる。
そして「色鮮やか」はそれがクラッカーの紐だと気づくのに、僕は数秒かかったのだった。
僕は頭をふるふると横に振って...【カイメイ】Birthday with a......
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今、アタシの目の前で愚痴を言っている女二人のヤバさに、マジで病院に行ったほうがいいんじゃないか、とマジで思ったことが何度かある。
そして、今もそう思っている。
「メイコ姉~、ホントレンがムカつくんだよ~!」
緑髪のツインテをしたネギ娘、ミクが泣くような声でアタシに縋ってきた。
……アタシが何をすれば...【レンきゅんなう!】いちゃみねめ、レンだけ爆発しろ!←【自己解釈】
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これは、どこかの小さな人形の恋の話。
<からくり時計と恋の話>
とある古ぼけた家の一つの部屋に、今は壊れたからくり時計があった。
「壊れてる」といっても、てっぺんの「窓」が開かなくなったということだけだった。
そこ以外のところは全て正常に動いている。
「窓」が開かないということはからくりが作動しない...からくり時計と恋の話【自己解釈】
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「おいコラミク姉、ルカ姉ェ──ッ! お前らにけっとぉうを申し込む!」
昨日降っていた真っ白な雪が今朝には溶けてなくなっていた、よく晴れた昼下がり。
俺は、リンの部屋のドアを蹴破る勢いであけた。(ノックは一応した)
そしてそこにいたのは、口と手足を布で縛られて涙目のリンと、そんなリンを襲おうとしていた...【リンちゃんなう!】リンは俺の嫁。おk?←【二次創作】
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昔々あるところに、ルシフェニアという王国がありました。
その王国には齢14の王女様と王子様がいました。
彼女たちの両親はグーラ病という病で死んでしまったため、大臣達の支えのもと、国を治めていました。
そして今回のお話は、双子の平和で、のどかで、グダグダで、いろんな意味でありえないお話です。
──心の...【悪ノ娘】双子と平和な国での恋仲戦争【二次創作】
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こんにちはー! 皆のアイドル、カイト兄さんだよ!
……うん、まぁ気にしないでね。
雪りんごが「兄さん言って!」ってお願いしてきたから言ってるだけだから。
今日は【原曲者に謝れ】のハズなのに、今度やる予定の「リンちゃんなう!」でのインタビューをしてほしいんだって。
雪りんごがやればいいのねー。
一応僕...【リンちゃんなう!】リンちゃんについてのインタビュー!←【原曲者に謝れ】
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「──私は、あなたが好きでした……」
それはどうしようもないほどに。
自分の運命を歪めてしまうほどに。
そんな私は、もうすぐ泡となって消えてしまうのだろう……
さようなら……
私の愛しい人。
この青い海と蒼い空に溶けて、あなたをいつまでも見守っています。
<人魚姫>
「いい? 私たち人魚は15歳にな...人魚姫【自己解釈】
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──一言いうと、
≪Birthday with a cat≫
時々、「自分の誕生日を忘れていた」などのお話を、マンガや小説などで見たことがある。
そういうのは非常にマヌケだと思うが、少しだけ羨ましいと思ってしまう。
だってその分嬉しさが何倍にも膨れ上がるし、それに……焦ったり、不安にならなくていいか...【カイメイ】Birthday with a cat
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「ぐはっ……!」
「ねぇ父さん、僕を褒めてよ。僕、魔女の子分も倒したんだ」
大人と子供の差があるというのに、力で負けてしまったとは……どれだけ自分は体力がないんだろう。
膝から崩れ落ちる体が嫌というほどに自分の非力さを語った。
そして、そんな僕を嘲笑うように見下ろしてくる少年少女は、飽きたかのように...【茶番カプリシオ】歯車と彼女の恋愛事情【二次創作】
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──白雪姫の君と。
≪白雪のようなか弱い君へ≫
白い雪は溶け、桃の花が咲いている小春日和。
こんな温かい日差しの中、僕──始音カイト、「まぁ確かに温かいけど、こっちで本読んでたほうがもっと温かいしー」という成績はいいほうではない僕なりの理論で、家でごろごろと本を読みながらくつろいでいた。
ふと、時計...【カイメイ】白雪のようなか弱い君へ -前編-
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深い深い森の奥、月をバックに聳え立つは「不思議の館」。
わたくしはその館の主人と奥方の愛する娘である。
《お嬢様と狂ってる住人達》
「……はぁ」
今日何度目かわからない溜息を小さく吐く。
一体自分はどうしちゃったんだろう。最近は溜息ばかり吐いている。
確か、自分が変になり始めたのは一週間ぐらい前だっ...【Bad ∞ End ∞ Night】お嬢様と狂ってる住人達【二次創作】
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──君となら。
≪ピーターパンの君と≫
──自分の存在意義とは、一体何なのだろう。
時折、そんな陳腐なことを考えてしまう。
親は、私を必要としてくれなかった。
友達なんて、私にはいない。
自分は一人。
いや、独り。
でも私は「寂しい」なんて感情もなく。
いつしか「孤独」に慣れてしまった。...【カイメイ】ピーターパンの君と
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映画館の住民達を集めて、裁判ごっこを始めましょう。
『墓場の主』と『サーバンツ』はいないけど……まぁいいや。
──さぁ、始めよう。裁判という茶番を!
【茶番カプリシオ】茶番とは一体何ですか?【原曲者に謝れ】
……さて、さっそく聞いていきましょうっと。
「神の命により探し求める。器も残るはあと一つ、【...【茶番カプリシオ】茶番とは一体何ですか?【原曲者に謝れ】
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……今宵の犠牲者は誰だろう?
わからない。それは富豪の誰かであるということ以外は。
さぁ、わけのわからない言葉を発する太った豚にナイフを突き立てて。
黒から、赤へ─────
【五番目のピエロ】今宵の犠牲者は……【原曲者に謝れ】
「──アンタ、よくあんな冒頭文書けたわね。勇気あるわー」
「あれ、そんな...【五番目のピエロ】今宵の犠牲者は……【原曲者に謝れ】
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「こんな暗い夜には、コワい熊が出るから」
貴方は落ち込む私に、いつもそう注意して夜に出掛けさせないようにした。
理由は・・・・・・言いたくない。今は、言える気分じゃないの。
だけど私は出掛けてしまったの。
・・・・・・ごめんなさい。
だけど、今夜行かなきゃいけない気がするの。
なんだか今夜は・・・・...【moonlit bear】ミルクは勝利の暁に【原曲者に謝れ】
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「レンッ!レンッ!ねぇ、レンってばっ!」
私はレンの頬を叩き続ける。
しばらくすると「う~ん」という、レンの呻き声。
あ、気絶しただけなんだ、と気づき、私は叩くのをやめる。……レンの頬が赤く腫れてるのは気にしないでおこう。
とりあえずレンをベッドに運ぼうと、レンを抱き起こした。
その時、レンの部屋の...【リンちゃんなう!】続・リンちゃんは誰にも渡さない!←【自己解釈】
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-サーバンツ(グレーテル)side-
「「お待たせしました。我らが偉大なる主」」
EVILS FORESTの墓場にて。
私たちは出来上がった料理の数々を偉大なる主にお出しする。
「今夜のメニューは何かしら?」
「【大人の都合により掲載できません】と【大人の都合により掲載できません】です。
デザー...【茶番カプリシオ】10、「人生」という名の茶番【自己解釈】
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「さぁ、残さず食べなさい」
親から言われたこと。
『どんなものも残してはいけない。』
だから私はどんなものも食べた。
あら、もう“最後の晩餐会”の時間だわ。
今日はどんな“美味しい”お料理を喰えるかしら────一…
【悪食娘コンチータ】偉大なるバニカ様と超☆肉☆食☆系コック【原曲者に謝れ】
「それで...【悪食娘コンチータ】偉大なるバニカ様と超☆肉☆食☆系コック【原曲者に謝れ】
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-in EVILS FOREST-
『墓場の主』はくるりと廻れ右をすると、食いかけのリンゴを持ちながら去ろうとする。
しかし、ふと何かを思い出して、『歯車』に可笑しそうな笑いを浮かべながらいう。
「もしも、彼らがこの地にいたのなら・・・今頃、こう言って嘆いているのでしょうね」
そういって去っていく彼...【茶番カプリシオ】5、一番恐ろしい「モノ」【自己解釈】
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-歯車side-
EVILS THEATERの入口のドアで、僕はただ、じっとしていた。
さっき、『時の魔導師』が出て行って、また戻ってきていたが、きっと今頃会議をしているのだろう。
だけどもう、僕は会議には参加できない。
それでも、「彼女」を救えた。だから、後悔はしていない。
しかし、まだあの茶番...【茶番カプリシオ】3、歯車の無力さ【自己解釈】