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「……状況は概ね理解できました。3分……は厳しいか。5分で引きずり下ろします」
腰まである白髪を束ねたリボンをほどきながら、あっさりと爆弾発言を放つハク。
あの巨大戦艦をたったの5分で墜落させる―――――普段の彼女であればあり得ない、大きく出た言動に、グミは目を丸くした。
メイコは動揺こそしなかった...SOUND WARS!! Ⅻ~ハクの本気①She's VOCALOID's master!!
Turndog~ターンドッグ~
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『……え?』
唖然とした表情でルカが辺りを見回す。そして耳を澄ませる。僅かに『心透視』も発動しながら。
しかし―――――船が落下していることを示す音は何も聞こえなかった。船底が空気を割り裂く轟音も、激しいGに引っ張られた積載物が天井を叩く音も。
空中戦艦『破壊者』は――――――――――墜ちていなかっ...SOUND WARS!! Ⅸ~動力炉捜索作戦~
Turndog~ターンドッグ~
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※注意※
この物語は、私(蒼い時計)が元動画を作られた歪P様の承諾なしに勝手に書いた「ホラー系妄想小説」です。
私なりの解釈と、原曲から派生したPVに少し影響を受けつつ進行しておりますので、それでも良いという方のみ読んでください。
極度の レン⇔リン&ホラー で進行しております。
リンレン双子設定で...白黒病棟 勝手に小説 最終
蒼い時計
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――――――――――私達は誰からも愛されなかった。
家族を失い、親戚にも疎まれた私たちは、全ての人間に忌み嫌われた。
唯一信じていた人間にも、あっさりと裏切られた。
だから……だから―――――――――――――――
救いようのないクズ野郎が、愛されている様を見るのは我慢がならなかったんだ。
~~~~~...四獣物語~魔蟲暴走編①~
Turndog~ターンドッグ~
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加速。加速。―――――加速。
スピードを上げながらぐんぐん上昇していくルカ達四人。
雲を突き抜け、天空高くまで上り詰めると―――――
『……!!』
ルカの目の前には巨大な空中戦艦―――――『破壊者』。
戦艦の甲板から小さく突き出た艦橋の中。真ん中に座っている、田山と一瞬目があった。
瞬時に艦橋のガラ...SOUND WARS!! Ⅵ~戦艦内部侵入作戦!!~
Turndog~ターンドッグ~
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夢を見た。あなたが遠くへ行ってしまう夢を。
夢の中のあなたはとてもよそよそしくて。学校では毎日すれ違う度に「今日も頑張って」と優しく挨拶してくれていたはずなのに。
それは、彼の余命を知った日からだった。彼は私に目も向けてくれなくなった。廊下で会っても、委員会や学業に関することだけを告げて、彼は...【がくルカ】Plus memory 【4】
ゆるりー
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リンが恐怖のあまりミクを抱えて飛び上がった頃―――レンとルカは、ようやくお互いの攻撃のダメージから回復しつつあった。
とは言っても、勢いは若干ルカに流れていた。
その理由は二つ。一つは最後に攻撃したのがルカであること。そしてもう一つは―――――レンの戦力。
(くっそ……白鯨まで使っちまった……これで...四獣物語~獣憑戦争編⑥~
Turndog~ターンドッグ~
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ひとつだけだ、と指をさして
目を隠した童話のようだ
継ぎ接ぐ君を 夢に魅てる
あの空に飛んでいけば
散りばめられた夜に触れて
その虹すら恋したそうで
捧げた色と滲むネオン
傷痕がかすか揺れた
口唇かすめた視線
誰かに遮られては...アフロディーテの哲学
ziu
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『絶対、帰ってくるから待っててね』
その声を聞いたのは、5年前。
真夏のうだるような暑さの中、小さくなったランドセルを放り投げて二人して木陰で寝転がっていた。
「どっか行くの?」
『うん、遠くに行くんだ』
「そっか、よくわかんないけどお土産待ってるね」
『…その時まで待っててくれる?』
「まあそりゃ...【がくルカ】魔法のひと
ayumin
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「ただいまーっ」
「お帰り。新聞の異動のとことってあるから」
そういう母にお礼をいい、机の上の新聞を取った。
これ見るの好きなんだよなー。
でも、あまり関わりのない先生だと「誰?」ってなるけど・・・。
一通り見ても、今年はそんな異動はないみたい。
つまんないなー、と思いながら退職者のページを開いた。...ありがとう【キヨリリ】
すぅ
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「それでね・・・またメリーさんから電話が掛かってきて、そしてメリーさんは言うの・・・『こんばんわ、私メリー。今ね、貴方の後ろにいーるーのー・・・』って」
「ぎゃあああああああああ!!!!!」
外では、ここではかなり珍しい量の雪が降っている。
そんな中、アタシらは真冬の怪談大会をやってるんだけど・・・...涙の味のちょこれいと【すぅ家キヨリリ】
すぅ
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「かぁーーーーーーーーーーーーーーーっこいいーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
「リリィ、落ち着いてココ教室だから」
後ろの席に座っているミキに諌められ、腰を下ろす。
でも私の目は未だに爛々としてるらしく、ミキは不審者を見るような目つきをしていた。
「はぁ・・・いくらなんでも今...氷山に咲くは百合の花【キヨリリ】
すぅ
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「…よし、今日はこんなもんかな」
僕はペンを机の上に置く。
今日も、満足のいくものが出来上がった。
封筒に入れて宛先を書き、切手を貼る。
そして近くの郵便ポストに投かん。
自分の家のポストを空ける。
だが、スーパーのチラシとか、どうでもいいものしか入っていなかった。
僕は君が大好きだ。
そんな君への...【リクエスト】粘着系男子の15年ネチネチ【自己解釈】
ゆるりー
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たった少しのことだけで
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「じゃあ、次はここね」
初音先生の言葉で、今日も劇の練習は進んでいく。なんでもないような光景に見えるが、本当はそうでもなくて。放課後の講堂での練習は、私にとって少し特別になっていた。
今日は九月十三日。学園長が失踪してから、一週間が経とうとしていた...【がくルカ】memory【17】
ゆるりー
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全ては、唐突に
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「はい、できた」
宣言通り三日で台本を完成させたリンさんは、笑顔で台本を手渡した。ちなみに、ここは放課後の講堂です。
「リン……お前、これを三日で……しかも一人で……?」
「先生、リンの執筆速度をなめたら駄目だよ。凄いときは、一日で書き上げて推敲を終えること...【がくルカ】memory【16】
ゆるりー
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ごめん、無理みたいだ
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「ルカ、おはよう!」
メイコが元気よく挨拶してくる。というか、朝からそんなにテンションが高くて大丈夫なのか?
「まぁいいや……」
「え、私何かした?」
「いや、何もしてないよ。っていうか元気だねえ……」
メイコっていつもテンションが高い。常に私の二割...【がくルカ】memory【22】
ゆるりー
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曖昧な記憶の中で
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「巡音さん……?」
今、目の前の彼は何を言っているのだろう。だって、確かにあの時まで…彼は、私を「ルカ」と呼んでいたのに。「巡音さん」なんて、一度だって呼んだことはなかった。
「何故……君が、ここに」
「あなたの看病ですよ。先程も言いましたけど、あなたは事...【がくルカ】memory【24】
ゆるりー
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どうしてあなたが?
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「見つかんないじゃん……」
帰りのバスに揺られながら、リンさんはブツブツ呟いていた。
「まぁうちの学校にいるといっても、かなりの人数だからね。そう簡単には見つからないでしょ」
メイコは、静かに本を読んでいた。グミちゃんに至っては、ずっと何かを考えている...【がくルカ】memory【14】
ゆるりー
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彼女は、変わらない
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放課後、俺は巡音を補習に呼んだ。
「半年ぶりの補習……」
「また体調崩したのか?」
「はい。しかも、よりによって苦手分野の古文だなんて……」
「……国語、得意って言ってなかったか?」
「現代国語だけで、古文とか日本史は苦手なんです……」
話していると...【がくルカ】memory【10】
ゆるりー
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ただ温もりが欲しくて
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「私が悪かった……?」
私が変わらなきゃいけないんだろうか。でも、そう思う度に、怖くなるんだ。私が変わっても、彼の笑顔は見れないんじゃないかって。私が変わったところで、記憶や時間は、私達にはどうすることもできないんだ。
私は、病院の屋上に来ていた。転...【がくルカ】memory【25】
ゆるりー
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これは『罪』なのだろうか?
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巡音はまだ体調が良くないので、今日は休むようだ。なんとなく、咲音が寂しそうだった。
休み時間、俺が一-Aの教室から出た時、誰かに腕を掴まれた。恐る恐る振り返ると、そこには咲音。
「な、なんだ?」
「先生。ちょっと、こっち来て」
そう言うと、咲...【がくルカ】memory【3】
ゆるりー
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非日常は、案外すぐ傍に
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「すまない、迷惑をかけた」
学園長が失踪してから十日経ったある日。失踪した本人である学園長は、突然帰ってきた。現在は学園長室にいる。
「何も言わずに、十日間もどこに行ってたんですか!」
「いつものことですが、そろそろいい加減にしてくださいよ……」
...【がくルカ】memory【18】
ゆるりー
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あなたに聞けばいい?
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「信じらんない!」
今は昼休み。お弁当を食べていたらメイコが思い出したように突然キレた。いきなりどうしたんだろう。
「なんかよくわかんないけど、とりあえず落ち着きなよ」
「なんでルカは落ち着いていられるのよ!」
なぜか私に言い返された。私が何かした?...【がくルカ】memory【8】
ゆるりー
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残された時間で
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「ふわぁ~、眠い……」
大きく伸びをしながら、欠伸をする神威先生。彼が無事退院して学校に帰って来てから、二週間ぐらい経つ。
それまで退屈に思っていた国語の授業も、ようやく楽しく思えてきた。それに代理で教えていた先生の授業、全然面白くなかったし。元々国語が苦...【がくルカ】memory【27】
ゆるりー
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留香ちゃんは、俺の家より三軒隣に住んでいる、五つ年上の幼馴染み。いつもにこにこ笑ってて、優しくて、綺麗で、可愛くて。憧れが恋に変わるのに、そんなに時間はかからなかった。
でも、留香ちゃんは俺よりも年上で、彼女の同級生達の間でさえ大人っぽい美人だと評されるような人だから、俺が彼女になってほしいと言...【がくルカ】 年上彼女。
吉川ひびき
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父は科学者だった。
世界的地位を持っている天才科学者の娘として、私も鼻が高かった。
あの時までは───
───父が不在の時に届いた一通の手紙。
内緒で手紙の封を開けると、1枚の紙にこんなことが書いてあった。
─お世話型アンドロイド«YURI»の開発について─
─実験体・暮野百合─
そこにはしっかりと...Mermaloid…裏…
すぅ
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ヂッと苦しげな悲鳴をあげて死んでゆくマウス。
また、失敗か。
顔を顰めつつそう呟いた男は、一応その哀れなマウスを弔い、その後ため息を吐いた。
今日は、折角の人間の検体が手に入るというのに。
少しずり下がった眼鏡を指で押し上げながら、インスタントコーヒーを啜る。
不味い。また顔を顰めた。
...【ゆるりー誕】マッドサイエンティストと検体ちゃん【大遅刻】
Tea Cat
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you wanna kiss Margarita.
and, you wanna dance with Mary tonight.
you wanna touch Alexandra.
and, you wanna make time with Kitty.
do you believe in ...LOVE is Cocktail 【歌詞応募】
七-瀬
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桜と藤の雨四光 (さくらとふじのあめしこう)
【慣用句】
どだい無理であること。荒唐無稽なこと。
【生起】
花札の雨四光という役は、20点札5枚のうち「柳に小野道風」を含む4枚を獲得して出来る役である。桜には「桜と幕」という20点札があるが、藤に20点札はなく、雨四光を作るのは不可能であることから。...桜と藤の雨四光
時給310円
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鈴のように美しい声が好きだ。
桃色の滝のようなその髪も。
時折揺らめく神秘的な瞳も。
その全部。全部全部全部。
大切すぎて…近づくことすらできないほどに。
「…で、まーた僕のところに来たの?」
呆れたようなカイトの声に、窓の外を眺めていた青年…神威がくぽはギクッと肩を揺らした。
放課後の教室。外では...【小説】飛べない鳥が羽ばたくとき
とうの。