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今日もまた酷く散々で、もう逃げ出したくなるけれど、歓声に胸は高鳴って。
《――― 如月アテンション ―――》
...―――ああ、行先は如何しよう?
やっぱり、私服じゃまずいかな、もう何もかも、放り出してしまった午後。
最近、あの日からの出来事から普通に街を歩けなくなった。でも、背伸びしたヒ-ルじゃも...【自己解釈】 如月アテンション 【Part*1】
緑凪 真乃
今日は8月15日。夏休み真っ只中だ。
僕は、今日も宿題をほとんどやらずに、ヒヨリと遊ぶ約束をしている。
待ち合わせはいつもの公園。
おっと、もうすぐ待ち合わせの時間じゃないか。
急いでいかないと、ヒヨリに怒られちゃうかもな。
それにしても、今日も蝉の声がうるさいなぁ。
-この時の僕は、のんきにそんな...カゲロウデイズ 二次創作
恋乃
ずっとずっと見て見ぬふりをしてきたんだ。
傷ついて枯れていく彼女の姿を。
「ねえ、がくぽ。
-----は
----------よかったね…。」
小さな声を震わせてその言葉を言う彼女の手を、俺は己の罪を償うように、その言葉を打ち消すように、薄れていく意識の中で繋いだ――――――
...さあ、手を繋ぎましょう ~御手繋ぎ 自己解釈~
紅華116@たまに活動。
「もう終わりにしよっか」
そう、電話越しで呟いた君の言葉で今まで積み重ねてきた思い出や日々が一瞬で儚く崩れ去ってしまったんだ。
今でも、あのころに戻れたらなって思っている自分は少しずるいかな。でもせめて、友達に戻れるならとそう願ってしまうんだ。
君が本当に僕を嫌いになったというなら、別にそうでいいん...天ノ弱 とーっても、勝手に自己解釈。妄想の産物です。よかったらどうぞ。
海璃
すれ違いも、巡り合いも、結局は全て運命なんだ。
《――― Calc. ―――》
全ては筋書き通りだったんだ。
でもさ、僕は悲しみを紛らわせるなんて、そんな強い人間じゃないんだ。
どれだけ悩んでも悩んでも、答えは出なくて。
やっと出た答えは" 犠牲 "を伴うものだった。
それでも良いと思った。もう" ...【自己解釈】 Calc.【完成】
緑凪 真乃
作戦会議の場所へ着くやいなやリーダー格の女性に睨まれた。
「や、やぁ……キド」
「二十分遅れだぞシンタロー。貴様が遅刻とは珍しいな」
「い、いろいろあってだね」
「わぁ~っ!! ここが作戦会議の場所ですか~!!」
「わっ!! ちょっとエネ!!」
なんということだろうか。エネはスマートフォンから飛...カゲロウプロジェクト 23話【二次創作】
aurora
「ご主人様! 遊びましょう! 遊園地! メアリーと遊園地行きましょう!」
「さっそく他曲のネタ持ち込むのやめようか?!」
「何を言ってますかターラッター」
「確信犯だこいつ……」
「あっはっは。面白いですねえご主人様! 契約書は絶対破り捨てさせませんよ?」
「もういいよ好きにして……」
少年は、今...カゲロウプロジェクト 22話【二次創作】
aurora
ホルマリンの香りが溢れかえる部屋で、眠るようにココロと身体が離された彼女は電脳的に糸くずのようにかろうじて心理の糸がつながっていた。
しかし、ディスプレイ端末になってからの彼女は随分派手に動いていたらしい。
電脳世界で、精神がとある時間の間肉体を放置してしまえば、その肉体は息を引き取ってしまう...カゲロウプロジェクト 21話【二次創作】
aurora
10秒で、交差点にひしめき、ざわめき出す悲鳴をかすめた。
それはまるで合唱のようで、なんだかすこし悲しくなり、涙目にもなる。
この状況を、出来れば疑いたかった。嘘だと思いたかった。
だけど、そんなのは無理だった。
たとえ疑っても、この人類賛歌は終わることはないだろう。
「駆け抜けろ、もう残...カゲロウプロジェクト 20話【二次創作】
aurora
雨が降ったのはもうどれくらい前だろう。
彼女がトラックに轢かれるのはもう何回体験しただろ。
――そして、それを見て、吐瀉物を吐き出すのも。
泥棒に刺されたのはいつだろう。
僕が来る前に間に合わなかったのはいつだろう。
そもそも、彼女は何回死んだんだろう。
そんなに僕は生真面目じゃないか...カゲロウプロジェクト 19話【自己解釈】
aurora
窓の外は大きな飛行機がまるで鳥のようにざわめいていた。当たり前のようだがラジオで言っていた「落ち着いて行動してください」云々は無視して、渋滞となっていた。エネは自転車に乗り込もうと思ったが、その渋滞を見て一つ舌打ちをして、歩くこととした。
「……ヘッドフォンでもつけるとするか……」
エネは常にと...カゲロウプロジェクト 18話【二次創作】
aurora
その日は、随分と平凡で当たり障りない一日だった。
それはその日を過ごしたどの人間でも言うことかもしれない。
ここにいる少女――エネだって、もしくは。
彼女は暇だったので自分の部屋で最近話題のRPGをプレイしていた。部屋には遠くからラジオの音声も入ってくる。
『――これで正午のニュースを終わり...カゲロウプロジェクト 17話【二次創作】
aurora
空を見ているのは、シニガミと言われる化け物だった。
それは女性のような風体でもあったが、でも結局は化け物として扱われるのに性別なんて関係なかった。
そんな昔のような、今のような、けれど現実離れのようで、空想のような話がある。
*
シニガミは小さくつぶやいた。
「今日もまた、誰にも助けてくれな...カゲロウプロジェクト 16話【二次創作】
aurora
「いやあ、君にちょっと言いたいことがあってさ」
彼女は小さく呟いた。
そして、
彼は不意に携帯電話を見つめた。
そこに書かれていたことは、
『2月17日午後××時、××高校で女子生徒が屋上から転落――』
彼はそこまで見て、彼女の方を見た。
彼女はもう――居なかった。
*
「ねえねえ、昨日...カゲロウプロジェクト 15話【二次創作】
aurora
今日も彼の目に地球なんて見えない。空しかない。
いつも――彼は独りで部屋で何かを考えている。
けれど、アラームはそれを破る。
「冷たいやつだな」と、ぽつり。
屋上には誰もいなかった。
(どうせ、答えが解りきってしまうなら――)
彼は、そう思って鎖を超えようとして――
不意にマフラーが後ろ...カゲロウプロジェクト 14話【二次創作】
aurora
彼が思い出す――たった昔の話。
彼がニートとして生活する――少し前の話。
彼は当たり前のように、男子高校生である。それは分かりきったことなのだ。
だけど。
彼が忘れられない――そしてメカクシ団へ入ることになった一つ目のきっかけ。
*
「眠いなー」
そう言って少年――シンタローは憂鬱ながら...カゲロウプロジェクト 13話【二次創作】
aurora
そういえば、ヒビヤにとって知らない人間の存在が多い。
例えば如月モモがそのひとりだ。
彼女はヒビヤがいる前から居たらしく、ヒビヤの前に入ったマリーよりも前に入ったらしいので、それを知るのはシンタローと、キドともう一人の――確か名前はカノという――男だけか。
「あの……モモさん、ですよね?」
...カゲロウプロジェクト 12話【二次創作】
aurora
「……ここが、箱庭……、僕がいた世界……」
「思い出したかね?」
キドはヒビヤに問いかける。ヒビヤはゆっくりと頷く。
「……さて、実はだな。君には少し難しい話をしておこうと思う」
「なんでしょう」
キドが言ったのはこんなことだった。
「昔々、世界のことをなんでも解ってしまう少女がいました。
少...カゲロウプロジェクト 11話【自己解釈?】
aurora
メカクシ団員は、直ぐ様会議室に集められた。シンタローに、ヒビヤ、マリーに、あのときはいなかった団員もちらほらといる。ヒビヤはどうやらニジオタコミュショーヒキニートの存在を見くびっていた。確かにそうだ。こんなアウトドア派のヒキニートがいるはずがない。しかもコミュニケーション能力ももしかしたら人並み以...
カゲロウプロジェクト 10話【自己解釈?】
aurora
≪メカクシ団アジト≫
「キド、ちゃんと連れてきたぞ」
「ご苦労だったな。感謝する」
「なに、お前の命令だったらなんでもやってやるさ」
シンタローはキドの言葉に、そう答えて部屋から出ていった。
残されたのは――キドとコノハ。
キドはコノハの方を眺め見て、ぽつり呟いた。
「――お前が“命を蒸し返...カゲロウプロジェクト 09話【自己解釈?】
aurora
彼の頭はただ、考えていた。
ひとつ――この世界に自分がいる意味。
ふたつ――この世界で起きた夢みたいな出来事。
みっつ――そして、現実に起きている事態。
その全てを絡ませ、結論のように呟いた。
「この世界はどうやら少しヤバイらしい」
【これは彼と彼女のお話】
だが、それを伝えようとも作ら...カゲロウプロジェクト 08話【自己解釈?】
aurora
「どうだ……。生き返った気持ちは?」
気づくと少年は謎の液体の中で目を覚ました。正直、夢だと思っていた。
「おい、どうだと聞いているんだ。
君は人類の歴史に残るんだぞ?」
白衣の着た人間に言われ、自分の存在をおもいだす。
彼の名前は――コノハという。
どうやら、彼は終わった命を蒸し返す機械...カゲロウプロジェクト 07話【自己解釈?】
aurora
ズボンの裾が伸びきってiPodのコードが揺れている。イヤホンを充てがってフードを被っておけばひとまず問題はないだろう。ヒビヤは走りながら独り事のように、呟く。
「……目隠し完了」
ヒビヤの目にはいつもどおりの見えない現状が広がる。非常灯が通路の両側から赤く光り、それはまたシュールな景色へとな...カゲロウプロジェクト 06話【自己解釈?】
aurora
ヒビヤがやってきて、もう一週間がたとうとしていた。
ここは、メカクシ団のアジトらしい。だが、ここまでは目隠しされて連れてこられたのであまりよく覚えていない。
ヒビヤが思い出すのは――あの繰り返しの八月十五日のみ。
「やあ、ヒビヤくん。調子はどうだい?」
ノックをして入ってきたのはキド...カゲロウプロジェクト 05話【自己解釈?】
aurora
目深にフードを被り、全身をマントで身を包んだ男が、薄暗い部屋に立っていた。
あの、惨劇の舞台となった舘の応接間である。
男は手に何かを握っていた。それは『主人公』を導くために出された、色褪せた手紙だった。
今回の主人公は『ミク』と言うらしい。
元気で明るい、兄想いの優しい少女。
夜遅くに...Bad∞End∞Night【自己解釈】⑬~君のBad Endの定義は?~終
紅神魔鵞架
そしてミクは時計の前に立っていた。
この金色の…──否、金色だった時計の針をもとに戻そうか考えていた。
手に握っていたナイフは色を失い錆び付いていたのだ。
建物の壊れた隙間から覗く光に目をやった。それに光を翳せばなおのこと錆び具合がよく分かった。
彼らの血液にまみれたはずの服は、何事もなか...Bad∞End∞Night【自己解釈】⑫~君のBad Endの定義は?~
紅神魔鵞架
‐あの夜、私の所に魔法使いが来た…――夢を叶えてあげるって…――その代わり、終わりを迎えるその時まで舞台を上演し続けろって…私、馬鹿ね……そんなことしたって、神威とは結ばれないのに…‐
眉尻を下げたルカに、申し訳ございませんと神威はいとおしそうにルカの頭を撫でた。
‐お嬢様を幸せに出来る自信が無か...Bad∞End∞Night【自己解釈】⑪~君のBad Endの定義は?~
紅神魔鵞架
ぐす、と鼻を啜り、ミクは此方を睨んでいるルカと向き合った。
貴方のバッドエンドなんかに興味はない。
私は帰る。
愛した人の元へ。
♪☆♪
ナイフを逆手に握る。足元にある、短いナイフを拾い上げる。
ルカは動かない神威から刀を奪い取った。
私達は似ていた。
でも、全てが決定的に違う。
「...Bad∞End∞Night【自己解釈】⑩~君のBad Endの定義は?~
紅神魔鵞架
「さぁ、早く! この女を殺して! 早く!!」
目の前のルカが目をひんむいて、大口を開けて笑う。
「早く殺すの! 殺して、私に愛を見せて!!」
くるぅりとスカートを翻して、天へと腕を高らかに上げた。まるで舞台役者のように。
「私を! 私を愛している証拠を!!」
殺してほしい相手であるはずのミクが...Bad∞End∞Night【自己解釈】⑨~君のBad Endの定義は?~
紅神魔鵞架
「お嬢様」
きい、と神威はルカの部屋を開ける。
ルカはまだ気づいていないようだ。神威はニコリと微笑む。
「お嬢様。お部屋に鍵をかけて出ないでください。私が良いと言うまで」
「あら? 何かあったの?」
「申し訳ありません。賊が押し入ってきたようなのです」
「え…?」
みんなは大丈夫なの、とルカが...Bad∞End∞Night【自己解釈】⑧~君のBad Endの定義は?~
紅神魔鵞架