ブクマつながり
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『悪の娘』を捕らえることができた。
それが確信となった途端、ジェルメイヌは膝から崩れて座り込んだ。
安堵と満足。そして、革命で命を落とした者への謝罪。色々な感情がまぜこぜになり、足から力が抜けた。
端から見ると怪我で意識を落としたと思われたのだろう。
近くに居たカーチェスがジェルメイヌの体を支えよう...革命のあと
ogacchi
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自宅にも井戸端会議にも居らず、
おそらくと目処をたてていた第3の場所…居酒屋へとシャルテットは足を運んだ。
「あぁ、やっぱりッスね」
座ったままでも窓から外の景色を眺める位置に茶色の髪の女性はいた。
グラスには赤い液体が入っており、チビチビと飲んでいたようだ。
空きビンは見あたらない。
「夕方前から...居酒屋にて
ogacchi
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私の目の前には一人の男が座っている。見かけは質素だが生地も仕立ても一級品な服に青い髪。画材道具の入った鞄を持っていれば旅行客に見えるとでも思ったのだろうけど、護身用の長剣にはばっちりマーロン王家の紋章が入っている。……というか、忍ぶ気が全くないんじゃないかこの人。
「好きなものを頼んでくれて構わな...青ノ妹
粉末緑茶
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私の名前はネイ=フタピエ。『悪ノ娘』リリアンヌ=ルシフェン=ドートゥリシュに仕えるメイド……というのは仮の姿。
その正体はリリアンヌに悪魔を取り憑かせ、悪政による内部崩壊を引き起こすために送り込まれた工作員であり、知られざるマーロン国第十三王女である。
無事王女付きのメイドとして王宮の中枢に潜...工作員の試練
むぎちゃ
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リリアンヌは気まぐれだ。だから使用人たちは往々にして彼女に翻弄されることになる。今、僕もまた彼女の気まぐれに振り回されていた。
「剣術でわらわが負けたことは一度もない。アレン、いくらお主でもわらわには敵わぬじゃろう。」
僕はただニッコリと愛想笑いを浮かべて静かに頷く。誰も君相手に本気出せるわけな...夕焼けとはんぶんこ
カンラン
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「エルフェゴートへ?」
「そう、少し用事をね。お願いするわ」
「分かった」
「お土産に、エルフェゴートの名産品トラウベンがあれば嬉しいわね」
「ふあぁぁ」
あくびをするリリアンヌが、視界の端に見えた。
あーあ、退屈な会議ねぇ。形だけで、意味なんてない。リリアンヌじゃなくても、あくびが出るわ。
「ふぁ...化ケ物ノ襲来
亮也
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話をしよう。
その共同墓地は格好の遊び場だった。旧王都という街中では子供たちの遊び場は少なく、近場で人気のなく木々に覆われたそこは最適だった。
私が「彼女」に気付いたのは、ある日のこと。
かくれんぼの場所探しの最中、ある墓標の前の彼女を見つけた。その修道着は確かエルド派のものだ。
私は目の前の「彼女...悪ノ娘 黄のアンコールあるいはビス
万華
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「はあ…気持ち悪い…。」
胃の中のものがぐるぐるとかき回され、昇ってくるような途方もない不快感に襲われる。理由は考えるまでもない。ここに来るまでに乗ってきた馬車のせいだ。ルシフェニアから、ここ、エルフェゴートまでの道はそこまで綺麗に整備されてるわけじゃない。道はでこぼこだらけだし、そこらに小石が転...馬車と君には敵わない
カンラン
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これは夢だ。
早々に彼がそう確信した理由は他でもない。宮殿の廊下に、本来ならばいるはずもないものがいたからだ。
加えて、窓ガラスも割れているというのに他の侍従達が騒ぎ立てている様子は無い。
目の前の事柄全てがあまりにも不自然だ。夢なのだろう。今、彼の前にいるこの「熊」は。
地を這うような低い...イレギュラーはアカシックレコードの夢を見るか?
たるみや
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黄の国で双子が生まれたとの報せを受け、招かれたお城でアルカトイルとくだらない喧嘩をして外に飛び出したのがおそらく2時間前。
無我夢中に城下を駆け抜けエルドの森に入ったのがたぶん1時間前。
迷ってたまるもんかと昔読んだ童話のように、森に実っていたトラウベンの実を落としながら帰りの道しるべを作って...青の国の迷子様
アカメ
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好奇心は猫をも殺すなんてよく言うが、幼い頃の私の好奇心は、猫の死体に打ち壊された。
なんのことはない、町外れに人だかりが出来ていたから近付いただけだ。
私と同じくらいの年頃の女の子や男の子が輪になって何かを見ており、私も気になって覗き込んだ。
そこには──猫の死体があった。
大きな鳥に襲われたのだろ...ネコの屍
たるみや
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あれは、父さんの禁酒に付き合い始めて一週間ほど経った頃だっただろうか。私はあの日、家の壁に開いた穴の修繕をしていた。粗末な私たちの家は、ときどき修繕してやらないと住めたものじゃなかった。不満がないわけじゃなかった。でも、それ以上に誇らしさを感じていた。あの家は、民衆を第一に考える父さんの心を映し出...
ビンテージ
カンラン
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「『イモケンピ』が食べたいのじゃ!」
そう、リリアンヌ王女が言い出してから1時間。僕、『アレン=アヴァドニア』は途方にくれていた。
午後3時、おやつの時間には、使用人の誰かがリリアンヌ王女におやつを作る決まりになっている。今日は僕の番だ。リリアンヌ王女はブリオッシュが大好きだから、先日ミカエラが...君のワガママ
持平勇賢(りゅうせいとうP)
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ある晴れた日の昼下がり。
私はグーミリアに修行をつけていた。彼女はまるで乾いたスポンジが急速にたくさんの水を含むように魔法を覚えるのが早くて助かる。しかも折り紙つきの真面目さでコツコツと丁寧に基礎から固めていく。この調子なら近い将来に二人でクロックワーカーの秘術を使い、ルシフェニアの崩壊を防げるかも...夢と欲望と現実
ナユ
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ギィ、と扉の開く音。
「お久しぶりね」と笑う魔道師は、最後に会ったあの日から何一つ変わっていなかった。
私が母に連れられ、彼女に初めて会ったとき、彼女は自らを「悠久の魔道師」と名乗った。悠久の時を生きる、不老の魔道師だと。
……正直、あまり信じていなかった。それも当然だろう。いくら両親の友人とはいえ...とある修道女と魔道師
いんく
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「……やっぱり、ここにいたのね、リン」
視線の先には、リンと呼ばれた修道女が立っていた。夕闇に映える金の髪がまぶしい。砂にしゃがみ込んだリンは、服が濡れることを厭わず、ぼーっと水平線の彼方を見つめている。
夕の赤に輝いた、一筋の頬の輝き。
それは、幻か。
「……あぁ、クラリスか」
声で判断し...茜空ノ修道女
Stella
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誰が歌うか 子守唄を歌うか
それは私よ 白い蛇がそう言った
藪の木々と 大樹に祈って
私が歌おう 賛美歌を歌おう
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カタリという物音で私は目を醒ました。目をこすって私のいる部屋――使用人用の寝室――を見渡すと、閉め切っていたドアがほんの少しだけ開いている。ベッドか...駒鳥の私は愛おしいあなたに讃美歌を贈ろう
orca
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?「……」
?『頭が痛い……
何が起こったんだ?』
?「ちょっとー
あんた、大丈夫なわけ?」
体を起こすと目の前に女の子が一人
?「君は……」
?「私はリン」
リン「この森の奥に住んでるの
あんたは?」...鏡音RPG×エンディングが見えない! 何故なら、このゲームにエンディングなんてものは存在しないからだ!
アリサ
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「リン! リン!」
リンをたたき起こす僕
大変なことになってしまった
「……んー?」
ゴロゴロとベッドの上を転がるリン
何で,そんなに暢気なんだ!!
それは,浅い意識の中
遠い意識の中で,ジリリリリとうるさい音がしていたのは知っていた
でも,何か気分がのらなかった
その音に反応したくなかった...こちら鏡音探偵所×とある姉妹
アリサ
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遠くから私を呼ぶ声が近付いてくる。
すごい勢いで。
一瞬誰か分からなかったが、「カイル兄様~!!」とドレスの重さを感じさせないくらいの速さでやってきたのはリリアンヌだった。よくあのドレスで走っていて転ばないものだなと感心しつつ、王女がそんなことをしてはいけないよと窘める。その言葉を受けしゅんと...夢の中でなら
雪夢
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「リリアンヌ様?どこへ行かれたのですか?」
僕は先程突然リリアンヌに呼び出された。そのためリリアンヌの部屋へ向かったが、そこには彼女はいなかった。
待っていれば来るだろうと思っていたが、数十分経ってもリリアンヌが部屋に来る気配はなかったため、今僕は城中を捜し回っている。
全ての階を回ったつもりだが、...回想、そして後悔
macaron
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僕の名前はサテリアジス・ヴェノマニア
今は,七つの大罪のうちの一つ,色欲に取り付かれているんだ
だが,大丈夫
僕は,それによって快楽を得ているのだからな!
わーはっはっはっはっはっはぁ!!
僕は,刺されてしまった
青い髪の,男に
どうせ殺されるのだったら,女に殺されたかった
よりによって,男なんてい...負けるな ヴェノマニアくん!×青の彼
アリサ
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「やはり引き受けてくれると思ってましたわ」
「まあ、友人の娘の頼みだ。断る理由がない」
エルフェゴート国の小さな町の小さな喫茶店。画家である青髪の男は小さく微笑み、目の前にいる小さい小説家に問う。
「挿絵か……君の世界観を壊さずに描けるか不安だが、やってみよう」
「まあ! かつて一つの国を変えた人...悪魔の絵を描く
真宏
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『私の名前はカヨ・スドウ
今は,円尾坂の片隅にある仕立屋の女主人をしております
しかし,大丈夫です
私には,愛する夫がいるのです
もうすぐ,子供も生まれるのですよ?
ふふふ』
とか言ってる,ちょっと痛い女の人を見かけました
独り言にしては声が大きかったと思う……
大丈夫なのかなぁ……?...麗しくあれ カヨさん!×黄色いかんざしの少女
アリサ
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僕の名前はサテリアジス・ヴェノマニア
今は、七つの大罪のうちの一つ、色欲に取り付かれているんだ
だが,大丈夫
僕は、それによって快楽を得ているのだからな!
わーはっはっはっはっはっはぁ!!
どうしてだ
何があったのだ
僕に惚れた筈の淑女達がどうして……
これじゃあまるでイジメじゃないか!
今朝起きた...負けるな ヴェノマニアくん!×嫌いな性別
アリサ
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「ねぇ,リン」
「なぁにぃ?」
今日は日曜日
今は午後一時を少し回ったところ
僕とリンは,それぞれの趣味が大いに詰まったこの部屋でゴロゴロしているとことだ
「あのさぁ,僕がもしこの格好で
『彼のこと好きになっちゃったんだ』とか言い出したらリンはどうする?」
僕は一回転
スカートがふわっと舞う
白と...こちら鏡音探偵所×腐って腐って腐っちゃえ☆
アリサ
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「つまらん!つまらん!つまらあああああああああん!!」
ルシフェニア王宮、鏡の間。そこに一人の少女の声が響く。その叫びは誰の耳にも届くことなく消えた。
少女の名前はリリアンヌ=ルシフェン=ドートゥリシュ。この国、ルシフェニア王国を統治する王女である。
今日は彼女の14歳の誕生日であり、各国の要...悪ノ娘 橙のアンプロンプチュ
IRis
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僕の名前はサテリアジス・ヴェノマニア
今は,七つの大罪のうちの一つ,色欲に取り付かれているんだ
だが,大丈夫
僕は,それによって快楽を得ているのだからな!
わーはっはっはっはっはっはぁ!!
「ねぇねぇ」
僕の傍らにちょこんと座っている彼女
この子は,先日招待した子だ
とても,可愛らしい……
何より,...負けるな ヴェノマニアくん!×小さな彼女
アリサ
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◇◇◇
年をとった。
肖像画を描けなくなったのはいつからだろうか。
──否。描けなくなっていた、と気付いたのはいつだったか、と考えるのが正しいかもしれない。
若い頃は絵を沢山描いていたし、画家を目指していたこともあった。
しかし、母と画家ニコライ=トールによりその夢を絶たれてからは絵筆を持つことも無...とある画家の肖像
たるみや
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時計塔の針の音が響いている。規則正しく鼓膜を穿つそれは、まるで心臓の鼓動のようだ。
マーロン王国ブラッドプール地方北部、キャッスル・オブ・ヘッジホッグ。その中心にある巨大な時計塔の針音は、その風体にふさわしい程大きく、城をぐるりと囲うように建てられた城壁の上にまで届いている。
針の音に合わせるように...逆さの塔に名を刻む
たるみや
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部屋の窓から海辺を眺める。地平線の向こうまで永遠と続いている海。もし、この海の水が全てお酒だったら、私はそれを全て飲み尽くすことができるだろうか。そんな荒唐無稽な考えがふと脳裏を掠めた。
こんなたわいない考えが浮かぶのも、5年前から続く案件にようやく、本当の意味で終止符が打たれたからだろう。
...英雄ノ追憶
IRis
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僕の名前はサテリアジス・ヴェノマニア
今は,七つの大罪のうちの一つ、色欲に取り付かれているんだ
だが大丈夫
僕はそれによって快楽を得ているのだからな!
わーはっはっはっはっはっはぁ!!
さぁ、皆さん?
今日は何の日か御存知でしょうか?
ん?
知らない??
はっはっは...負けるな ヴェノマニアくん! vs 美しい淑女
アリサ