ブクマつながり
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同型のボーカロイドを1日交換しよう、というのはマスター同士の思いつきだった。
『新曲で女声がもう一つ欲しいのよ、メイコ貸してくれない?』
『なら俺もメイト貸してくれ、調声してみたい』
私のマスターとメイトのマスターは昔馴染みで、プライドが高く完璧主義の似た者同士だ。
言い合いも口喧嘩もしょっちゅうだ...【カイメイ】共犯者【メイカイ】
キョン子
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「5人で泊まりがけのレコーディング?」
言われた言葉を鸚鵡返しにすると、お姉様の形の良い眉が申し訳なさそうに下がった。
お風呂から上がって、お姉様と二人で紅茶を飲んでいた時のことだ。
「ルカが来る前に5人で歌ってたシリーズなのよ。ユーザーの人気が根強くて、続編を作ることになったんだって」
へぇ、と相...【ぽルカ】thinking about you
キョン子
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――静かになった部屋の中 拍手を送る謎の影
『今宵は良い舞台でした…』 手紙を拾って泣いていた――
ごめんなさい。
ごめんなさい。
せっかくの舞台が壊れてしまったの。
でも、楽しんでもらえたでしょう?
たまにはこういう趣向も、あっていいでしょう?
だって、時間はまだまだあるものね。私達、ずっとずっ...【カイメイ他】Bad ∞ End ∞ Night 前夜
キョン子
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【恋】君の熱
幼い頃、俺は病弱だった。
今ではその面影は微塵もない健康体だけれど、中学校に上がるくらいまではしょっちゅう熱を出して寝込んでいて、両親が共働きだった俺の面倒を見てくれたのはいつも彼女だった。二階で向かい合わせの部屋だった俺たちの部屋は屋根を伝うと簡単に行き来が出来るようになっていて、お...【カイメイ】恋扉桜【短編詰め合わせ】
キョン子
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女所帯である。必然的に女性陣が強い。
それは単純に数の差と、やはりそれぞれの性格の問題だろう。
カイトもレンもそれほど自己を主張するタイプではないので、基本的にこの家の主導権は女性側にあった。
まず、台所と家計と一家の平和を預かるメイコには男性陣どころか誰も勝てない。
生まれて4年で伝説の...【カイメイ】 お兄ちゃん、お願い! 【KAITO生誕祭】
ねこかん
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「──私は、あなたが好きでした……」
それはどうしようもないほどに。
自分の運命を歪めてしまうほどに。
そんな私は、もうすぐ泡となって消えてしまうのだろう……
さようなら……
私の愛しい人。
この青い海と蒼い空に溶けて、あなたをいつまでも見守っています。
<人魚姫>
「いい? 私たち人魚は15歳にな...人魚姫【自己解釈】
雪りんご*イン率低下
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知らなかったです、ほんとです。今日が7月31日だとか、その日がどうだとかこうだとか、ほんとに知らなかったです意識もしてなかったです。
たまたまです、ほんとです。今日はたまたま仕事もなく、たまたま特にすることもなく、たまたまちょっと出掛けてみようかと思っただけです。
知らなかったです。ほんとですよ。ほ...【ぽルカ】 いつか桃色に染まるまで 【がくぽ生誕祭】
ねこかん
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「きーてきーて、お姉ちゃん!」
音を上げてドアが開く。けたたましくやってきたのはリンだった。
「どうしたの?」
私は読んでいた楽譜から顔を上げて元気な侵入者を見やる。
そうして、彼女はとても喜ばしいニュースを持ってきた。
「カイ兄、好きな人がいるんだって!」
時々本気を見せるが、頼りなさ過ぎ...【カイメイ】恋をしたボーカロイド
ナッコ*
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【ご注意】
● カイコは天然で可愛くてお淑やか、しっかり者!というイメージをお持ちの方
● カイトはクールでイケメン!というイメージをお持ちの方
上記の二項に当てはまる方には、精神的に苦痛となる内容になっております。
本当に危険なので、今すぐ「戻る」ボタンで脱出して下さい!
ストレス...【メトカコ】 ぎゅ―ってさせて!! 【カイメイ】
イソギン
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私の弟兼恋人は、どうやら羞恥心がないらしい。
TPOを無視して好きだとか愛してるとか囁くし、妹たちの前でも平気で抱きつくし、おまけに甘えたで泣き虫で。
恥ずかしいからやめなさいと何度言っても治らないので、もうこれは病気だと思うことにして早数年。
…病状は、悪化の一途をたどっているような気がし...【カイメイ】2355
キョン子
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*前回までのあらすじ*
悪魔は去った。
「で?どうすんの?」
深刻な顔でレンがカイトに言う。
っていうか、もう慣れそうだよ一文あらすじ。
今回のあらすじも適当だけど、間違ってはないし。
「うん、やっぱりここはこうしたほうが…」
「いや違うって。ここはこれとこれを取ったほうが、全部のカード取れるでしょ...13943号室 4【自己解釈】
ゆるりー
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性転換クリプトン家がクリプトン家に遊びに行ったようです。
おk!な方は前のバージョンからどうぞ!
【カイメイ・クオミク】僕みたいな君 君みたいな僕
キョン子
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あなたは、彦星と織姫のお話を知っていますか?
神様に嫌われてしまった二人は、天の川を挟んで一人と一人。
二人は一年に一度、七夕の夜にだけ会うことを許されたのでした。
しかし、それも晴れた時だけ。
神様はやはり二人を嫌っているようで、七夕の夜に必ず雨を降らせます。
まだ梅雨空が続くその日は、滅多に晴れ...星のとなりの空け者【自己解釈】
ゆるりー
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昼は太陽が長く短い影を、夜は月が細く真っ直ぐな光を、入り組んだ街の盤上で回し、針を持つ時計は、それらの動きを模してくるくると時を伝えます。
お話の舞台となる部屋でも勿論、壁の柱に掛けられた時計は規則正しく務めていました。一日三度、日の出から日の入りまでの定まった刻に柔らかな音楽を奏で、文字盤の十...からくり時計と恋の話
fkoshiba
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今年も、この季節がやってきた。
お菓子か悪戯かを選ぶ、甘い甘いイベント。
それが、ハロウィン。
「trick or treat」
それは、魔法の言葉だろう。
その言葉を口にすれば、相手は必ず選択を迫られる。
仮に「treat」を選べば、相手は菓子を与えなければならない。
それが無理ならば「trick...【がくルカ】Jack-o'-lantern【ハロウィン】
ゆるりー
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「…今、なんて言いました?」
「だから今夜から3日間、泊まりがけでロケになった、と言った」
ふぅ、と大きく煙草の煙を吐きながら、マスターはそう言い放った。
「…冗談ですよね?」
「冗談でこんな早朝におまえのこと呼び出すかよ」
「…え、じゃあ、本当なんですか」
「残念ながら本当です」
「ガチで?」
「...【カイメイ】Happy Birthday
キョン子
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こんにちはー、サテリアジス=ヴェノマニアでぇーす。
えっと今回は雪……なんだっけ? まぁいいや。
とにかくそいつに呼ばれたから、次元と時空の壁越えてわざわざやってきたんだが……お?
「サティ~!」
「グミナ!? なんでこんなところに!?」
「うん、厨二野郎に呼ばれたから、サティの服の裾持ってついてき...【ヴェノマニア公の狂気】僕の宿敵がこんなにカワイイはずがない【原曲者に謝れ】
雪りんご*イン率低下
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少女の後を追って建物の中に入ると、そこはまるでどこかの屋敷のようだった。
「ひ、広い…」
「…そう?普通ですよ」
「え…」
「むしろ…けっこう前に住んでた家に比べると…狭いほうです」
「えー…」
もっと上があるのか、と言いたくなるほどの広さだ。
「でも、こんな大きい家…俺は始めて見ました」
「……そ...【VanaN'Ice】背徳の記憶~The Lost Memory~ 2【自己解釈】
ゆるりー
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*前回までのあらすじ*
脱出とかおもしろそうだよね!
「脱獄する、だって?」
レンが少し驚いたように言う。
だがそれよりも、俺はさっきのあらすじについて文句を言いたい。
いや、脱獄っていうのも驚いたけどさ。
「脱獄、ね…この『13943号室』から、逃げ出すことはできないんじゃなかったか?」
そう。
...13943号室 3【自己解釈】
ゆるりー
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「……っ、……ッッ!」
「落ち着いてー」
「……ぅあっ」
「ちゃんと画面見て、集中して、…あ」
「あぁっ!!」
メイコの悲痛な声が響いた。
「ああああもうッッ!!」
ゲーム機兼コントローラを投げ出し床に突っ伏す赤いカタマリを横で眺めながら、オレは苦笑う。
「…残念」
テレビ画面には大きな『MISS×...【カイメイ】 落ちつけ、カフェオレ飲もう
ねこかん
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「私からの贈り物よ」
薬が入った小瓶を差し出し、私は微笑む。
何も悪いことなんかない。
すべて、この薬で忘れてしまえばいい。
せっかくなので、軽ーく説明とかしちゃいましょうか。
あらすじにまとめるとね、私は医者の娘なのよ。
でね、小さい頃からの仲良しの、カスパルっていう人と結婚したのよ。
政略結婚だ...【七つの大罪】眠らせ姫と秘密計画【二次創作】
ゆるりー
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「さよなら、愛しい人」
そう呟いて、リボルバーを目の前にいる人に向ける。
この行為を、何回繰り返しただろう?
もう、当たり前のように、私は引き金を引いた。
私は「悪」の人間だった。
組織に属している限り、私は「悪」であり続ける。
組織をやめることは、彼らを裏切ること。
組織をやめたくても、心のどこか...【七つの大罪】グミさんと白熱討論会【二次創作】
ゆるりー
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ここは神威邸。
と言いたいところですが…
「あの、がくぽ様、本当にここはどこですか?」
「これは俗にいうジェットコースターというものだよ。ルカ。」
「いや、そんなことは承知しておりますけれども。何でここにいるのかという質問ですよ。」
「まあまあ、落ち着いて。あ、安全バーおろさないと吹っ飛ぶよ?」
そ...【がくぽ誕】メイドの君に最後の命令【ルカ誕の話の続編】
紅華116@たまに活動。
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「世界の間違いを、レミーが正すのよ」
数年前、サンタさんに言われたこと。
僕は、世界を正す救世主。今日も、世界のために、サンタさんのために、一生懸命がんばるんだ。
僕は、ずっとひとりだった。
こじいんっていうところに閉じ込められて、ずっとかなしかった。
サンタさんは、ぼくをたすけてくれた。
ぼくは、...【五番目のピエロ】忠実少年と賑やかサーカス【二次創作】
ゆるりー
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気が狂ってしまいそうな程に、僕らは君を愛し、君は僕らを愛した。
その全てはIMITATION,偽りだ。
そしてこれは禁断。
僕らは、彼女を愛してはいけなかった。
また、彼女も僕らを愛してはいけなかった。
この心も日々も、全て偽りだ。
そんな偽りはいらない。
だったら、壊してしまえばいい。
『すっとキ...【VanaN'Ice】背徳の記憶~The Lost Memory~ 1【自己解釈】
ゆるりー
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「お・ねーーーちゃあああああん!!!!!!!」
突然飛び込んできた声に目を丸くして振り向くと同時、ソファの後ろから体当たりで抱きつかれ、メイコは飲んでいたコーヒーを危うくこぼしかけた。
「こらぁミク!」
「おねえちゃん!!『番凩』キターーーーーーーー!!!!!!!!!!」
「……は?」
ミクはその場...【カイメイ】妹たちの番凩【祝・DIVA!】
ねこかん
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「ぐはっ……!」
「ねぇ父さん、僕を褒めてよ。僕、魔女の子分も倒したんだ」
大人と子供の差があるというのに、力で負けてしまったとは……どれだけ自分は体力がないんだろう。
膝から崩れ落ちる体が嫌というほどに自分の非力さを語った。
そして、そんな僕を嘲笑うように見下ろしてくる少年少女は、飽きたかのように...【茶番カプリシオ】歯車と彼女の恋愛事情【二次創作】
雪りんご*イン率低下
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召使ノ王子
玉座に座り、大臣はほくそ笑んでいた。あの生意気な王女の処刑が終われば、青の国時代よりもさらに豪華な生活をする事が出来る。全ては自分の思い通りだと確信していた。
「失礼します。リン王女に面会を求める者が来ています」
「何だと、どんな奴だ?」
「民衆をまとめていたとか言う、赤い鎧の剣士で...むかしむかしの物語 王女と召使 第9話
matatab1
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「踊ろうよ、このハーレムで」
屋敷に訪れた女性に手を差し伸べ、決まり文句のように告げる。
そんなことを言っていた時期が、俺にもありました。
幼い頃の俺を、周りの奴らはあざ笑った。
俺は何もしていないのに、奴らは暴行を加える。
奴らの口から出るのは暴言の嵐。
誰も、俺を助けてくれなかった。
そう、俺が...【七つの大罪】ヴェノさんと悪戯の内容【二次創作】
ゆるりー
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秋特有の冷たく乾ききった木枯らしが吹きぬけ、これも秋特有の赤く紅葉し、乾いた木の葉がひらひらと空を舞う―――
そんな秋の香り漂う夜の林を私は海斗に手を引かれるままに走っていた。
「ちょ、かっい、と!!速すぎ、!!」
息が切れて苦しい。この林は私の父が治める『紅』の国から遠く離れているのだから...【MEIKO】 番凧,自己解釈 壱 【誕生祭】
紅華116@たまに活動。
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#4-4「みんな、よっぱらい」
朝になり、リビングにミク達が全員一緒に下りてきた
レンがリビングのドアをあけた
「うわっ!酒くさっ!!なんだこれ?」
レンはたまらず鼻と口を袖でふさいだ
「あ、メイコ姉とハク姉がテーブルにうつぶせになって倒れてるよ」
「ソファの方にはカイトさんとがくぽさんが倒れてます...みんなでボーカロイド観察(仮)#4-4
しるる
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「どーもー
鏡音リンですー」
「どーもー
鏡音レンですー」
「今回はわたしたちが探偵をやりますー」
「よろしくお願いしますー」
「うー」
リンのうめき声が聞こえてくる
「起きてー
朝だよー」...こちら鏡音探偵所×酒乱の女にアイスの男! 人気な年増……は出てこない
アリサ
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日曜日、ルカ姉さんは仕事関係で一日出かけていたので、顔をあわせずに済んだ。月曜日になると、わたしも少し落ち着いてきて、一緒の食卓に着くぐらいのことはできるようになった。
……といっても、なんとかパニックにならずに席に着いていられるというだけ。話をするのはおろか、顔を見ることもまともにできない。下...ロミオとシンデレラ 第五十話【すりきれた心は休ませなさい】
目白皐月
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……今宵の犠牲者は誰だろう?
わからない。それは富豪の誰かであるということ以外は。
さぁ、わけのわからない言葉を発する太った豚にナイフを突き立てて。
黒から、赤へ─────
【五番目のピエロ】今宵の犠牲者は……【原曲者に謝れ】
「──アンタ、よくあんな冒頭文書けたわね。勇気あるわー」
「あれ、そんな...【五番目のピエロ】今宵の犠牲者は……【原曲者に謝れ】
雪りんご*イン率低下
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思い余った私は、ガクトさんに電話をかけてしまった。といっても今は仕事中だから、「時間が空いたら少し話がしたい」とあらかじめメールをしてからにする。ガクトさんからはすぐ電話がかかってきた。
「どうした。ルカ、何かあったのか?」
「あ……その……今、時間いいの?」
「ちょうど一区切りついたところだ。心...ロミオとシンデレラ 外伝その四十八【嫉妬は愛の子供】その四
目白皐月
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#93「解決」
「ハクさん……今回の一件はあなたもわかっている通り、誰も悪くない。もちろん、あなたも……」
僕にも経験があるから……僕を捨てた親を恨んで泣いたこと……
「全て最初からわかっていたとしても、認めたくなかった。それもわかります」
僕だって……親がいないことを認めたくない時期は少なからずあ...妖精の毒#93
しるる
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花が散っていく森。
私はただ、道なき道を駆け抜けた。
木にぶつかりそうになった。
カラスにつつかれそうになった。
石につまずきそうになった。
それでも、私は走り続ける。
はやく、はやく、逃げないと。
これさえ持って帰れば、私と赤い二つの果実は、きっと幸せになれる。
この果実も、きっとそのほうがいいで...魔女ザルムホーファーの逃亡【自己解釈】
ゆるりー
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私の名はカイル=マーロン。
通称“青ノ国”の王だ。
近々“黄ノ国”ことルシフェニアの王女、リリアンヌとの結婚を控えている。
しかし、私は恋をしてしまった。
ミカエラという、緑の髪の娘に───────………
【小説「悪ノ娘」完結祝い】青ノ王と狂おしい娘たち【小説に土下座しろ】
「やぁ、ミカエラ」
「カ...【小説「悪ノ娘」完結祝い】青ノ王と狂おしい娘たち【小説に土下座しろ】
雪りんご*イン率低下
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「巡音さん、大変よくできていますよ」
大学の先生はそう言って、わたしが渡した原稿を置いた。
「ありがとうございます」
「じゃあ、これ、次の分ね」
どさっとプリントが渡される。わたしはそれを、自分の鞄に仕舞った。
「できたら来新学期が始まるまでには仕上げてもらえる?」
わたしはかかる時間を計算し...ロミオとシンデレラ 第七十三話【わたしの望みは大きすぎるの?】
目白皐月
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冬の雪は、静かに街に降り注ぐ。
寒さに身を震わせる人々の気持ちなど、何も知らずにただ舞い落ちる。
子供達は、白く冷たい雪で、はしゃいでいる。
大人達は、振り続ける雪など構いもせず、歩く速度を速めていく。
賑やかな街へ出かける気にもなれず、俺はただ窓を見ていた。
いや、正確には窓の外か――…まぁ、どち...【がくルカ】Snowy night
ゆるりー
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#103「複雑」
式典が終わったあと、僕は一人になった
一人になりたかった……
こんな姿……だれにも見られたくなかったから……
そのとき、カツカツと誰かが近づいてくるのがわかった
「こんなところにいたのか……マイと別れの挨拶しないと……」
それはレンだった
僕は自分の気持ちを必死に隠そうとする
「や...妖精の毒#103
しるる
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ああついに来てしまった…。
9時過ぎ。俺達いい子はもう寝る時間。
だが俺には、地獄としか思えない時間…。
「レーンっ!!」
……ああ、来た。地獄の時間が。
「…何? リン」
いつもの事なので分かり切っているが一応、俺は双子の姉、リンに尋ねる。
リンは、可愛くて天然で無防備で…思春期の俺には破壊力があ...9時過ぎの至難
ゆゆほ。
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『あれ?』
二つの声が重なった昼過ぎのこと。
一つはリリィを探しに、一家総出で物々しく先頭を歩いていたルカ。もう一つは―――ネルを引き連れて歩いてきたリリィ。
「あら、奇遇ねリリィ。ちょうど私たち、あなたを探してたところよ。」
「そいつぁ奇遇だな。あたしもあんたらを探してたとこさ。」
先...蒼紅の卑怯戦士 Ⅸ~決戦!!VSリリィ①カイト、覚醒…!!~
Turndog~ターンドッグ~
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「……お魚さんは、いなくなった王子様だったの?」
やがて、リンは静かにそう訊きました。
「そうだよ。君のおかげで魔法が解けたんだ」
言いながら、レンはちらっとルカの方を見ました。ルカは何も言わず、ひとつうなずきました。
「じゃあ、お城に帰るの?」
淋しそうな声で、リンは尋ねました。レンはリンの...昔話リトールド【金色の魚】その十一
目白皐月
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「特殊音波で筋肉を弛緩させたか…!だがそんな小手先の技にやられるようなあたしじゃないぜ!!」
鬼百合を支えに、震える足で立ち上がるリリィ。そしてカイトをキッと見据えると、直前まで足が弛緩していたとは思えぬような踏込で突っ込んだ。
そんなリリィを一瞬だけ鋭い眼で睨みつけ、カイトは漆黒に染まった手...蒼紅の卑怯戦士 Ⅹ~決戦!!VSリリィ②卑怯戦士の猛攻
Turndog~ターンドッグ~
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「何があっても、僕は君を守る」
その誓いを立てたのはいつだろう。
君を守るためなら、僕は悪にだってなる。
それくらいの覚悟が、僕にはできていた。
かつて、僕と彼女は引き離された。
自分の出世のためだけに、大人たちは僕らを利用した。
自分たちさえよければ、僕らの幸せなんかどうでもいい。
それがきっと、...【七つの大罪】アレンといつもの忘年会【二次創作】
ゆるりー
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孤独な男がその死の間際、作り上げた映画館。
僕たち「収集品」は、そこに住んでいる。
パーティーが大好きな『墓場の主』、我侭な『待つ者』、庭師のMa、この僕『アダムの魂』。
そして、彼が生前最も愛した『人形館長』。
この時計塔の歯車の音。それは「彼女」が生きている証。
その秒針が止まらないように、ずっ...【ハートビート・クロックタワー】彼が生前最も愛した『毒舌館長』【原曲者に謝れ】
雪りんご*イン率低下