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「・・・・アカイト、なっかなか粋な事やるじゃん!!」
リンが心底感心した様子で呟く横で僕は夜空を見上げながら、アカイト君には叶わないなぁとか思っていた。
「・・・・ミク」
僕は、同じ空を眺めているはずの好きなコの名前を誰にも気づかれないように、そっと大切なものでも扱うかのように、呟いた。
(・・・正...日常的環和 18話 初デート夏祭り大作戦!!その8
もごもご犬
「やっぱ、アカイトって、なんか目立つんだよねー」
あたしは、歩きながら言った。
「・・・そうだね」
カイトは、淋しそうに空を見上げて「あ」と声を上げた。
「どうしたの?」
あたしは、たずねた。
「そういえば、9時から花火があるんだった」
「・・・え、花火っ!?」
「・・・・・でも、まだ時間あるから5...日常的環和 18話 初デート夏祭り大作戦!!その7
もごもご犬
「・・・おっとぉ、これでまだ終わったわけじゃねぇぜ、そこの2人さん」
おじちゃんは、また箱を振って今度は俺の方へ差し出した。
「さぁて、そこの彼氏さんも、くじひいてみないかい?」
「・・・・」
そう言われると、乗らない手はない。
「・・・分かりました」
俺たちの周りはあの金魚すくいの時みたいにやけに...日常的環和 18話 初デート夏祭り大作戦!!その6
もごもご犬
「・・・こうやって歩いてるだけでも楽しいねー」
「うん、そうだね」
あたしとカイトは屋台を順番に回っていた。
すると・・・
「なぁ、それマジかよっ」
「ああマジマジ」
「さっき、神業を披露した赤い人が今度はくじでもまた何か、やったのか?!」
「そうだ」
「なら、行こうぜ」
という会話が聞こえて、あた...日常的環和 18話 初デート夏祭り大作戦!!その5
もごもご犬
「・・・むぅ、金魚がぁ・・・」
敗れた金魚すくいを手に持って、うなだれるミクに俺は、
「その金魚すくいさ、貸してくれないか?」
「・・・え」
「・・・お、そこの若者、頑張れよ」
俺は、屋台のおじちゃんから応援されながら、ミクから金魚すくいを受け取ると、俺はミクのとなりにしゃがんで神経を集中させるため...日常的環和 18話 初デート夏祭り大作戦!!その4
もごもご犬
「・・・うわぁ、人がたくさん」
「・・・そうだな」
ミクの言葉に俺は頷いた。
あれから10分後、この会場に着いたばかりの俺たちは、しばらく人の波を眺めていた。
「・・・さて、どうする?」
「んーとねぇ・・・」
ミクは辺りを見わたして、その中の1つの屋台を指さして
「・・・金魚すくいしたい」
と、言っ...日常的環和 18話 初デート夏祭り大作戦!!その3
もごもご犬
「今、6時ぐらい・・・もうすぐ来るよ、カイト」
「・・・そっか」
その頃。あたしとカイトは2人よりも一足先に夏祭りがあっている会場に来ていた。
あたしが時刻を言うと、カイトはなんだか複雑そうに頷いた。
・・・う~ん、なんか、やりきれないって感じ。
・・・・・・・・・。
「・・・カイトっ・・・・」
「...日常的環和 18話 初デート夏祭り大作戦!!その2
もごもご犬
8月31日。夏の一番最後の日。そしてーー・・・
ある一組の恋人たちの初デートの日でもある。
今日は、偶然か必然か夏祭りがある。
そのカップルたちのデートが大成功となるために、今ここにあたし、リンは誓う。
今回のデート、絶対上手くいくようにあたしはーー・・・
カイトと2人で見守ります!!(・・・あれ、...日常的環和 18話 初デート夏祭り大作戦!!その1
もごもご犬
夏祭りまであと一週間を切ったある日。
「・・・・♪」
自然とテンションが高くなるミク。
その理由は、一ヵ月前の約束が原因だ。その約束とは一ヵ月前のある日の夜、アカイトに「夏祭りに一緒に行かないか」と誘われたからだ!夏祭り=デート(初めてのデート)、という公式がミクの頭の中をよぎってもっとテンションが...日常的環和 17話 もうすぐ夏祭り!・・・光と影
もごもご犬
「この頃雨ばっかり・・・天気ってば今が夏ってこと忘れているでしょ?」
リンが窓の外を見て、ため息をついた。
外は曇り空。灰色に染まっている。
「あーあ・・・これじゃあさ、好きな人とも出かけられないじゃん」
この一言に隣にいたレンとカイトが
「はぁ!?」
「・・・好きな人?」
と、疑問符を浮かべる。
...日常的環和短編 リンの理想の人
もごもご犬
ある日の昼下がりの話。
「・・・ね、カイト」
分厚い本をぱらぱらとめくっていたマスター(作者)は同じリビングにいたカイトを呼ぶ。
「・・・・ん、何ですか?」
空を眺めていたカイトはマスター(作者)の元へ。
「・・・うわ、よくこんな真っ昼間から読みますね、しかも英和辞典なんて」
カイトは驚いて呆れて感...日常的環和短編 英和辞典とカイトと
もごもご犬
ある日の夜。もはや定番のリビングにて。
「・・・・話って何?アカイト」
ミクは、歯切れの悪い赤い人を見て確信犯的に、にこっと笑いかける。
「・・・まだ、早いんだけどな・・・でも、カレンダーに印つけておいてくれ」
・・・なかなか本題に入らないアカイトにミクは
(・・・・???)
疑問符を浮かべていた。...日常的環和 16話 確定事項な約束
もごもご犬
前回が一段落して今は夜。
リビングには、グルトがソファに座り今日朝あった出来事を思い返していた。
「・・・・・・」
何か、口が綻んでしまう。・・・なんでだろ?
そんな時、
「・・・・グルト君」
「・・・あ」
リビングにカイトが来た。
「・・・・カイト」
カイトはグルトの隣に座った。...日常的環和 15話 その後・・・。-事後会談ー
もごもご犬
しばらくしてーー・・・
「・・・あれ、みんな来てる・・・」
ミクが寝ぼけなまこのままで、呟く。
「・・・あれ?いないと思ったら」
マスター(作者)が言うと、リンは
「ミクを起こしに行ってたんだ、マスター(作者)。・・・ごめんなさい、抜け出したりして」
と、苦笑しながら言った。
「・・・ううん。別にい...日常的環和 14話 あまいものとからいもの、どっち? その3
もごもご犬
「おまたせーっ!!」
数分後。リンは新たに2人連れてきて、戻ってきた。
「・・・あ」
「・・・おわた」
その2人を見て僕とアカイトは、言葉を失った。
「・・・おはよう。・・・っていうか昨日(前回)は自己紹介しただけですぐに帰ってごめん」
薄い茶髪のグルトが言う。
「・・・おはよぉー。昨日は、あれから...日常的環和 14話 あまいものとからいもの、どっち? その2
もごもご犬
朝。リビングにて。
「・・・・・♪」
「・・・・・」
おいしそうにアイスを食べているカイト(青)を見て、アカイト(赤)は
「・・・・そんな甘ったるいもん食べて、平気なのかよ・・・?」
と怪訝そうな顔で、ぼそっと呟いた。
「何か言った?」
間髪入れず、カイト(青の方)は言った。
「・・・・・・えぇーと...日常的環和 14話 あまいものとからいもの、どっち? その1
もごもご犬
ある日の昼下がり。
みんなが久しぶりに集まって、まったりと時間を過ごしているとーー・・・
「お、みんな集まってる集まってる。」
と言いながら、マスター(作者)が、みんながいるリビングに来た。
いつも、こういう場には出たがらないマスター(作者)が、出てくるということは出てこなければならない状況なのだろ...日常的環和 13話 グルト、登場!
もごもご犬
その頃。
コンコンとあたしはミクの部屋のドアを叩いた。
「・・・はいって、なんだ、リンちゃんか」
ミクはあたしを見て言った。・・・なんだ、リンちゃんかって・・・。
「・・・どうやら、その様子だとアカイトに告白されて、まんざらでもないって感じだねぇ、ミク?」
意地悪を言ってみると、ミクは
「そ、そんな...日常的環和 12話 ひそひそ小話小話
もごもご犬
前回から時間は進んで夜。
「・・・ふはぁ」
カイトはリビングで、変わったため息をした。
(まさか、あのアカイト君がねぇ・・・まぁ、半分は予想してたけど・・・・)
リンから聞いた事を頭の中で反芻しながら、心の中で思う。
(・・・今更、どうこう言ってもミクの気持ちはもう僕には向かないんだろうなぁ・・・)...日常的環和 11話 確認幸あれ
もごもご犬
今日は金曜日。明日からお休みだ。
「・・・♪」
僕、カイトは、リビングでピノが入った箱のひたを開けて中身を見て、
「・・・あっ!?」
箱の中に入っているピノピックの番号が
「・・・・19」
その数字は僕の年齢だからだっ!
「・・・何この偶然」
そういえば、今日一日を思い返すとなんだか良いことばっかり...日常的環和 10話 甘い余暇安寧
もごもご犬
次の日の朝。
「おはよう」
「あっアカイト。おはよう」
「・・・おはよう」
リビングには、ミクとリンがいた。ほんとに2人の早起きさは見習いたいぐらいだ。
と、それは、さておき。
「・・・アカイト、ちょっと来て津!!」
「・・・なっ!・・・ちょ、引っぱるなよ!!」
リンに引っぱられ、廊下へ引きずられる...日常的環和 9話 その後のVOCAL
もごもご犬
「・・・えっ、ちょ」
俺は、どうしたものか分からず困ってしまった。
「・・・どうしたのっ?」と、聞かれても・・・・。
・・・うろたえても、何も始まらないので
「・・・ミク」
「うん?」
「・・・・ちょっと、話があるから座ってくれないか?」
「うん、いいよっ」
と言ってミクは俺の隣に座った。
・・・・...日常的環和 8話 告白両思い その2
もごもご犬
「君のことがずっと好きだった。付き合ってくれ」
「・・・過去形はちょっと無理だよ」
「君を、ずっと守る。守り続けたいんだ」
「・・・・だから、何?」
「・・・どうしようもないくらい君が好きなんだ。・・・だから、結婚しよう」
「展開早っ!!」
「・・・・はあ」
「ため息つかないの!!幸せ逃げちゃうよっ...日常的環和 8話 告白両思い その1
もごもご犬
「私・・・・・アカイトのこと・・・・」
ある日の夜。リビングに、ミクとアカイトがいた。
「・・・・・なっ」
2人の間の距離は、ほとんどなく少しでも動けば髪に手が届きそうだった。
「・・・・・・・」
「・・・・・・・・・ミク?」
アカイトは動けないまま、黙ってしまったミクに声をかける。
「・・・アカイ...日常的環和 7話 半甘半悲な関係
もごもご犬
「・・・はあ」
カイトは独りため息をつきながら、時間を持て余していると・・・
バコーン!
小気味いい音が響いた。
「・・・いったぁ・・・」
思わず、うめくカイト・
「カイトのバカっ!少しはミクちゃんの気持ちも考えてあげなさいよっ!」
「・・・リンちゃん・・・・」
立っていたのは、なぜかハリセンを持っ...日常的環和 6話 半泣きテンション
もごもご犬
「・・・・・・」
ところが2人の行く先には、またしても黒ずくめの集団。
「・・・また、お前らか!!」
「・・・・・・え、カイトお兄ちゃん、この人たちと知り合い・・・?」
「・・・・ちがう。こいつらは・・・・俺らの敵だ」
「・・・・敵」
「<博士>、もうこれ以上は・・・」
黒ずくめの集団の中の1人が言...日常的環和 5話 過去悲劇、未来喜劇、ときどきトライアングル その5
もごもご犬
それから、時は過ぎ去りーー・・・
「・・・はあ、今頃ミクはどうしてるのかな・・・・」
カイトは白い壁に囲まれた部屋に閉じこめられていた。
といっても、衣食住に困る事はなく比較的快適だった。ただひとつ、外に出られない事をのぞいて。
「ちくしょー・・・」
カイトは、ふがいなさにどうしようもなく、ただ唯一...日常的環和 4話 過去悲劇、未来喜劇、ときどきトライアングル その4
もごもご犬
「・・・はあっ・・・はあっ・・。・・・ったく、あいつどこいったんだよっ!!」
曲がりくねった住宅街。ここがどこなのかもカイトには分らなかった。
と、その時。
「きゃああああっっ!!」
という幼い悲鳴が近くで響いた。
「ミクっっ!!」
カイトは悲鳴の聞こえた方へ走っていった。
そこにはーー・・・
「ミ...日常的環和 3話 過去悲劇、未来喜劇、ときどきトライアングル その3
もごもご犬
まだカイトとミクが小さかった頃に起こった悲劇ーー・・・
「カイトーっ、待ってぇーっ!!」
「・・・・・・」
幼いミクが、すたすたと前を歩く、これまた幼いカイトを追いかけていた。
「・・・待ってよっ」
ようやく追いついたミクは、カイトに服のすそをはしっと掴んだ。
「・・・・少しは、待ってくれてたってい...日常的環和 2話 過去悲劇、未来喜劇、ときどきトライアングル その2
もごもご犬
ある日の昼下がり。
リビングには、
「ふふふーん♪」
と、鼻歌交じりでアイスのカップを開けるカイトと、
「・・・・・・」
小説を読んでいるミクと、
「・・・・・・(もぐもぐ)」
ハバネロの袋を開けて、つまみ食いをしているアカイトの3人がいた。
3人とも思い思いに、自分のしたいことをしており、それぞれ...日常的環和 1話 過去悲劇、未来喜劇、ときどきトライアングル その1
もごもご犬
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